表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/27

⑬竹藪地帯へ

クッキーの脱走を

追いかける罪門。

クッキーは、ワンワンと叫び、自由に駆け回る訳ではなく、どちらかというと、トボトボと歩いているという面持ちである。考え事している、サラリーマンのような雰囲気さえあった。営業先での、プレゼンを頭の中で、何回もしているかのような、考え事。悪いことしてるというような意識があるのだろうか?普通の飼い主であれば、クッキーを追いかけて一目散に抱き上げ、連れて帰るだろうか?僕は脱走して、クッキーが何をしているか知りたいのだ。必ず僕のもとへ帰ってくるし、心配だが、何か危険がありそうなら、その時に、駆けよればいい。クッキーの歩く道は、散歩道からは、外れた、竹藪地帯の方へ向かった。そこは大通りから少し、右ななめに細く入る側道で、住んでいるのか、いないのかわからないような、プレハブのような、民家が3軒ほど並んでいて、その傍へ、不法投棄されているソファーや、レンジは、もうサビすぎていて、異様な雰囲気を醸し出していて、長いツタが、絡まっているのが、人体の毛細血管のように、張りめぐる。

おいおいクッキー!

ここはあぶないぞ!と

声を出しそうになるが、僕はもしかして子供でも隠しているのかな?とふと思った。

そう思うと尾行を続ける忍び足をやめることはなかった。

クッキーは突然、顔を撫でる仕草をして、

虫を振り払うように

何度も何度も顔を拭った!その刹那。クッキーは突然走った!顔を拭いながら!凄い勢いで走り出した!目に何か入ったのかも知れない。僕も走った!クッキー!大丈夫か!声が出かかる!200mも道のようなジャリ道を竹藪地帯を走った!突然クッキーが、吸い込まれたように、空気が一瞬歪んだように見えた!ク、キュイン!ク、キュイン!空気の歪みから何やら音がする。不快な耳をつんざく音!クソっ!クソっ!

いない!クッキーが。

どこ行った?クッキー!流石に僕は声を出して呼んだ!クッキー!!

く、キュイン、く、キュイン!空気が渦となり竜巻のようにグルグルと歪んでいる!

クッキー!ここだ!

ここに吸い込まれた!

僕は、右手を伸ばした!クッキー!

僕は、渦の中に右手を入れた!一瞬にして

右手はグキグキゴキゴキと音がして右手の感覚がなくなった!うぎゃあああ!

ちぎれた!手が!ない???!

洗濯機に放り込まれたように、瞬く間に僕は、全身が渦に、引っ張られて、巻き込まれていくように細長く回転していくのがわかった。

うわああああああ!

クッキーぃぁぃぃ!


クッキーを追うと

まさかの墓場界へと

堕ちていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ