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⑫脱走

僕は、犬の散歩中だ。

正確に言えば、少し歩かせては、抱っこしてを繰り返している。僕は、このトイプードル、焦茶色毛がくりくりと愛らしい、

体高は36センチ

体重は6・5キロほどの

愛犬クッキーとの、散歩を楽しんでいる。少し、人間は得意であるが、犬は苦手なのである。他の犬と散歩中、すれ違えば、抱っこをしてあげて、足早に通りすぎる。他の犬の飼い主は、ちょっとしゃべりたそうではあるが、クッキーの事を思えば、いたしかたない。散歩は実は、クッキーは好きではない。が、それを知って、こうやって散歩に行くのも訳がある。クッキーは、家から脱走するのだ。趣味…というのも何だか、2ヶ月に1度は、家から脱走する。家が嫌とか、愛情がないとかではないのだ。必ず帰ってくるし、脱走した後は、むしろ、ゴリゴリに甘えてくる。頭を擦り寄せ、クウンクウンと可愛らしく鳴いて、お腹を触ってとばかりに、あおむけになる。その為に、世の中の厳しさを肌で感じて、愛情の確認をしてるように見えるのだ。

だが、それを容認する訳にはいかない。クッキーの脱走を阻止したい。なので散歩も足りないのかと思い、1日2回、朝夕としっかり散歩に行くが、当のクッキーは、嫌がる嫌がる。クビを振り、しゃがみこみ、動こうとしないのだ。何だよ~クッキー!散歩行くよ~

ホラ。ホラ。と連れ出すが、不機嫌になって

歩かない。…。困ったちゃんだな~と頭を悩ませる。あとは家の戸締り、家の門の施錠。1mmと隙間を空けてはいけない。しっかりと行う。だが、どういう訳か、クッキーはすり抜けて脱走してしまう。どうやって抜けでたんだよ~はもはや口グセになりつつある。

そんなことが続いていたので、僕は、クッキーを、クッキーの脱走の跡を付いていこうと決めた。あからさまに

開けておくと勘づかれそうなので、脱走防止策は手を抜かずに、行う。監視カメラも付けるわけでもなく、脱走を僕は待つことにした。某日、午前10:45に

時は来た。クッキーが

なぜかわからないが、

家の外に出ていたのを

目撃出来た!来た!脱走だ!僕は焦らず、躊躇わず、跡をつけるため、忍び早足で家を出た。


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