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ドンドン商店街殺人事件  作者: お針箱
3/7

挑戦状

ペンキ屋 電器屋 酒屋


そして 蕎麦屋


閉店後にシャッターポストから


投げ入れられた四つの封筒には


パズルのピースが入っていた




どのピースにも


二文字ずつ文字が書いてあった


そしてネコちゃん宛ての封筒には


挑戦状が同封されていた




『この謎が解けるかな?』




「数字だけなら解けなくはない


でも ハートと星 となると


わからない」


ネコちゃんにも


わからないことがあるらしい




「数字だけなら解けるの?」




ゴエモンは本棚の中の


未知の世界を覗き込みながら


瓶のコーラをチビチビやっている



「うん 


ポリュビオス暗号の一種だと思う


でも ハートと星が …


解読するには情報が少なすぎる


換字表がほしいな」




「ポ ポリ ポリバケツ暗号?


カエジヒョウ?」




ゴエモンにとって


やっぱりネコちゃんは


未知の領域の人デアル




「ハートと星かぁ 


なんか女の子みたいだな」




男子三名が一斉にしぶ樽を見た




「あたし暗号なんて作れないよ」




四人に再びピースが届いたのは


商店街に夕闇が迫ったころだった


それぞれピースを持って


ネコちゃんの部屋に


もう一度集合だ




用意周到な電器屋の柴崎姫は


懐中電灯を持ってやってきた


ネコちゃんの部屋のテーブルに


九つのピースが並んだ


四隅が揃った



「試しに組み立ててみよう」




「しぶ樽のピース4❤が左上だね」




同じように右上 左下 右下


組み立てていくと 


真ん中がぽっかり残った



挿絵(By みてみん)




とりあえずそろった文字を横に読み


書き出してみた




4❤ ★1 67 2❤ ★4


13 ○○ ★3 24 63




「換字表が欲しい 


換字表はどこにある」




ネコちゃんは悔しそうに


天然パーマの頭をかきむしった


そして


挑戦状の入っていた封筒を


逆さにして振った




その時 


姫がもてあそんでいた


懐中電灯の光が封筒を照らした




「アッ!」と叫ぶと


ネコちゃんは 


丁寧に封筒の糊付けをはがし


テーブルの上に広げた




「換字表だ!」



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