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森崎夢叶の18きっぷ  作者: おじぃ
分解

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18/46

東北新幹線の車窓から

 大宮駅から前後の窓側席が埋まった。平日、各駅停車タイプの列車にも拘わらず乗車率が高い。恐らくほとんどの乗客が通過駅のある列車はほとんど停まらない那須塩原なすしおばらで降車する。


 ビュンビュン流れゆく関東平野の風景。住宅地と田園風景、高速道路が入れ替わり立ち替わり。新幹線ともなると雲をも追い抜いてゆくのがわかる。


 通路側の美奈ちゃんはワイヤ付きイヤホンを着用、音漏れはしていない。中央の舞ちゃんはミステリー小説の文庫本を読んでいる。窓側のわたしは東京駅のホーム上コンビニで買ったスゴイカタイアイスを木のスプーンでカチカチ。


 ようやくアイスクリームを口に運んだのは、東京駅発車から約30分後の、位置でいうと蓮田はすだ久喜くきあたりを通過しているころ。


 あ~、しあわせ。濃厚なのに口どけさっぱりのアイスクリーム。


 ゆっくりアイスクリームに舌鼓を打っている間も、列車は小山おやま宇都宮うつのみやと歩を進めてゆく。案の定、那須塩原で過半数の乗客が降りた。


 那須塩原を出ると関東平野を抜け、山間部へ。ここまで一つもなかったトンネルが次々と現れる。


 わーあ、きれい……。


 内心で感嘆した。


 あるトンネルを抜けると、先ほどまで晴れだった景色がしんしんと降る銀世界の森に一変。


「綺麗だね」


 舞ちゃんも車窓を見ていた。美奈ちゃんはイヤホンを装着したまま反対側の窓のほうを見ている。


「うん、東北に来たって感じがする」


 速度を落とした列車は、まもなく新白河しんしらかわ駅に到着。ここからは福島県、東北地方だ。

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