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フルーツバスケット  作者: 大場冥加
8/10

⑧はちみつレモン

甘い友達 甘く褒めてくる友達

いつでも怒らない おごってくれる

優しすぎてなんかしっくり来ない


叱る友達 酸っぱくしてくる友達

いつも大きな声 笑ってはくれない

楽しそうじゃなくてイマイチだ


それは二人きりでの印象

二人だけの世界での印象

私たちが三人になったときは

違う違うよ 全然違うよ

まるでまるで 別人みたいだ


甘いだけじゃ飽きるよね

酸っぱいだけじゃ嫌だよね

単体ではあまり好きになれない

そんなものも合わさっただけで

心地よく入ってきて好きになる

あなたたちは きっときっと

はちみつとレモンなんだ


甘い友達 甘く褒めてくる友達は

叱る友達にも 優しく接す

その光景が なんか微笑ましい


叱る友達 酸っぱくしてくる友達は

甘い友達にも チクリチクリと刺す

平気顔で なんか面白い


二人きりの世界は良くない

二人だけの世界は苦しいよ

私たちが三人になったときは

違う違うよ 全然違うよ

まるでまるで パラダイスなんだ


甘いだけじゃ飽きるよね

酸っぱいだけじゃ嫌だよね

単体ではあまり好きになれない

そんなものも合わさっただけで

心地よく入ってきて好きになる

あなたたちは きっときっと

はちみつとレモンなんだ


ひとりの友達が はちみつで

もうひとりの友達が レモンで

私はそこに注がれた 水だ

三人合わせて はちみつレモンだ

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