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不発なイジメイベント

イジメイベントなんですが……。

「どうしてこんな事するんですか?」


クラスの机や床に散らばる、破られたノートを見ながら泣いて見た。


これがイジメイベントだって知ってるけど、気分は良くない。


「なんの話?わたくしは破れたノートが有る、とだけ言ったのよ」


廊下からカサンドラが呆れた顔で言うけど、アンタの取り巻きがした事くらい知ってんだから。


「それに、わたくし、貴女の私物入れの棚がどこに有るかなんて知りませんもの」


クラスの違う彼女の使う棚の場所など知らないし、わざわざ鍵を開けてまで探す必要もない、と言われセレナは青褪めた。


ゲームでは同じクラスだった為、棚がどこかも知っていたし、鍵は取り巻きが壊したのだ。


「嘘よ。カサンドラ、アンタが……」


セレナがカサンドラを呼び捨てにした事で、Bクラス全員の顔が青褪めたが、カサンドラは目で取りあわなくていい、と伝える。


「それ、コール男爵令嬢のノートだったのか。出しっぱなしで汚い落書きばかりだからてっきりゴミだと思ってたよ」


Bクラスの男子生徒が呆れた顔で破いた事を話した。


「本当に酷いわね。何が書いてあるかさっぱりわからないです」


黒髪の女子生徒がノートの切れ端を拾い、しげしげと見る。


「えっと、レオを魅了して……シオンとデニスとで……カサンドラとアリアを潰す!なんて非道な」


ノートの切れ端を持っていた女子生徒が目を吊り上げてセレナを睨んだ。


拙い。書き殴ってた事、読まれた。

誤魔化さないと。

デニス達を魅了してるのがバレちゃう。


と、セレナがアワアワしながら言い訳を始めた。

思いっきり不発です。

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