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お姉ちゃんは怒ってます。
ユキ姉さん達の会話です。
「いやん、ハナって万能じゃないの」
「それだけの知識を身に付けたんだよ」
ユキは画面に映る様子を、嬉しそうに見ていた。
「それにしても、相変わらずアイツはクズね。生きてた時もそう。ハナが病院の先生達に可愛がられると、すぐに嫌がらせしてたもの」
楽しくない記憶だ。
「それでも、病院の医師達はアイツの言った事など信用しなかっただろ」
「当然よ。ハナほど良い子、疑う方が馬鹿よ」
ユリシリアに対して、ユキは冷たい目を向ける。
「こちらの世界のもの達も愚かでは無いよ」
「分かっているわ。でも、腹が立つのよ」
こちらの世界のでも、アリアを疑う者、馬鹿にする者はいない。
誠実なアリアだからこそ、周りは彼女を大切にする。
「そろそろ嫌がらせのイベントを始める様だ」
ユリシリアが画面に触れると、ノートを破られ、泣き崩れるセリアの姿が見えた。
「同情引けると思い込めばいい。無様な姿を晒せばいいわ」
ユキの言葉にユリシリアは小さく笑った。
嘘をついて相手を貶めようとする奴は何処にでもいます。




