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ヒドインの強欲さは……

寝落ちしてしまった。

「グフ、グフ。やっとデニスやシオン、レオとのフラグが立ったわ。これからどんどん魅了してけば、逆ハーエンドは間違いなしね。あとは、悪役令嬢のカサンドラが嫌がらせしてくれば完璧よ」


中々フラグを立てられなかったけど、これからは問題なくフラグが立つはず。


そう言ってセレナが中庭を突っ切って教室に戻ろうとした時、レオニアスが小柄な少女と話しているのが見えた。


こっちに背中を向けているから淡いブラウンの髪しか見えないけど、前屈みになったレオニアスの目元に手を当てている。


フワッと風が吹いて髪が靡くと、レオニアスが目元に当てられていた少女の手を取り、ゲームのスチルですら見た事も無い、最高の笑顔を向けた。


何かを話しているが、距離があり過ぎて聞こえない。

慌てて走り寄ろうとしたが、レオニアスはさっさとブラウンの髪の少女を連れて建物の中に入ってしまった。


「ちょっと、何あれ。レオはアタシのモノなのに。最推しはデニスだけど、逆ハー要員のレオをアタシから奪うなんて、最低よ」


腹立たしさから地団駄を踏んだが、急に笑い始めた。


「グフ、グフ。淡い夢を見てればいいのよ。どうせレオはアタシのモノになんだから」


レオにこっ酷く振られればいい。

そしたら、レオの腕の中で嘲笑ってやるから。


「最推しはデニスだけど、あんな女になんかモブ男でもやりたく無いわ」


強欲なセレナは、睨む目がある事に、全く気が付いていない。

ヒドインが本当に酷い。

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