ストーカー予備軍の恋人
レオニアス君はストーカー予備軍です。
気が付けば、いつの間にか仲間達の中でカップルが出来ている。
ロードとカーラが恋仲になるのは、婚約者同士だから不思議では無いが、シェラがナリス先生と、マミがクルトと恋人同士に成るとは思わなかった。
「アリー、貴女だってレニの恋人になったのでしょ」
カーラがチラッとレニとアリーを見れば2人とも顔を真っ赤にして照れている。
「自分の事はお兄様が幸せになってから、と思っていたので……」
「本当に、良くレニが……なんて言いましたっけ?」
「ストーカーです。付き纏って相手を雁字搦めにする」
シェラとマミの会話に、クルトとナリス先生が頷いている。
「そうです。良くストーカーにならずに済んだものですこと」
シェラの言葉に何かを知っているのか、クルトとロードが頷く。
「シェラ様の護衛をしていれば、アリーと会えますから」
しかも、本人がしれっとストーカー未遂を告白するが、アリーはモジモジしながらレニを見る。
「私も……シェラ様の側にいれば会えましたから」
初々しくも焦ったい2人の様子を皆、優しい目で見詰めた。
実害が無ければ良しとしましょう。




