ヤンデレは腹黒ですか?
デニスロード達はヤンデレですが、腹黒さんでもあるようです。
「今の会話、意味が分からないが、厄介そうだな」
デニスロードが医務室の扉に寄り掛かりながら、室内のもの達を見た。
ちょうど医務室の前で交わされていた会話に自分の名前が上がり、なんとなく聞いていたが、一気に機嫌が悪くなった。
「ナビ子爵令嬢に話を聞きましょう」
同じく会話を聞いていたジークハルトが、さっと退室の礼をし、ミリアと接触をしようと動いた。
「意味がまるで理解出来ませんが、腹立たしさを覚えました」
カサンドラが赤い目を細め、嫌そうに顔を背けた。
「シオンとは、シオンナリス・オランド先生のことかしら?」
リーヴシェランが首を傾げ、シオンと言う人物に該当しそうな教師の名を口にした。
「意味の分からない単語が多かったが、私達を侍らす、など不敬もいいところだ」
デニスロードのサファイアの様な、蒼い目には殺気がこもっている。
「あの女、アホですね」
「まったくだ」
王女であるリーヴシェランの辛辣な言葉にカサンドラはクスクスと笑い出した。
同じ両親から産まれた2人は髪も目も同じだが、性格まで同じだとは思わなかった。
「ナビ子爵令嬢の話を聞けば、どこの誰か分かると思いますが、おそらくセレナ・コール男爵令嬢かと思います」
「ああ。一時社交界で噂になったやつか。そいつならあり得そうだ」
カサンドラとデニスロードが、冷たい笑みを交わす。
黒さがどの位か?




