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空の下の何処か  作者: 睦月 葵
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序・毎日が旅人

 私は現在、タクシードライバーという仕事をしており、過去には四半世紀ほど中型二輪生活者であり、ロングツーリング・ライダーでもあった。そんな自分は、『毎日が旅人』という状態に長く・どっぷり浸かっているといえるだろう。

 子供の頃に想像していた『毎日が旅人』というのは、北欧の谷の色々なもの達が住む村を時折訪れるス◎フキン先輩であり、物語に出て来るジプシー(ロマ)のような人々だった。いわゆる、定住する場所を持たない、文字通りの旅から旅をする人々である。

 そんな本物の旅人に比べると、私などは毎日定住地に帰る『バッタもん旅人』に過ぎないのだが、それでも『明日は何処にいるか判らない』という点において、旅人の端くれだと思っている。


 そして、バブル崩壊世代の私は、自分の都合&リストラや倒産などの止むに止まれぬ事情で、かなり転職を繰り返した。バイト・バート・契約社員・臨時職員・派遣社員・正社員と、一通りコンプリートしただろう。ついでに、何かと面白がりの自分なので、次の仕事を決める時に前職と九〇度~一八〇度の転換を計ったりしたものだ。

 その一連の流れの中で、失業の狭間の食い繋ぎのバイトで、バイク便なる仕事を半年ばかりしていた。勿論、普通であれば女性がする仕事ではないのだが、本当に仕事に困っていた上、とても興味があったので、問い合わせも面接もゴリゴリに押し切って就労したのである。

 これは、その時期に本当に経験したお話。


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― 新着の感想 ―
[一言] ふふふ、私も一時期休みになるとテントと寝袋もって飛び出してました。 公園とか端の下で野宿です。浮浪者です。今もやりたいけど、もうできないかなあ。
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