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人の話を聞かない人はあんまり好感持てない人が多い。

岩の側まで駆け寄り、その前で足を止めて岩をどうにかできないか考えた。

砕くなら、私達が入れるぐらいの大きさで、砕きやすそうな岩がいいな。

そう思い周りの岩よりも小さい岩を探すと、いくつかそのような岩を見つけた。

その中でも一際小さい岩をみつけたので、それを砕くことにした。


全力で一発殴ったらなんとかなるかならないか…。

まだ私は小さいからな。この岩を砕けるか微妙な所だ。

確実に砕ける方法…。


その時、ふと兄様の部屋での出来事を思い出した。

あの時使った最終兵器、アクスピアソード。

あれの斧の部分を使ったら砕けるのではないか?

本来の斧より大きさは小さいが、威力は変わらず強力だろう。

それは丁度私のスカートの中に入っているから試す価値はある。  


早速私はアクスピアソードを取り出した。

数え切れない程の岩の中でも、私達が入れるぐらいで、ならべく小さいものが適当だろう。


ざっと見て、条件に当てはまるものはいくつかあった。

条件に当てはまる中で一番近い岩を確認すると、私は助走をつけて岩を砕くための威力を上げた。


ぐんぐんと岩に近付いていくにつれて、助走の勢いは増した。

そうして岩の少し前ほどで足に力を込めて飛んだ。

「そぉぉぉい!!」


そのまま掛け声と一緒に力一杯に振り下ろすと、激しい轟音が鳴り響いた。

岩には斧によってヒビが入っていた。


この様子だとあと何度か同じようにしたらこの岩も砕けるだろう。

そう読んだ私は、アクスピアソードを持ち直して再度岩に向き合った。


「そうりゃァァあああああ!」

またしても轟音が辺りを鳴り響いた。

岩は先程よりも深いヒビが入り、後一発斧を使ったら完全に砕けそうだった。    


ふーっと息を吐いて腕に力を入れると、私は斧を大きく振りかぶった。

「おどれやぁぁぁぁぁあ!」

先の2回よりも大きな音がした。

岩は見事砕けた。


完全に粉々になってはないが、子供なら入れるぐらいまでには破壊できたようだ。 

ただ、アクスピアソードの斧の部分の刃がだいぶかけてしまったが…命には変えられない。


「おお、やったぞ!おい、そこのおまえ。砕けれたから先に進むぞ。」

少し向こうの方で走ってきてる少年に大声で呼びかけると、岩の向こうへ進んだ。

岩の向こうには、すぐそこに大穴があった。


「崖か、これは?まぁ、落ちれるし大丈夫か。あとはあいつを待つだけだな。」

そうして待つこと数分、少年は息を切れさせながら無事にここについた。


「ゼェ…ハァ…。君、足速すぎるよ…。」

「おぉ、来たか。じゃあ、ちゃんと落ちるからお願いだぞ。誰にも言うんじゃないぞ。」

そう言って私は、呼吸を整えた。

「え。ちょっ…まっ…。」

そうして勢い良く飛び降りようとした。


「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!」

「待てぇぇぇえええええええええええええええ!」


何を思ったか、唐突に少年は叫び声を上げながら私に抱きついてきた。

家族以外に抱きつかれた経験のない私は、ガチガチに硬直してしまった。

そんな私を他所に、抱きついている本人はなにやら安堵のため息を吐いている。


「止まってくれた…?」

「な、おまえ、まず私を離せ…。」

ずっとこのままでは、流石に緊張する。

「あぁ、ごめんね。だけど落ちようとするのはやめて?」

「なぜだ?落ちろと言ったのはお前だろう?」

落ちろといったのに今度は落ちるなとは、一体どうすればよいのだ。

「あのね、僕は別に落ちろなんて言ってないんだ。落ち着いてって言ったの。」

「な、なん…だと?」

まさか今までの事は私の勘違いで、ここまでしたのは全て無駄だったということか…?


「まて、という事は黙っていてくれないということか?!それは困る!まだ死ぬわけにも、ましてや家族を巻き込んで死ぬわけにはいかないんだ!」

あとは何がある…。

既に思いつく限り案は出したが、どれも反応はなかった。

ここで、終わってしまうのか…?そんな馬鹿な…。


「君は吸血鬼なんでしょ?俺、別に誰かに告げ口しようとか思ってないから。」

「そ、そうなのか…?ほんとうか?」

「うん。吸血鬼だからって殺しちゃうなんて可哀想だし…。だから大丈夫、安心して。」

そう言われた瞬間不安と恐怖に陥っていた心が救われた。

もう駄目だと思っていたので、人間がとても優しい事に感謝した。

目頭が熱くなっていく。そうして、私の瞳からは涙が溢れ出した。


「うぅ、ありがとう!本当に助かった!今度私のプリンあげる!」

「え、えっと…ありがとう?」

本当に嬉しい。無事に家族みんな命の危機がなくなって良かった。


「とりあえず、ここは危ないから外にいこう?」

「あぁ!」

そう言って差し伸べられた手に、手を重ねた所で地面が急に揺れた。

バランスが崩れると同時に、それまで立っていた地面が割れた。


「えっ、うわ?!」

「なっ!落ちる?!」

割れた地面に立っていた私達は、当然ながら下へ落ちていった。

ガム噛んでたら飲み込んじゃったんですよ。

ぴえんですね。←最近ぴえんって使い始めたんですがもうぴえん古いんですか?この間「えっ…古っ…」って言われたんです。タピオカとかも飲んでみようと思ったらお店全部閉店してたりとか。〇滅が流行ってんだなぁって思ってたら呪術〇戦通り過ぎて今は〇卍なんでしょう?時の流れ早すぎません?


アドバイスなどあればコメントに書いていただければ嬉しいです。

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