1-4 オラはニンゲンにいじめられた
過去の文章を見直してみると飽きれるほど意味わからん文章がありました・・・。
いったん投稿してから見直すことが多いので1日ほど寝かせてごらんください。
P.S.
ようこそ実力至上主義の教室へ 7巻が発売されました。
投稿遅れたらごめんなさい。
ニンゲンが小さな木切れに向かって何か叫んでいる。
殴り飛び掛かったら殴られた。
しかも一発がかなり痛い。
何もしないと殴られない。
いや、やっぱり殴られた。
たまらず逃げだすと石を殴られた。
右足のももに当たって転んだ。
首をつかまれて元の場所まで引きずられた。
何度も向かって、何度も逃げ出し、何度も殴られた。
痛い。
殴らないでほしい。
何をすればいいかわからない。
殴ろうとすると殴られて、逃げると石を投げられ、何もしないと殴られる。
殴られる場所はいつも頭の同じ場所なので殴られそうになったら手でかばってみた。
かばった手の上からやっぱり同じ場所を殴られた。
殴られた手がじんじんと痛む。
かばった方が強く殴られた。
オラをいじめる同胞から助けてくれたのは、オラをいじめる人間だった。
木切れをオラ向けて何かを叫ぶ。
「グギャァアア!」(なんなんだよお前!)
どうしようもなくオラも叫び返すと、また殴られた。
イタイ。
今度は木切れを持たされた。
持ったオラの手を指さして両腕を下から大きく振り上げながら何か言っている。
動きで何かを伝えたいようだが、やっぱりわからない。
ちょっとおもしろかったので笑ったら殴られた。
オラもニンゲンと同じように動いてみる。
始めは嬉しそうな顔をしたけど、だんだん怒り始めて、結局また殴られた。
もうオラも限界だ。
さっき限界まで魔力を使ったせいでほとんど魔力は残ってないけど、時間が経って少し回復した。
今度打てば魔力切れで倒れてしまうだろう。
気を失えば痛くない。
トウサンに教わった呪文を唱え、両腕をニンゲンに向けて叫ぶ。
「ギギャ!」(ファイアーボール!)
魔力切れで倒れこむ際にオラが最後に見たのは、火のついた木切れを満足そうに眺める無傷のニンゲンだった。