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奇術師は自由に  作者: 突貫
まとめとおまけ
50/77

奇術師達の秘密etc.

簡単なおまけとなります。


1曲目『プロローグ』

(ベヘルド愛すべき間抜け)


・進行役による開会宣言



2曲目『ギャロップ』

(ヴィランの先制パンチ)


・髭の紳士による馬術と切断

一際大きな馬……実は馬の皮を被った精巧な作り物であった。馬の中には2人の役者が入っており、戦慄きや仕草、見事に馬になりきってみせた。体力面では相当に過酷と思われるが、全ては金で解決。財力による汗が成した奇術。



3曲目『行進曲』

(セネとビガロの再会)


・大きな太った男と背の高い細い男

太った男の影から、細い男が出たり消えたりするというもの。

実際は、細い男が軟体を駆使して太った男の影に取り付き、その様に見せていただけ。しかし努力と根性の成せる技ではある。

元々小心者だった細い男が、道端で太った相方に隠れたのが切っ掛けで生まれた芸。



4曲目『ワルツ』

(街の入り口に謎の奇術師出現)


・貴婦人と執事

人を強制的に操り躍らせるというもの。音楽と舞う花弁、優雅なダンスで客の思考を俄かに逸らしていたが、事は単純。所謂サクラであり、つまりはヤラセ。

無秩序に選ばれたと思った観客は、裏では貴族社会における利害関係で取り引きがある。



5曲目『パントマイム』

(ヴィランの嘘に騙されるロインズ)


・死神の様な男(棺桶が2つ)

棺桶から蘇った骸骨が決闘を行なった。実に高い技術を持つ、言って仕舞えば人形劇。最後に鎌が振るわれ骸骨が崩れたのは、その命たる紐をそれらしく切っただけ。

何故死神と骸骨なのか? 人形使いの趣味嗜好である。



6曲目『間奏曲』

(襲撃されるフリオ)


・悪魔ベヘルドと勇者アレスタ(事故)

いつしか始まった押し問答は、気付かぬ間にその場を舞台に移していた。その機敏な動きは、悪魔と勇者の成せる技であり、ベヘルドが牽制に吐いた火は、客席を沸かせた。

最後は取り抑えられたベヘルドの目に、アレスタ同様『真眼』を持つ帝国の女将軍が映り、我に返った。その様を見たアレスタも同様。

因みにアレスタが客席へと戻ると、サアラは始め変な目線を寄越した。



———『小さな叙情的な情景』


・該当する似つかわしい奇術師が居なかった為、楽団内で選曲が見送られた。



7曲目『ガヴォット』


・ルクソール

明暗を利用し張り巡らせたロープの上を行くという擬態飛行。瞬間移動は視線誘導と異能『超過』を利用した高速移動。取り出していた金属製の棒は、筒状の折り畳み式。独自の道具。繋げた物が傾いたまま静止したのは、先端を空中のロープに引っ掛けただけの事であった。



8曲目『スケルツォ』

(マガツと兵士の追いかけっこ)


・身軽な男と大柄な女

様々な物を組み上げ、その頂上に飛び乗ったりと努力と才能の感じられる技であったが、ルクソールの後であった事も影響し、比較的反応は薄かったと言わざるを得ない。

※本編記載なし。



9曲目『プロローグ』2回目


・フリオとヴァモヴァモ(ラトリス)

動物との巧みな芸、闇と光を駆使した空間の演出、獣と美女の入れ替わり。

フリオの怪我により、ヴァモヴァモが駆り出される事となったが、その高過ぎる能力故、即興でも完璧に応えて見せた。そしてそれが功を奏した。

篝火を消して回ったのはビガロ。本来はヴァモヴァモと迅速に行われる予定であったが、今回は単身鍋の蓋の様な物を手に、影から影へと走り回った。

その後、闇の中人々が惚けている間に、ビガロの指定した座席からヴァモヴァモがラトリスを連れて戻り、舞台へと導いた。

観客の意識は、光の光景に対し実際よりもあっという間の認識となる、故に明かりが戻るとヴァモヴァモがラトリスと入れ替わっているという現象は、奇術として成立するに至った。

そしてその奇術に一番驚いたのはセインツ側の面々に他ならない。


・光る噴水

夜光石を砕いた物を水槽に入れ噴水で巻き上げた物。

噴水は雨水を溜め込んだ革袋と管を使い、広場に施された穴から水槽の下へと伸びている。裏町の人々は、それに小分けしたグループ毎にリズムに合わせて跳び乗る。

一際大きな水柱を起こすためには、大きな袋が必要であり、またそれを踏みつける力が必要となる。その為に梃子は用意された。

それらを細かく指揮していたのがサイラス。



10曲目『エピローグ』

(マガツ対ルクソール)


・締め括りカーテンコール

頭上から落ちて来た杖や仮面といった物は、幸いにも誰かに怪我を負わせたという報告はない。





・楽団

勇将ヴィランが居るにも関わらず、ベヘルドが9曲目で演奏に加わった理由。それはクラークの存在故。

クラークは帝国がマガツに対し借りがあると言い、尚且つベヘルドがその仲間であると認識していた。

それを思い出し、故に帝国であるヴィランが何かを仕掛けてくる事も無いだろう。ベヘルドはその様に認識するに至った。




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