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第5話 Welcome to 異世界

ん?おっさんはナニヲイッテイルンダロウ?


「お、おっさん?今俺がいる国を教えてもらえますか?」


俺がそう聞くとおっさんは何いってんだコイツという顔をして答えた。


「あんちゃん自分がどこの国にいるのかもわかんねぇのか?・・・あぁ国境沿いだからな。ワシらが向かう方はエルメニア公国の方にある村だ。」


『oh my god』

俺は心の中で叫んだ。


なにこれ、ゲームの中じゃないって事?つまりどういうことだってばよ?

某忍者の口癖が出てしまいそうなくらい混乱している。

ととととりあえず状況を整理してみよう。

俺自身はゲームのキャラクターになっている。

でも世界がゲームとは違う世界になっている。

・・・・そんな事って有りなの?

ま、まぁこんな世界にゲームのキャラじゃなくて本体が来てたら森で終わってたからな!


「あんちゃんどうした?具合でも悪いのか?」


おっさんが無言になった俺に優しく声を掛けてくれた。


「あ、大丈夫です!元気です!エルメニオ公国ですよね。知ってますよ!」


「エルメニアな」


「そう、それ!エルメニア公国いい国ですよね!」


「まぁ、ガサルス帝国に比べたらワシら商人にとっては良い国だと思うがの」


ほほぉ、エルメニアのほかにはガサルスって国もあるのか。記憶記憶。


「ところであんちゃん、いつまでもあんちゃんじゃあまりにあれ何で名前を教えてはくれねぇか?」


人に名を尋ねるときは先ずは自分から名乗るという名言があるでしょうに!

まぁこの世界にはないのかもしれないけれど。

うーん名前かぁ・・・・本名よりキャラクター名のほうがしっくりきそうだな・・・


「俺の名前はアイル。アイル・クーリッシュといいます。冒険者・・というより冒険者見習いみたいな感じです」

アイルはキャラ名だけどクーリッシュってのは何かアイスにそんな名前があったのでそこから拝借した。

さっきおっさんが冒険者といったので冒険者という職業は存在するのだろう。


「そうか。アイルか!いい名前だな!ワシの名前はラルフ・ペドワルフってんだ。ラルフと呼んでくれてかまわん。見ての通り商人をやっておる」


簡単な自己紹介を終わらせる。


「ラルフさんは。えーっと・・・・何村でしたっけ?」


「リゼル村じゃ。」


「そう!そのリゼル村に何をしに行く予定なんですか?」


「リゼル村は小麦栽培が盛んでの。小麦を買い付けに行く予定じゃ。そうそう、村には冒険者ギルドもあるでの。冒険者見習いならまず冒険者ギルドに登録する所から始めるといいぞ」


「ありがとうございます!リゼル村に着いたら冒険者ギルドに登録しに行ってみます!」


おっさ・・ラルフさんめっちゃ良い人だ!

こういう説明してくれるNPCいるよね。って思ったしまったなんて言えない。

というか普通に小麦とかあるのね。ならパンとかもあるか・・・腹減ったなぁ・・・


グウゥゥゥッ!


突如俺の腹が鳴り出す。

パンとか考えなきゃよかった・・・。


「ガハハハッ。腹が減っては何とやら。アイル!ほらよっ!」


そう言いラルフさんは荷馬車に積んであった林檎・・・のような物(形は林檎だが色が青い)をくれた。


「あ、青い・・・」


「そらミミカの実は青ければ青いほどうまいからの!遠慮せず食ってええぞ」


俺は恐る恐るそのミミカの実とやらを口にした。


・・・・・っ!


林檎だ!うまいっ!


「ラルフさんありがとうございます!ここ半日何も食ってなかったんですよ」


「ガハハハッ。1個で足りるか?もう2~3個食ってもええんじゃぞ」


ラルフ is God


リゼル村の事を聞きつつ、荷馬車はリゼル村へと向かっていった。

次回から村編になります。

感想とかあれば主のやる気が上がったり下がったり!

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