第1話 現状把握
目を開けるとそこには奥も手前にも深い森が広がっていた。
近くには川もあり、キラキラと輝いて見えた。
「・・・・・」
俺絶句・・・・。
さっきまでゲームしてて・・・何・・・これ?
あぁ・・・!夢か!そういえば夜中の3時までゲームしてたからなぁ。
そう思い、意識を覚醒させようと自分の頬を思いっきりつねってみた。
「・・・・いったあぁっ!?なんでぇ!?」
そこには確かに痛みがあった。
そしてふと違和感を覚え、手の方に目をやった。
あれ?なんか自分の手?いつもと違うんだが?
てか俺こんな身長高かったっけ?
そう思い、俺は自分を着ている服を見てみた。
「・・・・・・」
なんか変な服きてるんですけどぉ!?
それもこの服・・・今やってるゲームで装備してた防具とそっくりなんですが・・・・
いやーな予感がして、川まで行き顔を覗き込むこと
そこには自分の顔ではなくゲームで作ったキャラに酷似した顔があった。
「oh my god!?」
なぜか英語が出た。人間、本当に意味の分からない事に出くわすと
意味の分からない言動をとってしまうものだ。
なんでこんなことになってんの!?
俺は茫然とし、何故こんな事が起きたかを考えてみることにした。
そして数分前に起きた出来事を思い出してみる。
ゲームする→99週目クリアした→100週目スタート→変な文字でr・・・
そこで俺は思い出した。
『転生しますか? Yes/No』と『それでは、よい異世界生活を』という文字を・・
・・・転生?異世界生活?
ゲームのクリアボーナスと思ってたけど・・・これって・・・・もしかして・・・
ゲームの中にはいっちゃった!?
そう思い辺りを見渡してみる。
ゲームの中なら全ての場所を記憶するくらいプレイしているのだが
この森は全然自分の記憶に無い。
何かゲームの中って感じじゃないんだよなぁ・・・
そもそもこんな森見たことないし・・・
まぁ、とりあえず森を出てみるしかないかな。
川に沿って行きゃ、まぁ森は出れるだろう。
俺は川を下って見ることにした。




