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第15話 いざ洞窟の中へ

「へぇ、アイルは西大陸からきたんだ」


道中、クーと会話をしながら色々教えてもらった。

クーは青銅の冒険者で魔法を主に使って戦うタイプらしい。

今までソロでやっていたが徐々にきつくなってパーティに俺を誘ったようだ。

寂しかったから?と聞いてみたが。さ、寂しくなんかなかったわっ!と慌てて否定していたので若干寂しかったんだろう。

銅から青銅にあがるには少ない報酬の依頼を沢山受けるか、結構大きい報酬の依頼を数個受けるかで上がるらしい。


「はい、だからこっちの文字も読み書きが出来なくて困ってたんです」


「なら暇な時わたしが教えてあげる!パーティなんだから助け合わないとね」


「おぉ、ありがとうございます。是非お願いします」


「・・・ねぇ、そろそろ敬語やめない?なんかむず痒いからさ、キミのほうが年上でしょ?」


ゲームのキャラだから身長は180弱ある。

年齢は多分大差ない感じだけど・・・まぁ同じくらいの歳とか無理があるか。


「じゃぁ、普通に話すよ。改めてよろしく。クー」


「ええ、そっちのほうが何かいい感じよ。というよりワタシは敬語じゃないけど構わないかしら?」


「大丈夫。俺も敬語を使われるのは若干むず痒いし」


「ならおっけーね!さてもうすぐで洞窟に着くわ。準備はいい?」


「ああ、問題ない。てか今からいく洞窟ってどんな感じなの?」


「そうねぇ。洞窟っていってもダンジョンタイプの洞窟だから階層があるの。一番奥まではまだ行ったことがないからどのくらいの階層があるかは不明。わたしたちが討伐するジャイアントリザードは階層で言うと2階層にいるわ。」


ふむ、じゃぁ1階層を突破して2階層にいかなければいけないのか。


「ちなみに1階層はスライムやゴブリン位しかいないから、集団で襲い掛かってこなければそんなに苦じゃないはずよ。」


「おっけー。把握した。」


と話をしているうちに目的の洞窟へたどり着いた。


「じゃぁ、わたしが先行して先に進むから、アイルはシロちゃんと殿を担当ね。後ろから襲ってくる場合もあるから気を付けてね」


『シロ。頼んだぞ』


『まっかせてー!マモノのケハイならわかるからっ!』


俺たちは隊列を組み洞窟の中へと入っていった。





洞窟の中は結構薄暗く、クーが松明をつけてはいるが10m先はもう暗闇である。

これはなかなか・・・お化け屋敷みたいな怖さがあるぞ・・・。

俺はクーの後ろを恐る恐るついていく。

するとクーが立ち止まり


「・・・・いるね。・・・あれ・・は・・よかった。スライムだわ」

暗闇からヌルゥンと液体上の魔物が現れた。

ゲームで見るより気持ち悪い。


「スライムくらいなら魔法を使わなくてもいけそうね。ここはわたしに任せなさい!」


そういうとクーは持っている杖でスライムをぶん殴った。

1撃・・・2撃・・・・3撃・・・!

うぉ・・・ひでぇ。


「ふぅ。これでおしまい。さぁ奥に進みましょ」


ボコボコにされたスライムは水のように流れて蒸発していった。

スライムはまだ攻撃すらしていないというのに・・・・南無!

そのまま俺たちは奥へと進んでいく。





洞窟を進んでいくと下へ降りる坂を見つけた。


「んー。1階層ももうすぐ終わりだけど全然魔物と遭遇しなかったね」


スライムさん忘れられた!?

まぁ、戦闘って程ではなかったけれども。


「じゃぁ下に降りるよ?しっかりついてきてね!」


そういってクーはやる気満々な感じで下に降りていく。

俺達も続いて下に降りることにした。

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