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第13話 初めての依頼2

「ゴボアアアッッ!」


ゴブリンが吠える。俺、若干びびる。

シロはゴブリンに興味深々なのだろうか、目をキラキラさせている。

まぁオーガに比べたら全然でかくないし、なんとかなるか・・・・?


オーガに使った《フローズンスピア》はあまりに多きすぎるのでこいつには使えそうにない。

俺はゲーム内で覚えた最序盤スキル《貫通雷(ライトニング)》を使った。


手から放出された雷撃は、ゴブリンの体を貫通、そしてゴブリンは悲鳴を上げることなく絶命した。


・・・・こんな強かったっけ?なんかすっごいパワーアップしてない?

オーガに撃ったスキルもそうだがゲーム内で使用した時と威力が桁違いであった。

これ加減とかできんのかな・・今度広い場所で色々試してみよ。


『さて、ゴブリンも倒した事だし帰るか』


『まだいるよ?』





え?


雷の音を聞きつけたのかゴブリンの集団がぞろぞろと現れた。

およそ20匹はいるだろう。



なーにが数はいませんだよ!ふざけんなあああっ!

恨むぞ衛士っ!

てかこの数は割ときついんじゃないか・・・・


『あるじとケーヤクしたのだからボクもいっしょにガンバルよ!』


そういうとシロは体の周りに5個の青い炎の球を出現させた。

シロは狙いを定めるとその青い炎をゴブリンの群れに放つ。


「ゴブァオオオァ・・・・」


全弾ヒットしたのだろう。5匹のゴブリンが燃え上がりその場に倒れこんだ。


『す、すげーなシロ・・・流石神様の眷属・・・・』


『でしょでしょ!でもお腹が空いてもう撃てそうにないよ・・・』


なんということでしょう。

俺は焦ってスキルを連射する。


「ライトニング!ライトニングッ!ライトッ・・・ング!ラアアアイトニーングッ!!!」


割ときついし、噛んだ・・・言いづらいよ・・・・。


まだ10匹以上ゴブリンがいるし、味方が倒されたからか物凄く激怒してる。


おぉん。不味いですぞ。


ゴブリンが一斉に襲い掛かろうとしたその時、ゴブリン達の上空から複数の雷が落ちていく。


「「「ゴボオオァァァァ」」」


残っていたゴブリンはその場で黒コゲになり灰となった。


なんだ!?俺は何もしてないんだが・・・・。


すると少し離れた所に少女が杖を振りかざし立っていた。

髪は亜麻色、透き通った青い瞳に少しあどけなさが残る可愛い少女だ。

身長は150㎝くらいだ。

その少女はこちらに近づいてきて


「あんた危なかったわね。大丈夫だった?」


この少女がさっきの雷魔法を撃ったのだろうか。


「君が助けてくれたのかい?」


「そうよ!結構なゴブリンの群れだったから仕方なくねっ。あんた駆け出しでしょ?運悪かったわねぇ」


すっごいえらそうな態度で少女はそう言った。


「ありがとう、助かったよ。若干ピンチでさ」


「でもあんたも結構やるじゃない?初期魔法だったけど連発、しかも一撃でゴブリン倒してたし!」


見ていたのか・・・・ならもっとはやく倒してくれてもよかったんやで?

俺は心の中でそう思ったが口にするのは止めた。

そんな思いを抱きつつ少女に目をやると少女は何か考えているのか唸っていた。

唸り終わると、少女は俺に言った。






「・・・・あんたさ、私とパーティ組まない?」

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