【5】イマジネ・ボレアス
「これが、グレゴリじいちゃんの絶望……」
僕は第一実験場の入場門から、守護者イマジネ・ボレアスを見上げていた。でかい。あまりにもでかすぎる。まるで緑色の山だ。こんなのラズ老師でなくても怖いわっ! 異世界ガングワルドでは、このような超巨大生物をカイジュウと呼ぶらしい。守護者は魔法で生み出した疑似生命体だけど、異世界にはこんなデカブツが実在するのか? とんでもないな。いつか本物のカイジュウを見てみたいものだ。
イマジネ・ボレアスは実験場の中央にしゃがんでいた。マナの消費を抑える待機モードと言ったところか。奇襲で不覚を取らないよう、体と尻尾で棺をグルリと囲み、襲撃に備えているように見える。ふと僕は、おかしな事に気付く。イマジネ・ボレアスは全身が緑色なのだ。緑の鱗のドラゴンなら普通にいるが、爪や瞳や口の中に至るまで全て緑色なんて、他の生物にだっていない。恐らく、魔法で生み出した疑似生命体だからだろう。
属性というものは不思議なもので、強い属性持ちは体の色にも反映される。火属性なら赤系。水属性なら青系。地属性なら黄系。そして風属性なら緑系だ。つまりイマジネ・ボレアスは、紛うことなき風属性。地属性に強く、火属性に弱い。それにしても、何故こうも極端に緑一色なのだろう。もしかして被験者も風属性なのかも?
「あー、あー、本日は晴天なり。聞こえるかシロガネ」
突然左耳に、観測室にいるラズ老師の声が響く。
「聞こえてるよ。耳元でささやかれてるみたいで、スゲェ気持ちが悪い」
「おお、そいつはスマンかった。…だったらぁ、美少女ボイスの方がイイカシラ? にぃに♪ ガンバッテネ♪」
「キモイ声でモナカの真似してんじゃねーっ! ぶっ殺されてーのかクソジジィ!」
僕は思わず床に叩きつけようとしたが、ギリギリのところで抑え、左耳に入れ直した。
今のはマジックアイテム『天ノ声』。遠くから指示やアドバイスを音声で伝える優れものだ。形こそ耳栓だが、聞き耳の邪魔にもならない。逆に、僕の声も伝えているので、遠くにいながらも会話が普通に成立する。なんでもガングワルドの道具から着想を得たそうだが、マジックアイテム化には相当苦心したとか何とか。過酷な状況下でも機能するか試すため、タルタロスに持ち込んだ試作品のこと。連絡の取れない状態で巣穴に突入した苦い経験を思うと、一刻も早く実用化して欲しい逸品だ。
「では、改めて今回の任務をおさらいするぞ。まず最初に守護者イマジネ・ボレアスを倒す。すると一分間の猶予が出来る。その間に被験者を目覚めさせる。ウム、実に簡単な任務じゃな」
「そうだね。カンタンだね。言うだけならホントにカンタンだ」
「なに、シロガネなら出来るとも。ワシは確信しておるぞ。おっと、ここは萌え萌えボイスの出番じゃったか」
「そういう無駄な気遣いはいいからっ! とっとと話を進めようよっ」
「イマジネ・ボレアスは四十九番目の守護者じゃ。四十八番まではワシら魔道士が相手をしたから、その敗北から学習して、究極の魔法耐性を身に付けておる。じゃから物理攻撃は全くの未体験じゃ。お前の剣撃とイフリータならば、速攻でもいけるかもしれぬな」
右腕に持つ大きな両手剣は、伝説の勇者が愛用していた魔法剣『火炎精剣イフリータ』だ。正確にはそのレプリカだが……。なんでも魔道刀師と呼ばれる魔法剣専門の刀師がいて、五百年前に失われた伝説の魔法剣を現代に蘇らせようと、心血を注いで打った業物らしい。長所はもちろん、欠点まで全て忠実に再現という匠のこだわりには泣けてくる。ちなみに何故イフリートではなくイフリータかと言うと、魔道刀師曰く「この子は情熱的な女の子」だからだそうだ。道を究めた匠達の言うことは、よく分からない。
で、魔法剣の発動実験をするべくタルタロスに持ち込んだとか何とか。今ある武器の中では最も攻撃力が高く、ボレアスの弱点である火属性持ちなので、めでたく接収と相成った。本来は両手で扱う剣だが、幸い僕の右腕は力が余っている。振り回すなら片腕で十分だ。
「しかし問題は防御じゃのう。通常攻撃ならば余裕で回避できるじゃろうが、魔法による広範囲攻撃は避け切れまい」
防具だけはどうにもならなかった。魔道士達の着るローブはサイズが合わないし、動きの妨げになる。丈夫な盾はあったが、左腕で持つには大きすぎて重すぎた。僕の戦闘スタイルはスピード重視だから、どちらも相性最悪なのだ。結局、マントを腰に巻いただけというあられもない格好で挑むことになってしまった。幸い、ラズ老師からはぎ取った白マントは、魔法ダメージを打ち消す特殊効果持ち。下手な防具よりはよっぽど役に立つ。これで下半身だけは安心だ。下半身だけは。
「大丈夫だよじいちゃん。喰らっても意識さえ跳ばなければ何とかなるさ。ダメージ対策だってたっぷりあるし」
左手に持つのは、ひょうたんを加工した変哲もない水筒だ。だけど中身が凄いっ! 超万能回復薬『御神酒』がたっぷり入っているのだっ! 御神酒は一口飲むだけで、体力は全快し、あらゆる異常状態を正常に戻してしまう。「睡眠に勝る回復薬無し」という格言を根底から否定した究極の回復薬なのだ。製法が途方もなく手間なため、もとより高額で取引されていたが、精力増強に効果覿面と判明してからは買い求める者が急増し、常に品薄なのだという。一般では小指サイズのアンプルでバラ売りされるものが水筒にたっぷりと…。末端価格でどれほどになるのやら。国家予算に匹敵したりとか…しないよね?
「だからといって調子に乗って全部飲むでないぞ。それこそ万策尽きてしまうでな。それに高いし。入手困難じゃし。夜戦に必須じゃし。夜戦に…夜戦にな、必須なんじゃ…」
「分かったからっ。分かってるから泣かないでっ」
実のところ、高価で貴重な御神酒を持ち込んだのは、防具のない上半身対策のためではない。もちろん下半身対策でも断じてない。棺に眠る被験者……ええっと、超魔道士だっけ…を、目覚めさせるためだ。
被験者が目覚めないのは眠り薬が効きすぎたせい…というのはラズ老師の仮説に過ぎない。例えば、超魔道士の暗殺を目論む者がいて、眠り薬と遅効性の毒をすり替えていたとしたら? 本当のところは行ってみなければならないのだ。………ごめんなさい。僕、嘘をつきました。勉強嫌いの僕に、医学や薬学の心得があるはずもない。野性の感で目星を付けたところでお察しである。だからこその御神酒なのだ。毒を盛られていようが、瀕死であろうが、酔っぱらいであろうが、飲ませるだけで体力も状態も全て回復してしまうのだから。
御神酒を飲ませれば、被験者は目を覚ます。被験者を護る条件が満たされなくなるので、守護者も出てこなくなる。そこで僕の役目は終わりだ。あとは魔道士に引き継ぎ、守護者の呪文を解除すれば、この騒動は完全に収束する。
天ノ声。火炎精剣イフリータ。そして御神酒。白マント…は別にいいや。
それらの装備を持ち主から預かる時、僕は確認した「全部ぶっ壊れちゃうけど、本当にいいの?」と。魔道の匠達は泣きながらうなずいてくれた。「超魔道士の命には代えられない」と。
約一名「御神酒だけは戻してっ」と泣きながら訴える年寄りがいたような気がするけど…。ははっ、まさかまさか、そんなそんな、偉大なる大魔道士様がそのような情けない姿を晒すわけ無いじゃないですか。僕は何も見なかった! 見てないよ。うん。
というわけで、提供してくれた匠の皆さんごめんなさい。本当にごめんなさい。代わりに全力でやらせていただきます。
「見えるかシロガネ。イマジネ・ボレアスの上に横棒みたいなものがあるじゃろ」
「ホントだ。何か浮かんでるね」
「あれはイマジネ・ボレアスの体力バーじゃ。データを取るため、どれだけダメージを与えたか、どれだけ体力が残っているかが一目で分かるよう表示させておる。幻惑系魔法の応用じゃな」
「へぇ〜、そりゃあ便利だ。実戦でもあればいいのにな」
「無茶言うでない。分析にどれだけ時間がかかると…。ま、確かに表示されれば面白くはあるがな」
「一つ確認だけどさ、集団で攻めるってのはどうなの?」
「もちろん試したが、広範囲攻撃魔法で撃退されるだけじゃ。必要とあらば高位魔法を惜しげもなく使ってくるし、むしろその方が得意と来とる。危うく多くの魔道士を失う大惨事に発展するところじゃったわい」
「じゃあそろそろ始めるけど、その前に何か言っておきたいこととかある?」
「右腕の封印は最後の切り札として最後まで取っておけと、お前には言ったな」
「ああ、耳にタコができるくらい聞いてるよ」
「今日は忘れろ! なんなら最初から全力で飛ばしても良いぞ!」
「ゼッタイに、お・こ・と・わ・り!」
時間を観測室までちょっと遡る。
「シロ坊や、作戦を始める前に一つだけ確認しておきたい事があるんだよ」
「なんだよベロニカばあちゃん」
「ファーストキスはしたのかい?」
思わず飲んでいたオレンジジュースを吹いてしまう。
「な、な、な、何いってんの?」
「だから、ファーストキスは誰かと経験済みかい? って聞いているの。これはとても重要なことだから、はぐらかさないで答えておくれ」
ベルトチカ老師は真剣な眼差しで僕を見つめる。どうやらちゃんと答えないといけないようだ。
「えっと……その……ほっぺにチューとかは?」
「そういう家族同士の挨拶は含めないよ。あたしが言ってるのは、唇と唇を重ねる接吻のことさね」
「いや……その……無いけど……」
正直に言うとチャンスなら何度もあった。ココロナは機会があれば積極的にキスを迫ってくるし、ムードに流されていれば二年前にモナカとしていただろう。だけどどうしても出来なかった。僕にはとても無責任に思えたから……。
「それはまいったね。シロ坊が予想以上にピュアピュアボーイで、喜んで良いのやら心配すべきなのやら」
は? それはいったい……どういうこと……なのでしょう……か?
「ねえシロ坊、ちょっとシミュレーションしてみようよ。守護者を倒したとして、その後どうやって被験者に御神酒を飲ませるんだい」
「そりゃあ……片方の腕で被験者の頭の方を抱き起こすでしょ? それからもう片方の腕で水筒を持って被験者の口に、こう……」
「そうだね、それで正解だと思うよ。でもシミュレーションはここからが本題さ。シロ坊が守護者を倒すために右腕の死神を解放した場合、どうやって被験者に飲ませれば良いんだろうねぇ」
「あ……」
僕は言葉に詰まってしまった。死に神を解放すれば、右腕は凄まじい勢いで命を吸い始める。そんな右腕で被験者に触れれば、僕が被験者を殺してしまうのだ。右手に水筒を持てば御神酒が台無しになる。では再び死神を封印しては? それも無理だ。解放するのはカンタンでも、封印し直すには十分以上かかってしまう。魔道士達に代わりを頼むにしても、一分以内に入場門から近づくのは不可能。つまり、左腕だけで被験者に飲ませないといけないのだ。どうすればいい? 被験者の口に水筒をねじ込むか? それしか無さそうだけど…それだと水筒をひっくり返すわけだから、かなりの量の御神酒がこぼれてしまう。不器用な僕だと、被験者の口にくわえさせる前に、全部こぼしてしまう…なんてことも十分あり得る。
「確かに他に手が無いなら、それで行くしかないがのぉ」
「他に何かあるの?」
「あるとも。とっておきの方法があるぞ!」
「教えてよじいちゃん。どんな方法さ」
「口移しじゃ」
「はっ?」
「く・ち・う・つ・し♪」
「はああああっ?」
「やり方はこうじゃ。最初に御神酒を口に含む。次に左腕で上半身を抱き起こす。そして被験者の唇にブチュ〜〜っとなっ」
「なんじゃそりゃあ!」
いや、理屈では分かっていたのだ。それが一番確実なのだと。だけど分かってくれるだろうか? いや、分かってくれるよね? よね? 命を救うためとはいえ、誰とも知らぬ年寄りに口移ししなければならないなんて、キスの味すら知らない思春期ボーイには、あまりにも辛すぎる。あああっ、こんなことなら流れに身を任せるべきだったかも…
「シロ坊や、そんなに悩むことなんて無いさ。口移しなんてしなくても大丈夫だよ。右腕の封印さえ解かなければ良いんだからね。だから大丈夫。大丈夫さ」
「…というわけで、ぜっっっっったいに封印は解かねーからなっ」
僕は固い決意の元、イマジネ・ボレアスに向けて第一歩を踏み出した。
二歩、三歩、少しずつ近づいていると突然、恐ろしげな言葉が脳内に響く。
《警告する! それ以上接近したり、敵対行動を取るなら、無慈悲に攻撃する!》
声じゃない。脳内に直接語りかけてきた。なるほど、これはビビリますわぁ。最小の攻撃で最大の効果を上げるとは、こういうことか。確かに被験者を護るだけなら、無理に敵を倒す必要もない。心理攻撃で十分だ。僕だって正体を知らなければ、敵を警戒して後退していたかもしれない。
既に補足されているなら遠慮は無用だな。ならば守護者への挨拶代わりに、とっておきの一撃をご馳走してやろう。僕は全力で駆け出すと一気に距離を詰めていく。うなれ我が右腕! 前足を狙っての横一線! ええっと、特に技名はないが……とにかく喰らえ、全力の一撃っ!…と思ったその刹那、僕は足を軸に三回転してダイナミックにすっ転んだ。
手応えがない? いや、違う。ふ菓子のように柔らかいのだ。その頑強そうな皮膚からは想像できないくらいに柔らかい。おまけに裸足のせいで足の踏ん張りがきかず、クルクルと回転してしまった。一体どれだけのダメージを与えたんだ? 急いで体力バーを見上げて、そして驚いた。今の一撃だか三撃だかで、なんと七割もの体力を削り取っていたのだ。物理攻撃の耐性が全く無かったために起きた珍事…とでも言わざる負えない。
これはいけるんじゃね?…と誰もが思ったに違いない。しかし期待は即座に崩れ去る。七割ものダメージがあっさり全回復したのだ。まるで御神酒を飲んだかのようにあっさりと。
「逃げろシロガネ! ドラゴンプレスが来るぞ!」
左耳に響くラズ老師の叫び声に我に返り、僕は横に跳んだ。その直後、さっきまでいた場所にイマジネ・ボレアスの前足が振り下ろされる。ドラゴンプレス…。体重を利用して踏みつけるだけの、技とも言えない技なのだが、喰らえば圧死は免れない。とにかく避けて避けて避けまくらなければ。僕は前足をジグザグに走って避けながら、後ろ足へと向かう。後ろ足なら前足のように器用には動かせないはずだ。
「そっちはいかん! ドラゴンテールが来るぞ!」
今度は横殴りの尻尾攻撃が迫る。上に跳ぶか、下を潜るか、それとも防御が甘い今ならいけるか? えいくそ、やってやる! 両断してくれるわ!
僕は剣を高々と振り上げると、タイミングを見計らい、一気に振り下ろす。切っ先は尻尾を両断しただけでは飽きたらず、石畳をもたたき壊した。手応えの無さはさっきと変わらない。体力バーは…二割程度の減少か。シッポの先を切り落とした程度では、そんなものだろう。
「気をつけろ! ドラゴンブレスが来るぞ!」
え? この距離で前足が来る? 僕は思わず頭上を見上げる。
「足じゃない! 吐く息の方じゃ!」
そっちかよっ! プレスとブレス。PとB。紛らわしすぎだろっ!
イマジネ・ボレアスの顔を見上げると、正に口から吐き出される瞬間だった。だめだ、逃げられない。近すぎるがこの場で受けきるしかない。僕は耐えられるのか?
ドラゴンブレスは属性によって違う。火系なら火炎で燃やす。水系なら冷気で凍らす。土系なら溶解ガスで溶かす。そして風系は真空の風で切り裂く。ボレアスは風属性のドラゴンだから、僕が喰らうのはかまいたちの旋風かっ! 他の属性に比べたらマシだが、それでも裸にはかなり堪える。僕の戦いもここで終わるのかも……
まてよ?
本来のドラゴンブレスは物理攻撃だが、イマジネ・ボレアスは魔法で作られた疑似生命体。ブレスも魔法で疑似再現したものだ。魔法ならば、ラズ老師の白マントで受けることで、ダメージも軽減されるはず。ならば!
ボレアスの口に背中を向け、その場にしゃがみ込み、両腕で頭を抑えると僕は、僕は…お尻を突き出した! モーレツにっ、モーレツに格好悪い。だがしかし、白マントを効率的に活かし、魔法攻撃のダメージを最小限に抑えるには、最も効果的なポーズなのだ。
お尻を突き出した直後、かまいたちの旋風が僕の周りで暴れ狂った。背中や腕に痛みが走るが、今はじっと耐えるしかない。そして嵐が過ぎ去ると、僕は一目散に走り出す。うおおおおっ! 入場門までスタコラサッサだぜ〜〜っ! 幸い、予測された第二波や、追い打ちを仕掛けてくることはなかった。あくまで被験者の守護が目的ということか。
いやぁ危なかった! 本当に危なかった! あの至近距離でまともに食らっていたら、今頃頭がどこかに飛んでいたかもしれない。体を確認すると、背中や腕には細かい無数の切り傷があり、あちこちからから出血していた。放置してるとかなりやばそうだ。迷わず僕は御神酒を飲む。あっという間に傷みが引き、体も元に戻ってゆく。なるほど、凄い回復薬だ。これだけ強力なら、手足を切断してもくっつくかもしれない。
外れかけていた天ノ声を耳に付け直すと、大爆笑の渦だった。
「あっはっはっはっ! シロガネッ! おケツは無事かっ? 無事なのかっ?」
どうやら観測室にいるのは、ラズ老師やベルトチカ老師だけではないらしい。明らかにギャラリーが増えていた。笑われるのはしゃくだったが……まあ、仕方ないよな。咄嗟の判断とはいえ、命がけの戦いの場であのポーズは確かに面白すぎる。僕も思い出し笑いが止まらなかった。
僕はその場にしゃがみ込むと、気が済むまで笑って、笑って、ようやく落ち着きを取り戻した。そして現実の厳しさを思い知り、絶望に打ちひしがれる。
確かに守護者は物理耐性がまるで無い。だけど、回復スピードが異常に早くて、体力を削りきる前に全快してしまう。どうする? どうすればいい? こんな化け物、どうすれば攻略できるんだ?