設定2
ここでは前回のあらすじに沿ったような設定を書いていきたいと思います。本当は、この構想を練った際にさまざまなイメージが浮かんできたのですが次回予定の短編には出てこないなものなので自分の頭の中に留めておきたいと思います。
今回の方式は、単語についてとあらすじに登場した三人のキャラクターのちょっとした紹介を書いていきます。あまりのイタさにあなたはきっと画面の前で自らの黒歴史を思い出し、悶えることでしょう。正直のところ私自身も、街中で下半身を露出して自己主張(意味深)するような気分です。いや、実際にやったことないですよホントダヨ。みんなの前でイクうぅぅぅぅぅんほぉ!
1.単語集
祖星 地球のこと。他惑星に移住する前に、人間が産まれた場所を示す。祖星で記録された映像から、祖星のさまざまなもの(おもに野生動物)に憧れを抱く者は多い。
Se・E・P Second the Earth-Planet 祖星より人類が移住した祖星型の惑星。太陽が照り、大地があり、海があり――その環境は祖星と類似したものであるが、原住動物たちは祖星のものよりもたやすく人間を排除したり捕食したりできるし、外見も人間の根源的恐怖を煽るようなものばかりである。人類が移住してより数百年の歴史は、彼らとの争いの歴史といっても過言ではない。首都(ポリス・セントラル)のエネルギーに関しては、人工光合成技術による炭素生産からの火力発電(炭素循環型発電)や、惑星軌道上に建造された“ソーラーリング”によって得ることができている。
猟犬 ひとつの秘匿部隊を指す、部隊内の呼称。“生物的な”処置を施され生まれたいわば“超兵”であるため、道徳的な波紋を広げかねないとして存在を秘匿されている。それゆえ表舞台には参ぜず、通常の軍隊の守備範囲外の地域に派遣され戦闘を行うことが多い。最近では秘匿されたはずの猟犬が狩られる事件がたびたび発生しており、首都内での戦闘を強いられることが多くなったため、首都議員や軍上層部の間では猟犬を秘匿し続けられないのではないかという懸念が広まっている。
ジャッカル・ロウ 猟犬最初の一人であった男。二十年前当時、率いていたいち大隊を裏切りたった一人で壊滅させ姿を消した。現在猟犬を狩る「野良犬」は、隊員の間でロウの亡霊なのではないかという噂が立っている。
アダム因子 ある原住動物とある人間とのゲノム(DNAの上に書かれたすべての情報)を組合せて作られた新たな“生物”。これを移植されたのが猟犬の隊員たちであり、彼らは絶大な力を手に入れた代償として拒絶反応に苦悶し、移植されてから二十年と経たずに死亡してしまう。移植年齢の上限は二十五歳までと設定され、これは高齢になればなるほど移植直後の死亡確率が上がるためである。この移植の技術は猟犬より秘匿階層は上であり、彼らであってもその全貌を知ることは許されない。
アダムス 猟犬が扱う兵器。銃装から刀剣装その他、幅広く製造されており、彼らが身につける防具“スーツプレート”もこの一つである。本兵装はアダム因子と個人のゲノムとを情報として、兵器のひとつひとつの搭載された電子媒体に打ち込むことにより、その個人以外が兵器を扱えない、あるいは本来の性能を発揮できないようになっている。アダム因子が発する高エネルギーを、媒体たる兵器に宿すことによって兵器の強化や弾薬の代替物装填など、アダムスの性能を発揮することができる。
2.キャラクター
野良犬 数か月前より猟犬を狩り始めた仮面(スーツプレートのヘッドマスク)の男。猟犬にしか扱えぬはずのアダムスを扱い、さらにその出力は隊員を上回る。さらには都市監視機構や猟犬の追跡を掻い潜る隠密性を持ち併せる。「野良犬」の名は猟犬が自分たちとは対極であるとしてつけたものである。
イヴ アンドロイドの少女。「野良犬」を裏側から、あらゆるネットワークに繋がり掌握することのできる能力“ルート”によってサポートする。「野良犬」の類まれな隠密性は彼女あってのものである。人間としての感性がうすく、彼女の価値観はネットワーク情報の取捨選択に基づいている。
クラウン=ハウラ― 遠く「野良犬」を見据える不吉なる男。手に怪しげなアンプルを弄び、わらっている。
その他 その他。なんか短編で出す予定。逆に大活躍してくれるであろうすごいありがたい人たち。「野良犬」に対する恐怖心とか表現できるから、正直主人公と同義だと思う。
以上です。似非科学最高! 空想科学上等! 楽しんだ者勝ちなんですよ、こんなものは。自己満足もできない設定や文章に、他者を満足させる力はないと思います。でも、いくらなんでもこれはハードル上げすぎました。短編でうまくまとめきれるかかなーり不安(しかも物語的な文章を書くことが久々)でありますが、ま、なんとかなるっしょうぇーい。