やっと設定1
やっと設定か何かに入りたいと思いますがその前に……なんかあらすじみたいなものを短く書かせていただきます。なんで設定書く前にあらすじなんだ、と、私が書きたいだけでございますサザエでございますでございますからお魚くわえるんでございます。
人類が「祖星」より惑星「Se・E・P」に移住してより数百年――首都「ポリス・セントラル」では秘匿部隊、通称「猟犬」が、「野良犬」と彼らに呼ばれるたったひとりの男に狩られる事態がたびたび起きていた。都市監視機構にいっさい捉われぬ隠密性と、「猟犬」のみが使用できる特殊兵器「アダムス」をたやすく扱う危険性とを孕み、つまりは圧倒的な戦闘力を持つ相手を前にした絶望的な状況の中で、超小型追跡型監視機・ホーネットが「野良犬」の姿を補足する。ホーネットの追跡によって「猟犬」への出撃命令が下るも、それは「野良犬」の狩り場への誘導にしか過ぎなかった。「アダムス」が煌めきを吹く音、怒号、悲鳴――一匹の犬が蹂躙に舞い、残るものは静寂。
そして、遠くその様相を見据える者があった。浮かぶ笑みに映るものは、悪意であるのか愉悦であるのか、どちらにせよどちらもにせよ知るのは彼のみである。一匹の犬同様に、邪魔者を排せんと襲い来る「猟犬」を蹂躙し、なおワラう。陰のある者、不吉なる者、「遠吠えし道化」。
犬を喰らう「野良犬」は、仮面の下ですべてを終わらせることを願う。それは復讐にほかならない。彼はとがの道を「イヴ」とともに往く。果てに待ち構えるものがたとえ滅びであっても構わぬ。夜闇を一瞥し、犬は行く先に駆け出した。
次で設定書いて、ちょっとこれらを元に短編でも書きます、リハビリがてらに。