第六話 後編
今回、執筆者を交代して書いております
これまでとは少し書き方の異なる箇所が見受けられますので、あらかじめご了承ください
「パチュリー様の執筆なされた魔導書を借りたいのですが…」
紫色の髪をした小学生くらいの背丈の少女が
「先月借りた本を返却しにきたのだが何処に置けばいいか教えてくれないか?」
先日湖で知り合った慧音が
「面白い本って何処にありますか?ラノベとかマンガとか!」
きっとこの館内に無いであろう本を叫んでいる緑髪の女性が
「次は私だ!」
「いや、俺だろ!?」
「こんな人だかりじゃ盗もうにも盗めないぜ…」
先程の3人の後ろには、最後尾が目視できないほど順番待ちの長蛇の列が出来上がっていた。
「あー、すいません! 一人ずつ対処していくので、くれぐれも押さないで一列でお待ち下さーい!」
『半日限定!紅魔館・大図書館一般開放』
半日限定で紅魔館の大図書館の司書に任命されてしまった俺は、現在の仕事が今までやってきた過酷な労働ベスト3に間違いなく入ることを確信していた。
司書ってこんなにもハードな仕事だったけか…?
本来なら本の種類や場所の説明とか本の貸し借りの受付を行う程度の仕事だが、俺の知ってる司書とは次元が違っていた。
図書館の広さが、来客の数が、本の種類が、何から何まで桁外れに多いのだ。
『はい、この大図書館にある本の位置をリスト化したものよ。明日はこれを片手に頑張りなさい。小悪魔はこの一冊全て暗記していたわ』
今朝、パチュリーから700ページを超える程のリスト本を手渡された。
図書館の種類や配置さえ知っていれば、司書なんて仕事は楽……そう思っていた時期が俺にもありました…
「もうしばらくお待ちくださーい!」
迫り来る客に対応しながら、先程の紫色の髪をした少女が探している本をリストから調べあげる。
「お嬢ちゃんの探している本取ってくるから少し待っててね」
普通なら探している本人が取りに行くのが筋だが、今回は例外だった。
少女に一言告げて俺は少女が探している本棚の元へ駆け出していった。
紅魔館は咲夜の能力によって見た目以上に拡張されている。
この大図書館も莫大な蔵書量の関係である程度は広くなっている。
過去に『空間を拡張し過ぎたせいで目的の本を探してたら迷子になった』事例もあったらしい。
この問題を解決するために取った策が『本棚を高く積み上げることだった』
「幾らなんでも高すぎるだろ…」
俺はようやく、少女が探している本が収納されている本棚までたどり着いた。
その本は50段目(地上から10m)に収納され、幼い子供が取るには危険と判断されたため自分が取りに行くことにした。
本棚の近くには脚立が用意されていた。
これは紅魔館の人が自分のためだけに用意してくれたものだ。
幻想郷の住民は空が飛べるから要らないらしい。
「よいしょっと」
収納されている本を傷付けないように脚立を掛けて足早に登り始める。
40段目まではあっという間で、目標の本を手に取り、降り始める。
「あんな小さい子どもがこんな本を読むのかよ…」
少女が希望していた本は表紙だけでも何が書いてあるのか分からなかった。
「はぁ…毎日が驚きの連続だな…この仕事が終わったら…」
今後の予定を再確認しながら脚立を降りていく。
「昼食後の食器が残ってるだろうし…洗ったら先輩の体調見に行って……⁉︎」
足を踏み外した。
注意が散漫になっていればどれだけ単純であり得ないミスでも起こってしまう。
しまった、と…後悔したところでもう遅い。
身体は脚立から完全に離れ、あとは落ちるだけだ。
最悪、受身でも取れば腕1本で済むかもしれない。
それでも……俺は…
パチュリーの本を傷付けるわけにはいかない!
本を庇うように抱え込み、目を閉じて次の瞬間に襲いかかる衝撃に備えた。
ポヨン
しかし、その衝撃は床とは違う衝撃だった。
恐る恐る目を開けると俺と床の間に巨大なシャボン玉が挟まっていた。
「なんだこれ?」
目の前には青い光の球体が浮遊しており、聞き慣れた声が聴こえてきた。
「貴方には魔法は通じないのかと思ったけど…。 そうでもないみたいね…」
「パチュリー様⁉︎」
「自分の身を省みず本を守るだなんて私の魔法が間に合わなかったらどうなってたことか…」
パチュリーは呆れたようにため息をついていた。
「ありがとうございました…おかげで助かりました。 しかし、何故パチュリー様がここに?」
「『何故?』何てよく訊けたものね…貴女が遅いから客が私の所に殺到してきたのよ…! 礼はいいから、早く来なさい!」
「げっ…すいませんでした!」
俺は軽く頭を下げて、来た道を全速力で引き返した。
本来なら俺がやるべき仕事を代わりにやってもらい、仕事を増やさせるなんてあり得ないことだろう。
「パチュリー様の負担を少しでも軽くするためにも早く戻らないと…」
「何寝ぼけたこと言ってるのよ。私の負担なんて基本0に決まってるでしょ。客の対応は全て貴方がやるんだから」
「へっ?」
現在時刻午後4時
「外来人にしてはよくやったわ。奏お疲れ様」
「………」
結果だけを見れば今回の仕事は一応成功と言えた。
その代わりに俺は某ボクシング漫画のように燃え尽きたわけだ。
そしてパチュリーは宣言通り、来客の対応を止め、魔導書の作成に戻ってしまった。
俺が対応しきれない客の対応はパチュリーに作業を中断して行って貰った。
あの後戻ってきた俺を待っていたのは、尽きることのない人の波だった。
昼になっても住民が絶え間無く入館し、結局俺は昼休みなど一切なく半日働き続けた。
何10回にも及ぶ館内の往復によって、肉体の疲労がピークに達していた。
「わ、わ、私の本がなくなってる…」
視界の隅でパチュリーが愕然としている姿が映った。
俺が休憩を取ろうとした矢先にパチュリーが近寄ってきた。
「奏、新しい仕事よ。無くなった私の本を探しなさい」
「……本を探せと言われてもどんな本か教えて貰わないとどうしようもないのですが?」
もはや仕事だから仕方ないと割り切ることにした。
第一俺は『疲れたから休みます』なんて言える立場ではないのだ。
俺は当たり前のことを訊いたつもりがパチュリーは視線を泳がしている。
「あー…。タイトルはなくて、表紙は紫色でこのくらいの厚さの本よ。あの魔導書は常人が読むと精神を蝕む代物だから見つけても絶対に開いてはいけないわよ」
顔色を伺う限り、その本はかなり大切なものだと思われた。
「じゃあ今日図書館に来た人を人里に行って来ます!」
(一刻も早く本を取り返しに)
「待ちなさい。貴方は外に出なくていいわ」
「え?」
思いがけない一言に足が止まる。
「貴方が人里に着いた頃には日が落ちてるわ。いくら紅魔館の一員になったからと言っても、人間が暗い時間に歩いていたら野良妖怪の餌になるだけよ。人里には咲夜を向かわせるわ」
確かにあの人なら危険はないだろう、逆に野良妖怪の身を案じる…
「そうですね…。 はい、では自分は館内を探してきます」
「ええ、頼むわ」
俺は一言告げてパチュリーの前から立ち去った。
その後、文字通り俺は紅魔館を駆け回った。
身体の疲労が溜まっていようと関係ない。
無一文で泊めて貰っているだけに仕事の妥協をするわけにはいかない。
「あと、こことお嬢様の部屋か…」
こことは小悪魔が寝込んでる部屋である
「先輩失礼します」
ノックをして入ると反応はなかった。
睡眠を促進させるように部屋の中は薄暗く、外部からの音は完全に遮断されていた。
完治には2、3日かかると言われたのだから、まだ安静にしなければならないのだろう。
昨日の事件さえ起こらなければ、いつも通り小悪魔が司書をやって今日の一般開放は乗り切れていた。
自分のせいで紅魔館の人達に迷惑を掛けているのではないだろうか?
「俺は…本当にここに居ていいんでしょうか?」
気がついた時には心境が言葉として出てしまっていた。
今は無駄口を叩いてる暇はない。早く魔導書を探さないと…
「良いに決まってるじゃないですか」
「……⁉︎」
寝室に通るのは聞き間違うことない小悪魔の声だった。
「奏さんは私の可愛い後輩なんですから」
足が小悪魔のほうに進む。
一歩
「きっとお嬢様達も奏さんに期待してますよ」
また一歩。
ベッドの前まで進み
「先輩、身体の方はもう大丈夫なん」
「誉めても出ませんよパチュリー様~。ぐへへぇ~」
「………」
寝言かよ!と、心の中でツッコミを入れた。
俺の精神的な疲労を他所に小悪魔の寝言は続いていた。
「…やっぱりこの本はムニャムニャ…」
(………何っ!!)
目の色が変わるとはこのことだろう。
探し求めていたものかこんな形で舞い込んで来るとは…
薄暗いが、確かに小悪魔が枕にしているのは間違いなく例の本だった。
厚さも色もパチュリーが探している本と一致している。
あとはタイトルの有無。
それさえ確認出来ればいい。
表紙に小悪魔先輩の頭があるため本の側面でタイトルの確認をしなければいけない。
タイトル側は小悪魔先輩の首側に位置している。
タイトルが無かったら本を引っこ抜いてすぐ退室、タイトルがあったら何事もないようにすぐ退室。
小悪魔にまで迷惑をかけるわけにはいかない!
「…やっぱりこの本はムニャムニャ…」
『私、小悪魔はこのベッドの中で、司書の仕事が上手くいかなくて落ち込んだ奏さんを慰めている夢を見てました。
流石にあの仕事は1日、2日で出来るようなものではないので奏さん大丈夫でしょうか?
昨日の出来事で仕事を休むことになってしまい、奏さんやパチュリー様に迷惑をかけてしまったので早く復帰しなければ!』
重い目蓋を開けるとそこには
(奏さん…!?)
目の前に奏さんの顔がありました。
それも徐々に近づいて来るではありませんか!
(ちょっ!?ドッキリしては凝り過ぎじゃないですか!奏さんがまさかこんなに大胆な方だなんて…)
私達の距離が息がかかるほどになったその瞬間。
私の頭とベッドに空間が生じ
(ふぇ…?)
頭は重力に従いベッドに落下し、私の意識は再び夢の中に飛んでいきました。
顔を極限まで近づき、確認した瞬間
(タ、タイトルがねぇぇえ!!)
考えるよりも早く、俺の腕は行動を起こしていた。
目標の魔導書を引き抜き、小悪魔の頭は『ドスンッ』という気味のいい音をたてる。
あとは先輩の目が覚めないことを祈りながら寝室を後にした。
私は非常によろしくない現状に思考を巡らせていた。
奏に探させている魔導書のこと。
あの本が誰かの手に渡り、中身が読まれるようなことは何としても避けなければいけない。
あれは奏本人にも関わり、自分以外に読まれる訳にはいかない本なのだ。
「本が見つかりましたパチュリー様!」
「嘘ぉ!?」
奏にあれだけ言っておいて何だが、まさか盗まれていないことに驚きだ。
「…一体誰が持っていたの?」
人の本を盗むのは例え同じ館のメンバーであっても許されることではない。
「先輩です…」
「ちっ」
「今パチュリー様舌打ちしましたか? いくら何でも今の先輩にはちょっと…」
私も病人に鞭を打つほど鬼ではない。
風邪が完治したらオシオキすることは確定しているが。
「奏、その本を貸して頂戴」
「はい、どうぞ」
奏から手渡された本を読んで1つの確信を得た。
「…ふむ、奏のお陰で本は手に入りそうよ。ありがとう。貴方はもう休んでもいいわ」
「…?はい、では失礼します」
奏は一礼して大図書館を出ていった。
奏には魔導書を探していると話したが、アレはあくまで中身を読まれないようにするための布石だった。
そして、奏が持っていた本は本物の魔導書であり、私の探している本ではなかった。
奏が疲れきっている状態で持って来た本を突き返すわけにもいかず、あのような対応をすることになった。
奏が本を持ってくるまでの間は、とにかく静かだった。咲夜もレミィも一度も私の元へ来なかった。
この館の主は酷く単純だ。
面白い事には目がなく、自分のモノにしたがる思考はそこら辺の子供と大差ない。
また今回も何か面白いモノでも見つけたのだろう。
(……だとしても咲夜まで来ないのはいくらなんでもおかしいじゃないかしら。仮にあの本がレミィの手元にあったとしたらあの子は…)
思考を中断させ、魔導書を片手に私は大図書館を後にした。
☯
『〇月×日
レミィの能力を打ち破る外来人がやってきたらしい。
吸血鬼の力に対抗する能力、一人の魔法使いとして興味が尽きない。
レミィも彼の能力の解明に興味があるようでしばらく観察を行うらしい。
そのため住み込みで働かせるそうだ。
〇月×日
読書をしてる時に、自前の魔法障壁が破壊された。魔理沙の仕業かと思いきや、あの外来人だった。名前はたしか…御社 奏だったはず。
読書を邪魔された腹いせにロイヤルフレアを打ち込んでやった。外来人はこれだから面白い。
〇月×日
妖精メイドの噂によると奏は執事としてはよく働くらしい。
それと、奏は出会い頭にレミィを押し倒したという噂を聞いた。
色々訊きたいことがあるのに向こうが来ないから一向に話しかけられない…
〇月×日
小悪魔が風邪をひいてしまった。もうすぐ大図書館の一般開放なのに…。奏に無理矢理任せることにしたけど大丈夫かしら?
〇月×日
昨日は徹夜で図書館内の本を点検し、リストに纏めておいた。我ながらよくやったと思う。他にも脚立を作ったり、館内に使い魔を配置させた。これが少しでも奏の役にたつと思いたい。
しかし、脚立から足を踏み外しても、自分の身を犠牲にしてまで私の本を守るとは思わなかった。
今日の仕事が終わったら…』
「ここから先は白紙になってるわね」
とある一室で『本』を中心に三人の人物が囲んでいた。
「お嬢様、これはもしかしなくても…」
「言わなくても分かるわ。これはパチェの日記よ」
「ねぇねぇ、お姉さま。なんで日記の書き方が変わって来てるの?」
レミリア、咲夜、フランはパチュリーの日記を読みきり、それぞれの感想を口にしていた。
「散々、奏は研究対象みたいな感じで接しておきながら、もう恋愛対象になってるじゃない。ププッ」
「うーん、私にはよくわからないや!」
「これが本人に知られたらどうなるか……」
咲夜のこの一言を合図に部屋の扉が開け放たれ、火球が三人のいた場所に炸裂した。
「覚悟は出来てるでしょうね、レミィ?」
立ち上る煙幕の先には火を象徴する魔法陣が輝き、そこには七曜の魔女が顕在していた。
「はは!こっちには咲夜とフランが居るのよ。貴女こそ覚悟はあるのかしら?」
腕を一振りさせるだけで煙が晴れ、紅い幼き月だけが立っていた。
「貴女しかいないじゃない…?」
「え?」
パチュリーの言葉に我に帰ったレミリアは辺りを見渡すがこの部屋に居るのは自分とパチュリーだけだった。
「あ、あいつら私を置いて逃げやがったー⁉︎」
非情な現実を前にレミリアは自慢の帽子を両手で抑え、羽をばたつかせてしゃがみこんだ。
「うー☆」
「私は咲夜じゃないから、そのポーズやっても許さないわよ」
やはり現実は非情だった。
「まぁ、私も鬼じゃないし、貴女が心の底から謝るなら許してあげてもいいわよ」
「パチェ…!!」
レミリアは立ち上がり、謝罪すべき本人を前にして発した言葉は
「ぱ~どぅん?」
ブチリ
この瞬間、何かが千切れる音が鳴った。
「貴女の日記は最高に面白かったわよ。私を楽しませてくれてありがとう! 貴女が私に放った花火の件はチャラにしてあげる。 はい、日記の続きが気になるから返すわよ」
レミリアの手を離れた日記はパチュリーの手のひらに吸い込まれるように収まった。
そして、パチュリーの呟きが部屋に響く。
「……貴女はやっぱり悪魔なのね」
「最高の誉め言葉ね」
「貴女には謝る口ってものは無いのかしら?」
「無いわね。そんなどうしようもないくらいに強情な奴らばかりだからこそ、幻想郷にはこれがあるじゃない」
レミリアの懐から一枚のスペルカードを抜き出した。
そして右腕に紅い霧が纏うように凝縮されていく。
「フフッ、その通りね。これがあるからこそ」
パチュリーを護るように5色の宝石が浮遊し、回転と共に輝きを増していく。
「戦いに飽きないわけよ!」
「貴女を全力で叩き潰すことが出来る!」
『レッドマジック』
『賢者の石』
この両者の激突により紅魔館の一角が吹き飛んだ
☯
本の捜索終わり、俺は夕食の準備を任されて調理していると、咲夜が汗だくになって妹様を担いで走ってきて、キッチンに入ってきた途端にとてつもない轟音が館を襲った。
短時間で起きた内容が濃すぎて頭が回らない。
出来事一つ一つが俺の常識を超えている
だが、1つだけ言えるのは
「パチェ、バランスよく食べないと体によくないわよ」
「うう…。私なんて私なんて…」
「ちょっと美鈴⁉︎ いくらこの話の出番が一言だけでも自棄にならないでよ! 奏、悪いけど美鈴を慰めるの手伝って頂戴!」
「パチェ、仲直りの印に私のピーマンをくれてやろう!」
「レミィが嫌いなだけでしょ。それぐらい自分で食べなさい」
「う~!さくや〜! パチェが苛める~」
ここの住人は…すごく愉快だな(悪い意味で)
「あー、そうだ」
「どうなされましたか、パチュリー様?」
「明日も大図書館の司書宜しく。明日からが本番よ」
「は、はい……」
労働はまだまだ続くそうです……
奏:「次回予告コーナー!」
パチュリー:「………」
奏:「って…パチュリー様も一緒に言ってくださいよ……」
パチュリー:「何で私がそんな大声あげて次回予告宣言しなきゃいけないのよ…?」
奏:「いや、そう言われましても……一応決定事項ですし」
パチュリー:「やれと言われたからやるなんて私の性に合わないわね。 できる限り無駄を省いてこんなコーナーは早く終わらせたいのよ」
奏:「『こんな』って言ってしまわれますか……まあ、早く終わらせることには同意しますが」
パチュリー:「じゃあ、後は頼んだわ」
奏:「パチュリー様は…レミリア様によく似てますよね……」
パチュリー:「あんな子供と一緒にしないで欲しいわね…。 そんなことより、私は疲れてるのよ。 サッサとやらないなら帰るわよ」
奏:「はい、やります。 ということで次話はここに来て二人目の原作主人公が登場! そして、これまでに出演のなかった他シリーズの人も出てくる……予定です」
パチュリー:「ハッキリしなさいよ…」
奏:「いえ…その辺りもまだしっかりと決まっていないらしくてですね…毎回行き当たりバッタリで展開していくので今からハッキリ断言してしまうと…後々……」
パチュリー:「よくそんなので次回予告なんてできるものね……。 まあ、理解したからもういいわ」
奏:「話の通じるお方で助かります…。 では、次話からは前回予告した通り執筆者も戻り、いつも通りの感じになって進んでいくことでしょう」
パチュリー:「魔理沙が来るか…それ相応の対策を練っておかないと……」
奏:「どうかなさいました?」
パチュリー:「いえ、別に何も」
奏:「そうですか? では、もうこれで終わりにしますので、ラストは御一緒にお願いしますよ」
パチュリー:「はぁ…仕方ないわね……ちょっとだけ付き合ってあげるわよ…」
奏:「ありがとうございます! ではっ」
パチュリー:「次回『クールな灰色捜索員? 追跡、モノクロバーグラー』」
奏•パチュリー:「次回もお楽しみに!」
パチュリー:「何か最近、とりあえず横文字使っておけばOKとか思ってない…?」
奏:「………」