表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3



トンネルに全員入った事を確認し入り口を塞いで元通りにした後、彼等を連れて突き当りまで進み風魔法で上まで運んでやると脱出は呆気なく終わった。


サイレントの効果なのか追手はいない。


自身がどこにいるのかも全くわからないが、探索魔法で近くに大きめの街がある事を知っていたので全員をその入り口まで転移させてやる事にした。


後の事は今の世界を知らない私より街の人間に任せる方が良いだろう。


転移魔法を展開させ彼等と向かい合う。





「これから街に送るから後は大人に助けを求めるといい。

ここはぶっ壊して置くから安心しろ」



「……君は一緒に行かない…の?」



発言したのは自身より少し背の高い女の子で、元この身体の持ち主からするとお姉さんに当たる年頃の子である。




「後で様子は見に行く。

君達がちゃんと保護されてないと助け損だからな」



「……わ、わかった」




少し不安気だった顔が安心したように微笑んだのを見て転移魔法を発動させる。




「よろしい。それじゃあ送るぞ」



「あ…待って!…君の名前!

…あなたの名前を……教えてください!」



ふと手を止めて少しだけ考えてから



「私の名前はアルだ。」



そう答えた瞬間、彼等は転移魔法によりこの場から消えた。







1人になった私の顔は少しだらしなかったと思う。


しょうがないじゃないか。




消える瞬間、彼等から満面の笑みで「ありがとう」と言われたのだから。





昔助けた人々と確かに同じ顔で、久々に聞いた感謝の言葉はやはり心地の良いものだった。







私は高揚した気分で自身が囚われていた建物に手を向け


「……全てを灰燼に帰せ」


そう呟いた。




無数の"雷魔法"が建物に直撃し、怒号や悲鳴と共に雷鳴が数分間辺りに広がった。



恐らく生還者はいないだろう。











その光景を遠目で確認した人々はこう語る。



あれは神の裁きだったのではないか…と。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ