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ウチの出番がナッシング

結局、その後の東雲さんは自分の言うことは言ったから他に話す事は無いという態度であった。


僕としても、それぞれの思惑は違えとも、東雲さんと雲母の2人が今まで通りに活動すると言うのなら止めようがない。


ただ、こういうことに詳しい人がいないだろうか?


ギルドに行けば資料は観れるのだが、出来るならば生の意見が欲しい。


その上で抵抗できる手段があるのならば用意しておきたかった。


「え?モンスターの行動に詳しい冒険者ですか?」


「ええ、今までは意識してなかったのですが……雲母の身を守るために確実な情報が欲しくて」


「ああ……確かにキララさんは魔物から狙われそうな見た目をしてますよね」


現状、僕の奴隷である雲母をどうこうしようという輩はいないし、他人の奴隷に何かしようとしたならば相応の罰が下る。


だが、魔物相手にこの国の法は通用しないだろう。


「それでしたらシスター・オリンの所に行かれては如何でしょうか?」


「え、オリンさんですか?

あ、ひょっとして教会に礼拝に来られる方の中に熟練の冒険者がいるとか」


「おや……そう言えば賢者様はあの事件の後にこちらに来られたのでしたね」


「あの事件?」


「ええ、シスター・オリンがこちらに赴任してきてすぐ後の事でした。

この島の魔物達が活性化され、其の生息地を広げようという動きがあったのです。

あの頃は街道ですらもまともに使えないほどに、あちこちが魔物で溢れかえっていました」


「そんな事が……」


この島の魔物の強さはピンキリである。


しかし、北の強力な魔物が縄張りを広げるために南下してきたのであればタダで済む筈がない。


筈がないのだが……


「あれ?

島の中央の村は今でも健在ですよね」


魔物が南下したならば、間違いなくあの村が狙われる筈である。


……いや、そもそも東西南北の内、南以外の全てを魔物の生息地で囲まれている村だ。


西の洞窟や東にある廃墟の魔物が押し寄せてきても一堪りもない筈である。


「その当時、魔物たちの進行を食い止めたのがシスター・オリンだったのです。

彼女は村の防衛に尽力し、ある程度の安全が確保されると、当時はまだいた優秀な冒険者達に後を託して洞窟へと向かいました。

そして、彼女が数時間後に帰ってくると、見事に魔物の活性化は収まっていたのです」


結構ブレブレだった雲母の一人称ですが、


東雲さん=あーし

雲母(奴隷モード)=私

雲母(外出)=ウチ


とさせていただきます。

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