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うちに隠し事なんて無理っしょ

「いや……でも、ひょっとすると……」


今までに遭遇した魔物とは明らかにデザインが違う魔物であるローパー。


そんな魔物を目にした自分の中にある疑惑が湧いてきた。


「ご主人、どうしたん?」


「ちょっと帰りにギルドに寄って行ってもいいかな?

調べたいことがあるんだ」


という事で、洞窟から出て森へと入り、ミモザの街へと戻ってくる。


まだ、夜が更ける前だったのでギルドは開いており、受付には未だにカチアナさんが座っていた。


「え?魔物による被害報告ですか?」


「ええ、特に女性の被害例の記録があれば見せて欲しいのですが……」


「分かりました、少し待っててくださいね」


下手をすると変態扱いされるかと思ったのだが、どうやら賢者と呼ばれている肩書きが功を奏したらしく、特に不信感もなくカチアナさんが資料を提出してくれる。


その資料をパラパラ巡っていくと、僕の予想が正しいという確信が生まれてきた。


「ご主人様、大丈夫ですか?」


「あ、ああ……だ、大丈夫だよ」


正直、ショック過ぎて倒れてしまいそうだったのだが、何とか堪えて家へと帰っていく。


「雲母、腕を……」


「その前に何が分かったのか話して。

ご主人、明らかに普通じゃないよ」


「それは…….」


「あいつはご主人のそんな状態に気を遣ったりしないよ。

だから今のうちに聞きたいの」


「……分かったよ」


雲母に促され、とりあえず腕輪を外す前に彼女に自分の中に生まれた疑惑を話すことにする。


「僕はここをゲームの中の世界だと思っていたんだ。

魔法があったり、役割や特性があったりとあまりにも世界のシステムがゲーム過ぎたから」


「私はゲームとかやらないから分かんないけど、ご主人はガッツリやりこんでそうだもんね」


「うん、だからこそ確信が持てなかったんだ。

大概のゲームをやってきた僕が知らない世界だったから」


「うーん……じゃあ、やっぱりゲームの世界じゃない?それともご主人が知らない程にマイナーなゲームだったとか」


「それも考えたんだけど、今日出会ったローパーや、ギルドから見せられた女性の魔物被害のデータを見て確信したんだ。

このゲームはエロゲー……つまりは18禁のアダルトゲームの世界なんじゃないかって」

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