穢される
「え...?」
そこにある現実を認識出来ないまま座り込んでいると、意識の外から拳が飛んでくる
「がは、っ!?」
もろにお腹に貰い、息が出来ない。
水面にある餌を食べる金魚のように、一生懸命息をしようと口をぱくぱくとさせる。
「...っ!?」
もう一度拳が飛んでくる。今度はさらに強く。
「おごっ!?!?」
体が倒れ涙が溢れる。ダンジョンに行く前にホシと一緒に食べたご飯や水が胃から逆流してくる。
「うぅっ、おぇっ、うぁぁぁ」
口の中が気持ち悪い。吐いた中に血まで混じっている。
オークは私に休む暇を与えてくれず、もう一度殴られる。そして意識が飛んだ。
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目が覚めたらオークの住処のような所にいた。魔獣の巣のように暗くはなく、自分たちで火をつけて明かりを確保していた。
「あれ?あれっ」
体が動かない。鎖で腕と足が繋がれているし、しかもローブもない。
「これっ、ぬがされてっ!?」
頭が真っ白になる。私はオークたちに脱がされ縛られている。そこまでされたら今から起こることが容易に想像できる。
「やだぁ!!やだよぉっ!!ホシっ!!!ホシたすけてよぉっ!!」
届くはずもない叫びを無我夢中で叫んだ。オークがいることなんかお構い無しに。
うるさいと思われたのか、今から始めるつもりだったのかは分からないが、4匹のオーク達が私にじりじりと詰め寄ってくる。
「こないでっ...こないでよぉっ、」
泣きながら声を振り絞り拒絶する。そんな願いも聞き届けられるはずもなく、
「んぶっ、!?ぅぅっ!!やらぁっ!!!」
オークに唇を貪るように重ねられ、舌をねじ込まれる。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
必死に体を捩り抵抗するが、到底オークには叶わない。
―――初めては、ホシとが良かったな
そんなことを考えながら、これから起こる一切の事を認識しないよう務めるしか、方法は無かった。
R15なのでここまでしか書けません