空《カラ》の少女
寂しさのあまり/心がコワレて/しまった少女……/泣いてる……
大きな瞳/にごりゆく空の/昏い青さを/うつし……/泣きじゃくる……
少女……泣いてる……ベッドの中で独り自分抱き
涙々……累々と……
今夜だけは、無条件で抱きしめててやろう
見返りも、後悔も、欲望も全部すてて
今夜だけは、朝がくるまで抱きしめててあげよう
長い髪も、細い肩も、ふるえるその小さな胸も
短い夏の/時間の中で/終わらない夢を/くり返し見てた/少女……/泣きじゃくる
翼なんか無くていい!空へなんか行くんじゃねぇ!
だって今、オレの瞳にうつる、オマエこそが本当のオマエなんだから!
でも、彼女……泣いてる……差し伸べるオレの手を強く拒み
永遠……延々と……
今夜だけは無条件で、抱きしめててやろう
打算も、不安も、希望さえも全部、全部すてて
今夜だけは、朝がくるまで、抱きしめててあげよう
オマエの孤独も、オマエの絶望も、オマエの全てを全部、全部、
終わらぬ夏、ずっとずっと、抱きしめててたいな。
オマエの哀しみも、オマエの寂しさも、たったひとつ、信じるこの愛しさで
「いつか約束したよな? あの海へ行こうな………」




