遺書(仮)
僕は自分のことが嫌いです。
殺してやりたいと何度も思いました。
だけど臆病な僕は踏み切ることができません。
何をやってもうまくいかない。何をやらしてもダメ。向上心もない。
そんな自分が大嫌いで認められない。
親には大事に育てられてきた。恵まれた家庭環境だと思う。本当に親には感謝している。
ただ歪んだのは全て自分のせいである。
全て自分が悪いのだ。
友達もたくさんできた。だけど自分の性格のせいでどんどん離れていった。
嫌われる才能だけは一流だ。そりゃそうだ。自分だったらこんな奴と友達になんかなりたくない。
今はただ息をしているだけ。ただ呼吸の一つ一つが苦しい。息苦しいのだ。
生きるのが苦しい。その苦しさから一刻も早く逃れたい。
昔から逃げグセはあったが、生きることからも逃げたいと思いだしたのはいつからか。
何度も首を吊った。だけど死ぬことは出来なかった。親は悲しんだ。そのことに対する後悔はちょっとだけあった。
だけど、やっぱり早く死にたいと思う心はいつも生きている。
いつの日か死ねる日が来ることを願いながら、息をする。最後の人生を全うするために。