最終回!最先端の先を征け!!
今回でこんなエッセイはもう終わり!
ここまで長くなるとは全く思いませんでした。当初は2、3回くらい批判的な内容を書いてサクッと済ませるはずだったのに。もう2万字越えてしまっている……。
最後はここまでお付き合い下さった皆様へ感謝の言葉をもって締めくくり……いや、待て! 最後に言っておきたいことがあった!
僕がこのエッセイを始めたきっかけは、とあるプロの作家のエッセイに反論したかったからです。そのエッセイでは低ポイントで書籍化することと、なろうのポイント絶対主義を破壊することを掲げていましたがその為の具体的な方法には何も触れず精神論のようなものばかりを並べ立ててありました。
これがアマチュアのエッセイであれば笑ってスルーするところなのですが、相手はプロ。その発言には相応の影響力があろうと思われました。現に、何人かの作者が共鳴を示していた。
個人のスタンスは自由でいい。しかし明らかにおかしいことを触れ回るのは僕は許せなかった。もちろんここでいう“明らかにおかしい”というのは僕の主観です。本当はこちらが間違っているかもしれない。しかし、言わざるを得なかった。反論し、自論を世に問うてみたくなった。そういうのが動機です。
結果、件のエッセイへの反論から始まりいくつかの創作論を経て今回、何とか最終回までこぎつけることができました。もう少し続ける材料もあるのですが、当初の目的から段々ズレてきている気がしていましたし、反論については早々に決着してしまったので10回目となる今回で終わらせることに致しました。
最終回となる今回、皆様にお伝えしたいこと、それは、
“最先端の、その先を征け”
ということです。
僕はこれまで最速で高ポイントを獲得するための近道についてあれこれ話してきました。その中に、“書き出しこそ最重要”という内容がありましたね。これは書籍化作家の方からもよく聞こえてくる言葉です。
ですがやはり一部の書籍化作家からは「自分は10万字書いてから人気になった」とか「自分はじわじわと伸びていった」とか「低ポイントでも拾い上げしてもらえた」という実体験が出てくることがあります。
書き出しが最重要というのは疑いようのない事実だと僕は思っています。しかしなぜこのような反論が既に書籍化された方々から出てくるのか。
ここでよく考えなくてはならないのは、今、現在の、最新のなろうの状況はどうかということです。
なろうのサイクルは極めて速い。1年前と今とでは高ポイント獲得までの道筋がまるで違うかもしれない。読者数も作者数も日増しに増え、戦いは激しさを増し、出版業界は困窮している。状況は、刻一刻と変わり続けている。
発言者がプロとは言え、個人的体験談を鵜呑みにしてはいけない。参考にすべきはきっと、今、日刊総合ランキングで上位にいる作品群の作り方や売り込み方だと思います。
更に、今人気の作品のやり方や流行を模倣するだけに留まってはならない。その次に来る流行を、更にその次に来るであろうムーブメントを、最先端よりも先の未来を、我々は考えていかねばならないのではないでしょうか。
容易なことではないですね。でも狙って高ポイントを取りに行くならそういう気概は必要かなと。
まぁこんなこと言ってる自分自身がそこまでポイント稼げてないんで説得力ないですね。
このエッセイは結構ひねくれているようで実は当たり前の内容ばかり書いています。当たり前というのは、商業的な考え方に則ればこうなるであろうということです。
小説もあくまで売り物。ネット小説ならば文学と言うよりはエンタメ。なので売れるものを書くのはちっとも間違っていない。低俗と言われるなら低俗で結構。売れれば正義、勝てば官軍だ。
精神論で何が変えられるのか。根性論で名作が生まれるのか。
何故、このサイトで作品を投稿しているのか。そこはよく考えるべきでしょう。これだけ膨大な読者数を抱えたサイトなのですから、出来ることならもっと多くの読者に自分の作品を届けたいじゃないですか。
だったらマーケティング。そして実践だ。
流行りを分析し、テンプレを分解し、自分の売りを研ぎ澄まし、見せ方を研究する。
全て、具体的な方策です。魂を削らなくとも、死にもの狂いで書かなくとも大丈夫だし、文章力もそこまでは要らない。
必要なのは、正しい方向への努力。がむしゃらではなく冷静な積み重ね。
実績のない人間が語る言葉に説得力はありません。こんなエッセイなど聞き流して構いません。でも、人気が出ないのを環境要因のせいにして言い訳はしない方がいい。回りまわって自分を貶めることになる。
低ポイントで書籍化するというのは夢のある話です。が、目指すべきゴールが明確ではない。これはいわば宝くじが当たることに賭けて人生プランを設計するようなもの。こんな話に飛びつくくらいなら、高ポイントを獲得する方法を模索する方がよっぽど建設的で現実的です。
低ポイントで書籍化なんか狙うくらいだったら普通に高ポイントを目指した方がよっぽど効率が良いのです。その方法さえ心得てしまえば。
人気を稼いで名前を売って、首尾よく書籍化も出来たのなら、いよいよ自分の趣味の話を広く世に問う機会もありましょう。新たなブームの創出です。
なろうがテンプレだらけだと、ランキングシステムも崩壊していると、そう真剣に憂うならばこそ、自身が変化の兆しとなりましょう。多様性を、認めさせればよいのです。
その為の一歩は、高ポイントを稼いで人気になることではないでしょうか。
環境の最先端の先を読み、最終的には自分が先頭を行く存在になる。
ここまで来れたら感無量でしょうね。
せっかく上を目指すならこれくらいのハードルは設定しておきたいところです。
なぁんて、もはや精神論かもしれませんね。これ以上は止めましょう。
まずは地盤固めから。
郷に入りては郷に従え。
なろうで書くならなろうの流儀で、真っ直ぐに進もうじゃありませんか。
結局、本エッセイの着地点はこの程度です。僕もそこまで偉大な人間ではない。
さぁ、そろそろ横道に逸れずに僕もしっかりとウケる作品作りを始めようかと思います。
いずれは、自分が環境を席巻したいですからね。
では皆さん、かなーり長くなってしまいましたがここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。多くの感想も頂き、作者としてはとても幸福だなと感じております。
変なエッセイは今後とも時折投下してゆく予定ですので、よろしければまた読んでみて下さいね。
以上。
『低ポイントで書籍化なんか狙うくらいだったら普通に高ポイントを目指した方がよっぽど効率がいいじゃんってことを邪悪に攻撃的に断定的に語る頭の悪いエッセイ』でした。
このエッセイを読んで下さった全ての方に感謝を。
本当にありがとうございます。
2019.12.1
そして最後にもう一度、クレクレさせてください。
評価やブクマや感想やレビューやFAやツイッターでの宣伝や、あぁーいろいろ欲しい!
是非ともお願いします!
以上です!ではまたどこかでお会いしましょう!




