これは偶然か奇跡か
ヒロ(21)は酒に酔っていた。
時間は深夜2時を回ったところ。
「ヒロさん、もう終わりにしませんか?」
「いや、もっと飲むから」
ヒロは友人とキャバクラで飲んでいた。
本日2件目のキャバクラであったが、何か物足りなさそうにしている。
「なあ、山口。もう一軒行かね?」
「え?まだ行くんですか?」
ヒロは人差し指を上に突き出した。
「3件目行く人、この指とまれ。」
「え?まじっすか?」
「朝キャバ行くぞ!」
ヒロと友人はお店を後にし、別の店に行くことにした。
「なあ、あいつの店にいくぞ。」
「もう眠いっすよ。」
ヒロは物凄い飲むのが好きである。
言葉を変えれば、後輩思いでいつも飲みに連れて行っている。
本当に毎日が楽しそうだ。
ヒロと友人はお店に着いた。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
店の中からボーイが出てきた。
店の中は早朝にも限らず、多くの客で賑わっていた。
「4人っす。」
「畏まりました。」
ヒロは席に案内された。
「さあ、飲むぞ!」
正直友人の山口は限界が来ていた。
「もう俺眠いっすよ。。」
「がんば!」
ヒロのテンションは上がる一方である。
そこにキャバ嬢がやって来た。
「いらっしゃ〜い。まりんです!」
「おお!可愛いね。」
「いらっしゃいませ。ゆりかです。」
キャバ嬢は席に着いた。
「山口の女の子めっちゃ可愛いな!」
「え〜、ありがとうございます!」
ヒロのテンションはマックスを迎えた。
時間は数時間経ち、ヒロも疲れが見えて来た。
「ヒロさん、そろそろ帰りませんか?」
ヒロは時計を見る。
「そうだな、じゃあ会計」
「はい。ありがとうございます。」
ボーイが伝票を持って来た。
「え?高くない?」
「ヒロさん大丈夫ですか?」
「え?やばいかも・・・」
ヒロが持っている所持金では会計が足りてなかった。
「どうされますか?」
ボーイがヒロに問い詰める。
「じゃあ、俺先に帰ってます。」
一緒に来ていた山口は場内で入っていたキャバ嬢をアフターに誘い、
先に帰ってしまった。
「え?まじかよ・・・」
ヒロはお店に取り残された。
「どうされますか?」
ボーイは少し怖い顔をしながらヒロに話しかける。
あたりは少し気まずい空気が流れていた。




