7話
「…あれ!?近道の道を曲がった所まで覚えているのに…あれ!?」
「お前は学校へ向かっている最中、猛スピードで走ってきたトラックに跳ねられて…」
「バラバラになった…あれはもうグロかった……」
「」
曲がった瞬間、猛スピードで突っ込んでくる黒い巨大な影…猛烈な痛みと衝撃…鮮明に思い出してゆく朝の出来事に反応することができず絶句するハンイ。
「その死にかけのお前を我らが拾って改造し、お前を生き返らせたのだ。ふっはっはっはっはっはっはっはっは!!!感謝するがいいぞ?これが我ら悪の組織『魔王』の力なのだ!!!。」
ルシファーは高笑いをすると表情を見ることができない兜を被っていてもわかるようなドヤぁ顔で胸を張る。
「そ、そんな大事故があって外は大事になってないのか!?」
ハンイは自分が交通事故にあったことで家にいる家族に迷惑が掛かっていないか心配になってルシファー達に問いかける。
「ああ、そのことか。私達がきちんと裏工作をし、その事故自体をもみ消したから安心しろ。」
「うむ!!回りに目撃者も居なかったのが幸いしたのだ!!いやぁー良かった良かった!!」
「「わぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」」
……二人が笑い合っている様子を見ていたハンイはとある一つの疑問が生まれた。
まさかと思うが、可能性が0ではないこの疑問のことが気になったハンイはそれを思い切って二人にぶつけてみた。
「…もしかして、俺を轢いたのって…お前ら?」
「「ギクッ!!!」」