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体験版 010 ラ?


        10



 誰のセリフなのか明確に判るように語尾に変な個性をつけるのは、せっかくの“S・F”を提供できるチャンスを、自ら積極的に潰しにいく、エクストリーム・スーィサイド。

 気持ちよくブッ倒せる巨悪は、気持ちよくブッ倒せる巨悪を、気持ちよくブッ倒したくて仕方がない巨悪。


 2人の服装が、肉食ってた時のままなのは、持ち主が透け感とパンチラが好きだったから。

 夕方からのバイトが揃ってなしになったのは、人見知りという単語が辞書にないメリトが、色々と立ち回った結果――ということで。


 絶妙に()まりが悪くなくもないけれど、よくよく考えれば、冷淡に塩対応(スルー)されても、期待以上のオーバーリアクションを返してくれても、どちらにせよありがたいのだった。


「えっなんで!w? さっき『もう二度と会うことはないだろう……』みたいなこと言ってなかった!w?」


 まあ、言っても小さな島だからな……。


「というか意外と、お友達多かったのね、ケン君」


「ケン君?」


「ラ!?」


 反射的に注視すると、十文字(ジュウモンジ)ちゃんは、それこそ()まりが悪そうに、口に手を当て目を逸らした。


 ??

 ラ?


 流石に機能する瞬間記憶から更に遡るに、いま現在僕の頭の上に、一方的な男同士のスキンシップの延長で、ずっしりとのしかけられている、こっちのメリトの“ロケット”を指し示す、この近辺では聞き慣れない“方言”か何かなんだろうか?


銀狐ぎんこリオン・紅蓮の霹靂バーニング・ラ・ニーニャ》でお馴染みの『ラ』であるのなら、『エル』の対義語だと取られるわけだし。


 首から上は“男性アイドル”なのに、おっぱいが巨乳な『俺』と、

 バストだけAAAで、残りは香りまで“ピンクのギャル子”な『俺』……。


 あちら側は、観光客に地元を紹介する遊びへとシフトしていた模様。

 こっちは僕が、またしても、陽の風に巻き上げられた次第だ。

 夕方のイベントを待つ間、ひとつやっておくことが、丁度いいからあるらしい。

 ひと通り、互いの尖ったキャラデザに関する、“いいね”と質問をやりとりする。




本当に申し訳ありません。2019年の6月以降、続きのブロックをひと通り作ってから修正しに戻ってこようと、放置していた冒頭部分(未修正)まるごと(しかもこんなに少ない)の、放出です。

ラ……?


申し訳ありません。メンタル、体力、生命力を、ろうそくのさいごのように、燃やし尽くす2020の決心ですが、もう4月になってしまいました。


1円にもならない執筆は、本当に今は実行できなくて、個人的な遠回りの選択・決断を、約束を破っておきながら、誠に勝手ながら、許していただきたく存じます。

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