表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
270/401

第四章 ぷにぷに 第五節 補習魔法


        五



《魔法学:人間学・錬金学・会話学》。



 化学物質の添加なしに、化学反応を現実世界で引き起こすもの。

 これが、現実に実在する《魔術》の基軸だ。


 非物質のエネルギーを呼び水にして、物質を移動させるエネルギーを製造すること。

 等価交換の法則を超越して、1のエネルギーを数十・数百・数千倍に増幅すること。

 すなわち、痛覚と情愛と魂を有し、言語を解する知的生命体を動力の源とすること。

 こいつが、現実に実存する“魔法”の基礎である。





 自称ではない本物の魔法(▼▼▼▼▼)

 幻覚を普通に見せられる、何の変哲もないただの話術(魔術)

 幼稚園児にも放てる、『梅干魔法』……。


 ダウンロード版が主流になったからといっても、ハードとソフトの関係性は変わらない。

 すなわち『人間の脳』が『ゲームハード』で、『なろう小説』が『ゲームソフト』だ。

 目から入った文字なのに、鼓膜で声が聞こえて、目を閉じてこそ映像が鮮明になるだろう?

 共通の独眼竜ホルスが嫌でも目に付く海外のPV戦士を、今いちど思い返してみたまえ!


 土台というのは白紙のことさ。

 初めに骨組ことばがあって、そこへ壁紙イラストだの音楽家テレビだの、耳を妊娠させる機械(ユーチューバー)だのを、厚着シナジーさせて個室パフェにする。

 そうすれば人間は、()意に満ちた文言であろうが、特によく考えもせず、たとえば()美を、喜んで脳味噌へ刻み込んで、焼き付けて、好き好きに溺愛するようになるだろう。


 特によく考えもせず、

 好きなように生きているつもりで!!


 量より質(▼▼▼▼)なのは、いちいち文字に起こす(くちにする)までもないことだ。

 一体どこの節穴(▼▼)になら、『義務教育を抜きにした高等教育』こそが一等大事だと、死ぬまで信じていられるよ?


 コールドリーディングでもなんでもいい。

 ペリー女子とデシャネル女子を、先程検索したばかりの君には、穴が開くほど見つめてくる、握刀川あくとがわ刃楼はろうの純真な白緑びゃくろくが、ひだまりの双眸が、鮮明に浮かんでいるはずだ。

 ただしそいつは正確な『ツインショートポニテ』ではなくて、ポニテ好きな君好みの『おてんばガールボブ』だが。


 ――まさか(▼▼▼)と思った?

 君だけはちょっと、人並み外れて頭が良すぎるな。





 大切なのは易々と、赤の他人の術中にハメられないことだ。

 簡単に口車に乗せられないことだ。

 絶対に騙されないためには、喧嘩を買わされないためには、他人の思う所へ誘導されないためには、全ての文章に気を許さないこと、全ての言論を疑ってかかる習慣が必要になってくる。


 無条件で反射的に、思い描けてしまってはいけない。

 そんなもの(▼▼▼▼▼)は憧れの想像力なんかじゃないし、共感覚シナスタジアなんて所詮自称で、大袈裟な誇張なんだから、羨ましがるような代物じゃない。


『おっぱい』という四文字がある。

 凡庸から抜け出す努力は、いつだって誰にだって必要だ。

 色のついた乳房の映像だけにしか、理系の大好きな『=』で結ばないから、血管が破裂する結果に繋がるんだ。


 君は今すぐに大好きな漫画を読み返して、台詞から背景の無機物に至るまで全ての事象が、1文字1文字の『言語(音声)』によって構築されていることを、視認(▼▼)できなければならない。


 また騙された!

 絶対にお前たちが理科系の男(▼▼▼▼▼)であるはずがないという確信は、もしかしたら我々が意図して、抱くように画策してきたのかもしれない……。


 連想しない力。あるいは、連想だけで終わらせない強欲と猜疑心。木を見て森を見ない力。あるいは、森を見て木を見ない天邪鬼。手を洗って蛇口を洗ってもう一度手を洗う周到さ。

 こいつを鍛え上げれば、『氏ね』とレスされてはらわたが煮えくり返る地獄もなくなる。


()》を迎え撃てる《すべ》を体得すれば、物事の多様な面を真摯に受け止める強み(▼▼)を掌握できれば、ほんの僅かかもしれないが――生存できる確率を上げられる。


 忌まわしい下層階から抜け出せる。

 ピラミッドの上層へ一歩近づける。

 そいつは楽しい刺激だったはずだ。


 柳の下で、切り株で、不老の幼女へ転生できないと、舌を打ち鳴らし続けることよりも。


 本作に限った話ではないが――、プロローグの1文字目から、今この瞬間に至るまでの全ての日本語を、1文字残らず、『目で読む文字』ではなく、『耳に聞こえる音』だと認識できていた君には、

 おめでとう。

 ぼくと全く同じように、詐欺師の才能がある。


 利口でないなら仮想現実を考えなしに飛び出して、TPOをわきまえずに好き放題に、暴れまわってみてくれたまえ。





 答えじゃないけど言ってしまえば、それでもまだまだ現代人は、表面にとらわれすぎている。

 更に、細分化しなければならないものを細分化せず、細分化してはいけないものを細分化していて、ワンフォアオールとは口ばかりで、確実だが無味無臭なゴールよりも、ドキワクの刺激に満ちた『自作の努力方法』の方を、未だに愛し続けている。


 たとえになっていないかもしれないが、『ぼくのかんがえたさいきょうの囲碁・将棋』欲。というものがある。

 ぼくのかんがえたぼくのさいきょうの異能力の話さ。


『面白さ』は絶対に、細分化しなければならない。

 娯楽の中でも骨子だけは、相対的に揺らがないからな。


 異能力!

 魔法でも超能力でも、自称魔力でも母性本能力でもなんでもいいが、こんなもの(▼▼▼▼▼)は、演劇ドラマの見ごたえを底上げするための“背景”に過ぎない。


 ヒトが求めているのは、未来のオレが金貨を得るための、過去のテメエが金貨を得たメソッドであって、自称マジョリティな刹那主義のギャンブラーだけが渇望する、学生むしょくのまま今すぐに大金持ちの気分を味わえるとかいった、アホみたいにどうでもいい『脳内麻薬』なんかでは決してないからだ。


 現実世界での『エリートVS下級戦士』――(α)と、異能力で世界ごと劇化した『エリートVS下級戦士』――(β)。

 この(α)(β)ふたつをこそ、きみは比較しなければならなかったのだ!!


 そして大概、現実世界での自称下級戦士は、研究に研究を重ねて忠実に再現された生々しい(α)よりも、こどものファンタジーがふりかけられた(β)の方を好んで貪る。

 例の『たい焼き君』の売り上げ枚数は、現在でも一体何位なんだっけ?


 それなのに、またしても表面へただいま!

 殴る・蹴る単体に目を、閃光する火花に心を奪われちゃって!

『エリートVS下級戦士』という骨子を!

『信念だの思想だの、主義主張だのといった、抽象的な概念同士の闘い』を!

 また今日も玉雪ぎょくせつ肌肉きにくの中へ、どういうわけか意味不明に入れ忘れて倒潰とうかい


 君はちゃんと創作をする際に、実際には誰も死亡しないが、確かに手に汗を握る“舞台上の殺陣”と、個別に分配されていてかつ、ひとところへぎゅうぎゅうに詰め込まれている“幕の内弁当”を、今まさに君が、とりま軽~く1,000,000文字ほど喋り倒そうとしている“娯楽小説”と、まったく同じものであると認識できているか?


 梅干と沢庵の配置を間違えても、激怒されて廃棄になる。

 攪拌機ミキサーへ全部ぶち込んだって、質量に変わりはないのに。


 最低限の、そして同時にありったけの――機材と食材を、死に物狂いでかき集めて、準備して、しかし、それらを全て使用してはいけないという、当たり前の規定にぶつかる。

 こいつはちょっぴりもどかしい。

 実際こう、語り始めると。


 大好きなアニメで考えてはいけない。

 あそこは1人称を3人称へ解凍しなければならない厨房だ。

 ここが3人称を1人称へ圧縮しなければならない独房であるように。


『空のいけにえ』を一度読めば、清々しい敗北感を味わうことが出来るだろう。

 当たり前に小説が執筆できる上に、漫画まで描けて更に、自作のアニメーション映画を大ヒットさせられる超人に。


 大好きなアニメで考えてはいけない。

 誰でも簡単にVtuverと遊べる昨今は特に、トーク力と画力の価値には雲泥の差があるのだから。

 それなら『全てができるエリート』ではない君は、いま何力を鍛えるか?


 嗚呼、憧れのトーク力!!

 過酷なロケとは疎遠になった、MC業がそんなにも妬ましいのなら、過去も含めた全ての有名人と現在のスタッフの、顔と名前と特技と横の繋がりをインプットして、先輩へ後輩へ『コミュ力』を、暇潰し感覚で労働時間外に寝る間も惜しんで発揮すればいいのに!

 トーク力なんか磨いていないで。





 妹との会話がぱたりと途絶えて、1週間強が経過した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ