表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
195/401

第四章 BRBB 19 闌干


        17



「うそでしょ!?」


「まさか、そんなことが……!」


「それだわ! それよ! ああもう、どうしてもっと早く思いつかなかったのかしら!」


 言うなり好乃は両目にOKハンドを装着した。

 何を始める気なんだ?

 ビームか!? ビーム以外考えられねえぞそのポーズ!


『おわあああああああああああああああああああっ!?』


 今度は細流せせらき姉妹から、ビュンビュンッと魂が抜けた。おれは抱き合いながら考える。こいつらは虫全般が駄目だったんだな、と。

 好乃いいのの両目から溢れ出る、花松はなまつ音那おとなちゃんカラーの、何一つ銀色ではないギンヤンマが止まらない。


(オリオンなんか目じゃない闌干(らんかん)!)


 超特大の”銀メガネウラ”が完成。


『いっけえええええええええええええええええええええええええっ!!』


 成程確かにそれは微塵もミニ四駆ではなかったけれど、レーシングバトルには相違なかった。

 おそらく選ばれたエリートたちは、国際宇宙ステーションの窓から、いきなり土星を開始した黒い母星を見下ろして、No way! や、What is going on!? What the F〇ck!? などといった台詞を、口々に叫んでいることだろう。


 こうして、一年以上も太陽光を遮り続けた厚い雲はついに吹き散らされて、六度目の大量絶滅期は終わりを迎え、ついでに第三次世界大戦も終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ