第三章 鬼謀 B‐09 現実のスクールカースト
すこぶる面倒なことになった。
自分で蒔いた種が良い感じに発芽したからこそ、嫉妬心全開で背景から住所を特定された。
「ヰ~~~w」
さあみんな、絶好のチャンスだ。再起不能になるまでおれを叩こう。このアホは昨日、女子の前で格好つけて気障ったらしく、悟ってま~すオーラ全開で、博愛者ぶってなんと言った?
「ヰ~~~U~~~っwww」
深夜の連続テレビラノベの千倍、ヰンヰン濃度の低い現実世界では、こんな時にこういう奴が、申し訳程度に性格だけ残念な、細マッチョのギャル男であってくれたりはしない。
「1、2、スヰッじゃなくて、G、B、ウェ~~~イwww フゥ~?」
現実のスクールカーストの頂上で恣に振舞うのは、美男美女でも筋肉バカでもなく、むしろそれらの分野では脚光を浴びられなかったがために、秀でていた瞬間記憶力で藁人形を打ち据えて、長丁場の口喧嘩においては向かうところ敵なしとなりやがった、権力者の息子である。
「んん? なんの計画? んっ? オレも行ってもいいけど? 親友だろっ、ヰェイ??」
身長158cm。体重89キロ。脂ぎった痘痕面を一層不潔に彩るのは、中身を今にも噴き出しそうな活火山の面皰と、欧米のメンズの足元にも及ばない、まばらすぎる無精髭。




