初戦闘のお話
き、気付かれたっ!?
「グルルルルル」
というか、
「ガァっ」
おおかみなんですけどぉぉぉぉ!?
とりあえず噛みついてきたのでとっさによける。
変なよけ方したせいで転んでそのまま滑っていってしまった。
体勢を立て直そうとするも目の前には木が。
「ぐへっっ」
直撃して悶絶。痛いマジ痛い。狼が再び噛みついてくる、まともな体勢もとれず腕で顔をガードすると、狼が飛びかかってきた。
「っつぅ!!」
腕に噛みついてくる。やばいっ噛みちぎられる!
目を閉じた。
あれ?いつまでたっても痛くない、どうゆうことだよ。
「グルルル、」
目を開けると狼は腕に噛みついている。が、服に阻まれていることによって牙が防がれているらしい。ナイスじじい!流石は神の服だ!
というかこの狼でかい。必死でわからなかったけれど俺とほぼ同じ大きさしてんじゃねえか。なんでウサギだと思った、俺。
一回腕をおもいっきり振る。
とりあえず噛みついたまま離れないので右手の棒で狼の頭を
殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る、ピコーン、殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴るピコーン。
「っはあ、はあ、はあ、」
狼は・・・・・・・動かない、
「勝った?勝ったぞ・・・かったぁぁぁぁぁぁ!!」
叫びながら倒れた。
「ッはあ、はあ。まさか、生きてる、とはな、はあ、はあ」
息を整えながら一応自分の魂の回廊を見る。
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個体名 クロバネ カズト
経過年数 20年
種族 ヒューマン
職業 夜の勇者
魂の位階 第3位階(up!!)
次段回に魂の位をあげるのに必要な魂 6
魂の技巧
[基本級]
言語理解
世界基礎知識
[低位級]
隠密
棒術(new!!)
体力上昇(new!!)
[中位級]
[上位級]
[王級]
技巧習得必要経験値低下
[神級]
魂の回廊
魂の扉
魂の技巧
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ちょっと増えてるな。棒術はまあわかるか、棒使ったし。あれだけ適当に殴るだけで覚えられるのはちょっと意外だが。
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[低位級]
棒術
棒系統に当てはまる武器をあつかった場合、敵に与えられる攻撃力が加算され、いくらかの戦闘技術を使うことができる。
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途中からなんか殴りやすくなったのはこれのおかげかな。
体力上昇はまんま体力の上昇だった。
「しっかし魂の回廊は第二位階飛ばして第三位階か。」
それだけ狼は強いはずなんだろう。弱者となめてかかるからそうなるのだあはははははは。
しかし位階が上がってから体が軽い。これが「魂」の位階が上がるってことか。なるほどな。視野もなんとなく広がっている気がする。
「しっかし今回は流石に感謝するしかないな。ありがとうじじい!」
~神の部屋~
「エ~グシュンッ」
「くしゃみが出たわい。掃除しなきゃだめかのう?」
「なんだか、誰かに失礼なこと言われた気がするのじゃが。」
(正解○)
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勇者初戦闘!勝利方法:撲殺
・・・勇者じゃなくない?