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勇者vs勇者のお話 その3

 さて、白銀の勇者様をぎゃふんと言わせてやろう!という意気込みはいいんだが・・・。


 「くっ!ふっ!どう!する!かな!」

 「なにを言っているんだい!!」


 明らかに勇者と剣で勝負をするのは分が悪い、悪すぎる。さっきの技巧の発動から動きが全然違うし、創造神お手製の服が斬れる威力出してるし。

 なるべくどんな技巧を使っているか詳しく調べたい所なんだが、剣を振る速さが上がってて対応が間に合わない・・・!

 離れて魔法使おうとしても・・・


 「聖光斬!」

 「ふぉぉぉ!!」


 これだよ!何で遠距離攻撃持ってんの!?しかもさっきから[要素]の動きを見てたんだけど・・・。これ魔法じゃないんですよね!!だって要素全然動いてないんだもん!多分聖剣の力なんだろうけどさ!要素の王で対応できないし!!

 

 とりあえず[並列思考]で対策考えていこう。


 一番簡単な勇者対策は、つばぜり合いに持っていって聖剣に対して[死神]を使うこと。邪神の力にも効果はあったんだから効きはするだろう。最悪聖剣折れるだろうな。


 が!これは最終手段!


 これから魔王倒さなきゃいけないんだぞ?弱体化させてどうする。


 何度も言っているが俺は魔王と戦いたくない。しかし、俺がこの世界を満喫するためには魔王倒さなきゃいけない。

 だったら他の人に倒して貰えばいい。

 勇者である彼は魔王討伐に向けての重要な戦力だ、戦力減らしてどうするんだという話さ。


 ということで次。

 勇者を拘束しているうちに逃走。で、さっきから相手の足下に土属性とか氷属性の要素集めて、トラップ系の魔法量産してるんだけど・・・。


 一向に踏まない!さらにトラップあるとこの床を的確に攻撃して解除してくるおまけ付き!

 [罠師]使って先読み設置はしてるし、相手の技巧的には魔力は見えたとしても要素は見えないはずだし・・・。


 [心眼]がとらえてるのは俺の動きだけだから、ノーモーションでだしてる魔法に気付くわけないし・・・。

 


 つまり今、不可視の要素魔法のトラップを避けてるのは。


 勘ってことかぁ・・・。



 このリアルチーターめ!!そんなこと出来るなら持ってる技巧俺に渡せや!!お前いらないだろうが!

 どうせあれだろ!?「幼少の頃から古武術を~」とか、「祖父から一通りの武術は~」とか!そういうやつだろ!?

 ほんとに最近のテンプレ勇者様ですね!いいね、かっこいいです!うらやましい!

 というわけで効いてないけど、行動の制限には成功しているので続行。



 次。

 無理矢理[夜の帳][夜空の帳]で転移。

 いちかばちかでやるのはありだけど、今自分がどれ位の位置にいるか、周りにどんな建物があるかなんかが分からない今は使いたくない。

 しかも相手の勇者くんも転移使ってくるみたいだし、追いつかれたら目も当てられない。没。


 

 次。

 魔法を断続的に放ちながら逃げる。

 魔法を斬られた。近づかれた。没。

 

 

 次。

 [暗黒の外套]を使って強行突破。可能性はあると思うけど、相手も[勇者級技巧]を持っている以上過信は出来ない。保留。



 次。めくらまし。

 心眼持ってるのに効くわけない。没。



 次。エミリオが戻ってくるのをまつ。

 ほとんど運任せと変わらん・・・。

 ったくあいつはなんて奴だ!二対一で戦えば抑え込むくらいは出来たかもしれないのに・・・。

 まあ、最近会って、協力し始めただけだから妥当っていったらそうなんだけどさ・・・。

 

 ん?あ。あれなら俺でも出来るのか。何で思いつかなかったんだろ。というか脱出し始める時からやっときゃよかった・・・。



 「下準備だっ!!」


 要素という要素を集めて・・・。ゴーレム召喚×8!

 出来上がったのは石のゴーレムが8体。でかい図体でこの通路ギリギリの大きさ。もちろんただの石であることから勇者くんにはちょっとした程度の足止めでしかない。


 「くっ、無駄なあがきを![聖光斬]!!」


 現に聖光斬で一気に4体はやられてる。でも、このちょっとの時間が必要だったんだ!


 もう一度要素を集めなおす。集める属性は夜と闇。繋げる先は

別世界。

 

 「くそっ![聖光斬]!」

 勇者くんがゴーレム全員倒してきた。でもこっちも準備は整った!!間に合うか!?


 「来てくれよ![悪魔召喚]!」 

 

 「これで終わりだぁぁ!!」

 勇者くんが剣を振り下ろしてくる。咄嗟に防御をとろうとするが間に合いそうもない・・・

 

 俺はな。


 次の瞬間、黒色の手甲で覆われた拳が勇者くんに襲いかかる。

斬りつけてきた勇者くんは剣の腹で防御したようだ。


 「なぜ呼ばれたそばからピンチなのだ、我が友よ・・・」

 

 「おう、なんかすまん。しばらくぶりだな、サタナキア。」


 相変わらずイケメンだな。紫色の長髪、黒色の角に黒い鎧が様になってるぜ。くそが。

  

 「来ると同時にお主の[冥王の鎧]が付与されたから焦ったぞ。」

 

 「だってピンチだったんだもん。」


 「じゃあもっと早く呼び出せばよかったではないか。」


 「・・・忘れてたんだよ。」

 

 「忘れてたのか・・・。」

 

 やめろよ・・・そんな悲しそうな顔するなよ・・・罪悪感がすごいよ・・・。


 と、ともかくこれで二対一だ!さて、さっさとここを脱出するとしますか!

又又忙しくなってしまったので、しばらくは不定期投稿になりそうです。申し訳ない!m(._.)m

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