別話 勇者vs勇者その時のお話
最近本編以外ばっか書いてる気がする・・・
秘密裏に行われている勇者と勇者(?)の戦い。
その最中。ある場所からこの戦いをを眺める者達がいた。
赤い巨大な水晶に、戦いが写りそれを囲むように座っている。
一人の仮面をつけた女が興奮気味に言う。
「いいねぇいいねぇ!!まさか勇者の戦いが見られるなんて!ああ!痛めつけたいなぁ!殺してあげたいなぁ!この[殺]が!!」
一方執事服を着た金髪の男は驚愕していた。
「これだけの戦力を人間は持っていたんだ。恐いね[凶]」
[凶]と呼ばれたメイド服を着た黒髪の女がその男に話しかける
「恐ろしいわぁ!人間ってこんなに恐ろしいのね![恐]!」
言葉とは裏腹に愉しそうな声だ。
すると突然赤黒い鎧を着た巨大な男がいきなり立ち上がり宣言する。
「ふん![恐]よ!何を言っているのだ!!こんな程度の輩は我々の敵ではない。出会ったらその場で切り捨ててくれるわ。今すぐにでも斬りに行ってやる!」
「うるさいなぁ。黙っててよ、[炎]。問題はこいつらが出てきちゃうと、戦力が削られて、面倒くさくなるってことだろ?」
その宣言を聞いて面倒そうな顔をしている少年は、しかし[炎]と呼んだ男と同じく、自身の脅威となるとは考えていないようだ。
「ふ、ふん!お主に言われなくてもわかっておるわ![幻]!」
「どーだかねぇ。こいつ解雇しませんか?魔王様。僕がいればこんな奴いりませんよ。」
[幻]と呼ばれた少年は、その一室にただ1つある、玉座に座っている男にそう話しかける。そこに座るのは魔王。[災害の魔王]であった。
魔王は語りかける。
「必要ない奴なんてここにはいないよ?[幻]。[炎]もそんなに焦らなくてもすぐに戦うことになるさ。そういえば、[死の伯爵]?計画の準備はどれ位進んでる?」
魔王の後ろに立つ人型の眷属が答える。
「はっ。八割ほどオわってオります。」
「ふうん、そうか。もうすぐだね。そういえば[悦]がこれ見せてくれてるんでしょ?あとで褒美やらないとね。」
「かれに渡すなら、なるべくオもしろいものがよイかと。」
「そうだね。んー、なにわたそっかなー?」
魔王は笑う。愉しそうに、ただただ、笑う。
「とりあえず、ここにいる魔王軍幹部達にとって勇者は敵じゃないよ。そうなるように僕が設定したからね。」
「そんなー!では[殺]は誰と殺し合えばいいのですかー?虫の駆除はつまんないから嫌です!」
「ははは!まあ、そんなに退屈しないんじゃないかな。なんせ、あの[竜王]に余裕で勝っちゃう[異常]がいるからね。」
「じゃあ、私はその[異常]と殺し合いたいです!」
「まて!そのような強者ならばこの[炎]が相手する!」
「まあ、誰が戦ってもいいけど喧嘩はダメだからね?それより、今はこの戦いを見ていよう。しかし勇者と同等の力を持っている男か・・・、もしかしたら、彼が[異常]なのかもね。」
「むむ!まさか[悦]のやつ!私より[異常]と殺し合うの?ずるいずるいずるい!!!」
「しないでしょ、折角偽名に変装まで使って王都に潜入して、牢獄の最下層まで行ったのに、面倒事はおこさないよ。彼は・・・。」
次の瞬間、映像から大きな音が響く。その部屋にいる全員が映像に目を向ける。
「いや・・・勇者も捨てたもんじゃないみたいだね・・・。」
魔王は笑う。その奥にある狂気を隠すように・・・。
いそがしーなー土曜日に投稿すること思わず忘れちゃうくらいに・・・