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大牢獄地下8・7階のお話

失踪はしてないですよ!?ほんとですから!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 この世界に来てツクヨミから加護を貰った後こんな質問をしたことがある。


「なぁツクヨミ、夜属性ってなんなんだ?」


「なんなんだってどうようこと?」


「いや、[火]、とか[闇]とかなら能力のイメージわきやすいんだけどさ、[夜]ってどういう属性なのかなー、って。」


「そうねー。」


単純な疑問。ある意味しごくどうでもいい疑問であったがその時の俺はそれがとても気になっていたのだ。


「まず、[闇]と[夜]は似た系統の属性なの。」


「うん、それは分かる。」

夜になれば闇が増える。そんな感じかな。

やっぱり[夜]は[闇]の派生属性ということか。


「で、ここであなたは『[夜]は[闇]の派生属性なのか』と考えたと思います。」


・・・思いました。じゃあ[闇]が[夜]の派生ってことか?


「ふふっ、違いますよ。実際には[夜]も[闇]もある属性の『派生属性』なのです。」


「[夜]だけではなく[闇]も?」


「はい。」


 これは予想外。最近知ったがこの世界には『主属性』、つまり魔法において基本となる属性がある。

[火][水][風][地][光][闇]この6つがそれだ。


 そして、もう一つの種類が『派生属性』、『主属性』を元にして作られた属性といわれている属性だ。

これは[雷][木][氷][鉄][影][無]。これらが普通に知られている『派生属性』だ。

で、未だに常識としては知られていない、俺がよく使う属性[夜]。ツクヨミによると[人]や[天]といった属性もあるらしい。


しかし、今ツクヨミが言ったことはこの前提を覆す事実だ。


「そもそもこの世界における『主属性』も『派生属性』もあなたが知っている中だと[夜]、[闇]、[無]以外は[理(ことわり)]という属性によって出来ています。」


え、そうなの。衝撃の事実すぎるわ。


「で、その他の属性はもう一つある属性が元になっている、らしいです。」


「へぇ~。でその属性は?」


「知りません。」


「は?」


いや、え?


「知らないんです。」


「神なのに?」


「神なのに。」


神すら知らない属性ってなんだよ!?


「自分が司ってる属性の元を知らないって・・・」


「とにかく!その属性を元にしたのが[夜]です。だから元が同じということもあって[闇]とは近しい能力です。」


逃げたな・・・


「どこら辺が?[闇]は怪物の召喚で[夜]は転移だろ?」


「[次元を越える]という点で同じです。その中で[夜]は同世界の距離という理を。[闇]は別次元との距離という理を越えています。」


「へぇー。」


「だから、闇属性は実際には[召喚]する魔法ではなく、[別世界にこの世界をつなげる]魔法です。」


「ふぅーん。」


「・・・カズト。あなた飽きたんでしょ。」


「へぇ~。」


「聞いてないのに返事するなー!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



・・・その後確かフェンリルに怒られたんだったか。いきなり雷撃ち込んできて・・・。


ってそんなことはどうでもいいんだ!問題はその[別世界にこの世界をつなげる]属性の魔法が目の前で大規模に発動されようとしていることだ!やばいのはよーくわかる。やばいのだけは。


でもまあ、とりあえずやることは変わらないか。


「逃げるぞ、エミリオ!」


「合点承知のすけ!」


俺達は次の階に上っていく。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


階段の前に闇が広がっていく。そして穴が開きそこから現れたのは巨大な血の色の手。


炎により熱せられた[手]はまるで水のように蒸発していき、空中にその粒子を散らばらせる。


散らばった先ではまた闇が広がり[手]が生える。繰り返し、繰り返し、手が無数の数になったとき。


[手]は何かをつかみ取るようにして消えていった。


消えた後、地下8階には死体も。骨も。炎も。空気中の要素(・・)すらも残っていなかった。


~~~地下7階~~~~~~~~~~~~~~~~


「エミリオ・・・」


「なんだい?カズト君。」


「目の前に広がっている、これはなんだい?」


「なにって・・・空中に浮いている剣?」


何で浮いてるんですか!?しかも!


「何で一つ一つがめちゃくちゃすごい剣技使ってくるんですか!?」


「この牢獄で死んだ剣豪の剣技をまんま移したらしいよ?」


「じゃあ何で俺にだけ襲いかかってくるんだ!?」


「俺が[隠密]してるから?」


「くそがぁぁぁ!」


 地下7階は「永久に戦わせる」場所だった。もちろん生き残っている者はいない。しかも強いやつが来ればその技術を学び取って更に強くなるので・・・


 はっきり言おうか。めちゃつよ。


「手伝えよぉ!エミリオ!!」


「嫌です!」


 「ふざけんな!!」


 因みに周りは死体だらけ。俺も死ぬんじゃないか?


「ほらほら階段見つかったよ?」


 「早く行くぞ!」


 飛びかかってくる剣をそらしながら、躱しながら、そして剣を奪い取り(なんか柄を握ったら大人しくなった。)ながら走り!


 ようやくゴールした。



因みにおかげさまでこうなった。


_______________________

[上位級]

 戦闘狂

 戦いに対し強い執着をもち、戦い続ける者に与えられる技巧。

 状態異常、混乱、錯乱、魅了のときにその効果を無効化し、自身の能力を3倍に引き上げる。ただし、この技巧を使用しているときには魔法を使うことが出来ない。

_______________________


・・・俺は狂戦士(バーサーカー)じゃねぇよ!?


読んで下さっている方々。この度は投稿が大幅に遅れてしまい申し訳ありません。ちょっとリアルでの忙しさが尋常じゃなくて・・・

今後もよろしくお願いします。m(._.)m

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