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王都に入りたいお話

今回から週ごとの更新です!これからもよろしくお願いします。(^-^)/

 俺は森の中を歩いていた。目指しているのは王都「クロームウェル」だ。

 この町は王国の首都であり、この世界において最も大きい町といわれていて、技術力、経済力、戦力と王国中枢となる力を持っている。王国の王城もここにあるらしく、まさに「王のお膝元」といえる町だ。

 なぜこの町かというと、単に近いからだ。そう、王国の首都はこの森に一番近い町の一つなのである。正教国も近い町ではあったが・・・。太古の昔(人間換算)では、人と森とが共存することにより自然豊かな町であったそうだ。まあ今では、魔王軍と間違えられている森の獣達を討伐する最前線の町となっているため、「自然豊か」からはかけ離れてるらしいけど。

 その獣の討伐によって得られた素材により、軍の装備を整えたり、商業に活かすことにより発展し、首都となったそうだ。

 他にもこのような環境にある町であるため、あの「冒険者」と言う職業も存在しているらしい!!

 冒険者・・・テンプレ・・・楽しみだなぁ・・・。



 森の出口がだんだんと見えてくる。これで、しばらくこの森には来ないだろう・・・。あ、ルミナスに1週間に1回は帰って来いって言われてたんだっけ。じゃあ、そんなに見納めでもないか。

 思うんだけど帰ってくるんだからあんなに大げさな見送りしなくていいと思うんだよなぁ・・・。今さらか。

 この世界に来てから初めての町!さあ、異世界の町はどんな感じなのかな!





 森を抜けた先、そこに見えたのはは巨大な壁によって守られた、町だった。正直遠くから見ると町とは思えない。

 唯一見えるのは巨大な白亜の城、「王城」。その荘厳な雰囲気に包まれた町は、まるで魔王に対する盾であるかのよう見えた。


「これが、王都・・・。」

 思わず独り言を呟くくらいにはキレイな町であった・・・。





と言うのが、一回目に王都潜入をしたルミナスの感想だ。

 え、俺の感想はって?聞く?聞いちゃうの?


「おお、ウォール○リアだ・・・マジでこんなんあるんだ、異世界すげー。」


 な、聞かなくてよかっただろ?



 王都に入る門は四つで、北、西、東、南とある。一番近いのは南門だが、さすがに森側から入るのは怪しいので遠くから壁を回り込んで西門を目指す。

 しかしこうやって壁の周りを歩いてると王都の大きさがよく分かるんだよなぁ、歩いても歩いても西側の門が見えてこない。取り敢えずは西門目指して歩き続けるかー。



 そして、夜になった。



 え?なんで町はいってないんだよって?

 でかいんだよ!この町!壁の周りを歩いてるだけでかなりの距離あるんだよ!西門の「に」の字も見えてこないよ!

 

    結果野宿だよ!


町の外で焚き火をたいて、暖をとってる俺はさながら無職のおっさんのようであった・・・いやまあ、そのまんまなんだけども。


 「はぁ。マジ歩くのだるい。疲れたよー!なんとかしてくれよサタナキア!」

 「無理です、頑張れとしかいいようがありません。と言うか、暇だからといって話し相手に悪魔を呼ぶのはやめて下さい。」


 はい、一人は寂しいのでサタナキア呼びました。


 「いいだろー?俺たち友達なんだからー。」

 「友・・・。っ!友だったとしてもいきなり召喚はおかしいでしょう!」

 

 サタナキアなんだけど、友達と呼ぶとめっちゃ嬉しそうになるのが特徴だ。友達いないのか?イケメンなのに。


「なににやけているんですか。」


「べつにー。何でもないっすよー。」


「何か変なこと考えていませんか?」


「んな訳ないだろー。なんせ友達なんだからさ!」


「友達・・・!」


 うんこいつ、やっぱりちょr・・・。うんいわないいわない。ツクヨミと一緒だね!うん!

 まあ、実際サタナキアのことは友達だと思っている。こいつ悪魔だけどね。

 付き合いはそんなに長くはないけど、お互いに信じられる仲間だ。俺は勇者だけどね。


「あー、そうだ。あの骸骨兵どうだった?使い具合とか。」


「かなりよかったですよ。戦いの技術は生命体と同じくらいあるのに、痛みは感じず、逃げることもないですからね。主のルシファー様もかなり気に入っておりました。」

 

「手加減とかは大丈夫そう?」

 

「下級悪魔なら大丈夫でした。人間では分かりませんが・・・」


「ん。分かった、取り敢えずはもう100体くらい増やしておくね。こんど。」


 誰かが死んでたらその死体がなくても作れるからね。

 どうやら、闇属性の骸骨兵生産は、魔力以外に死のエネルギー見たいのを使うから、誰かが死んだ場所がいいと言うだけだし。適当に作っていきますかね。いつか。


「じゃあ、そろそろ寝るから帰っていいよ?サタナキア。」


「勝手に呼び出しておいて、帰っていいよ?ですか・・・全く。自由なもんですね。」


「すまんな、まあ、また呼び出すけど。」


「はいはい、分かりましたよ・・・では。」


そうしてサタナキアは帰って行った。


そうして、夜を過ごし、次の日の朝。俺は遂に西門にたどり着く!


「入国料は金貨一枚だ。払えないのならば今はこの国には入れんよ。」


「金・・・だと・・・?」


王都潜入はまだ先だ。

 

展開が早いのか遅いのか・・・。

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