三つのチートのお話
まだまだいきまっせ。
転移すると決めた後神様が話し始めた。しっかしほんとに黒いなこの神。
「さて、ではお主につけるチートを説明しようかのぅ。」
「ああ、頼む。」
マジでテンプレだなぁ。やっすいラノベみたいだ。だがちょっと楽しみ。わくわくだぜ!
「おぬしにつけるチートは三つじゃ。」
どうやらチート三つももらえるらしい。ちょっと神様が神々しく見える。黒いけど。
「一つ目は「魂の回廊」じゃ。」
何それ。かっこいい。
「なんとこれはのう、自分以外の魂を持つものを倒すと自動的にその魂を吸い取り、自分の魂の位をあげるのじゃ!魂の位をあげると身体能力まで上がるのだぞ!」
ん?それ、RPGでいうレベルアップじゃね。
「二つ目は「魂の扉」じゃ!魂の回廊の位によるが、なんと魂のないものであれば、どんなものでもしまって運ぶことができるのじゃ!」
それってRPGでいうアイテムボックスじゃね?
「最後に、これが一番すごいのじゃが。「魂の技巧」じゃ。これはのぅ。なんと、あらゆる行動において努力したらその分だけ、技術を身につけ、知らないことでもできるようになるのじゃ!」
・・・・それってRPGでいうスキルじゃね。
「ふっふっふ。これさえあればちょっと努力するだけで何でもできるようになるじゃろうなぁ。あっはっはっは。」
・・・・・・・・・。
「ん、どうした?」
なんか。期待外れだなぁ。もっと地獄の業火で!とか永久に溶けない氷で!とか想像してたのに。
期待外れだ。嘘ついた。全然この爺さん神々しくなかったわ。ただの黒い爺さんだった。
「まあいいや。それで。でどうすればいいの?」
イケメンになれるならいいや。
「な、なんだか不服そうじゃのう。まぁ行ってくれるのならばよいか。ではこの世界について話そうかのう。」
そうしてこの世界についてのお話が始まった。