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作戦会議のお話

今回は暗黒の勇者に戻ります。

 戦争がおこる。俺たちはどうにかしてこれを止めなければならない。また無茶ぶりだな。


「どーしようかねぇーーー。」


「だから我が両軍ともかみ殺して・・・」


「却下。フェンリル、お前はどんだけ人殺したいんだよ。」


「じゃあ、私が戦争開始と同時にブレスを放って・・:」


「お前もか、ルミナス。却下だ。」


「「なぜだっ!?」」


はぁ。こいつらツクヨミの守護者なんだよなぁ。わかれよ。


「森の守護者として知られてるお前達が人間殺しまくってたら、ツクヨミの邪神認定が早まるからだろ?今はまだ三柱として認識している国もあるかもしれないけど、この世界最強の軍隊を壊滅させてみろ。復讐されるぞ?ツクヨミ消えるぞ?」


「「それはよくない。」」


「分かったようでよろしい。」

おいツクヨミ。人選、いや狼選と竜選間違ったんじゃないか?


「だがどうすればいいというのだ?」


「そーねー。戦場を消し去るのはいけないわよね。」


「当たり前だろ。」


森の守護者が自然破壊するなよ。というか消せるのかよ。


「じゃあ、殺さずに戦争を止める方法はあるのかしら。」


「うーん、王国の貴族に取り入って止めて貰うか?」


「どうやって取り入るのかしら。」


「わかってる、無理だってことは分かってる。分かっている上で行ってみただけ。」


 そもそもこの戦争、それなりの人数が戦争反対!って言えば話し合いくらいは出来ただろう。その話し合いすら起きない所を見ると誰も反対してる奴なんかいないってことか。


はあ、どうしたらいいんだか。

ここまでくるとやっぱり殺すしか・・・


「あのぅ。」


「どうしたんだ?ツクヨミ。」


さあ、何でも言ってみなさい!正確に突っ込んであげる!


「殺すのではなくて、峰打ちや脅しじゃだめなんですか?これだったら死人は出ませんし。」


あ、あれ?


「なるほど、名案ですな!主。」

「そーねー。流石は神様だわ!」


ああ。えーと。



なんで思いつかなかったんだ?


俺もフェンリルやルミナスと同じレベル・・・


「すごいな!ツクヨミ。」


くっそ、なんかめっちゃくやしい。

ったくこの女神はいつもはなかなかポンコツのくせにこういうときに限って・・・


「えへへ。ありがとうカズト。」

許すわー。スゴイネツクヨミチャン、オニイサントイッショニ・・・・・


はっ今俺は何をしていた!?やめろ。俺はロリコンではない!!いやかわいいとか思ったけど、子供に向けるようやな奴だから!


本当だから!


「じゃ、じゃあ峰打ちでいく方針で行くとして。フェンリル、ルミナス。お前達、人を殺さないレベルで戦えるか?」


「ちょ、ちょっと厳しいかもしれないわー。」


「じゃあルミナスはお留守番。」


「ええ!?そんなー。」


「フェンリルはどうだ?」


「できるぞ!」


「じゃあお前は・・・」


「勇者なら!」


「フェンリルもお留守番な。」


「なぜだ!」

スペックが違うだろうが!このぼけ犬!普通の人と勇者を一緒にするな!一緒なのは俺だけだよ!


「二人には森を守っていて欲しいんだ。もしもの時の秘密兵器ってことだね。」


「「秘密兵器・・・!」」

食いついた。


「いざとなったら颯爽と現れる白竜と神狼、かっこいいと思うけどなぁ?」


「颯爽と・・・。」


「できそう?」


「ふ、ふん。まあやってやろうではないか。といっても神狼の我は、この程度のこと造作もないがな!」


「そ、そうね!やるわよ。まあ簡単すぎるかも知れないけど!必要なんでしょ?しょうがないわねーー!」


こいつらチョロいなぁ・・・。


「ああ、頼りにしてる。」


「「任せてくれ!」」


バカなんだよなぁ、こいつら。戦闘のことはバカじゃないのにな。まあ、戦闘バカではあるが・・・


「カズトは何をするのですか?」

と、ツクヨミが聞いてきた。


「ああ、そうだなぁ。一つ思いついたのがあるんだけど。」

そう、思いついた。


「ほう、我も気になるな。何をするのだ?」


まあとりあえずこの方針で行こう。


「魔王見習いになる!」


「「「えっ!?」」」


あの能力が役に立ちそうだ。

白銀の勇者のお話はもう数話は後になるかなぁ。

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