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勇者の剣のお話

続き



_______________________

[霊剣] 黒色(ブラック)殺戮者(リーパー)


 夜の女神が作り出した勇者の剣。切れない物はほとんどなく、折れることもない、神の裁きを与える剣。

 持っていると気配が消えやすくなる。

 勇者の意志により形を自由に変えることができ、属性として夜属性をもつ。

_______________________


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[神剣] 紫色(バイオレット)拷問者(トーチャー)


 夜の女神が作り出した勇者の剣。地面に突き刺すと鎖が伸び敵を絡め取り、空間を斬ると闇の棘が敵を刺し貫く、神の怒りを伝える剣。

 杖としての性質もあり、この剣を媒介として魔法を放つと威力が上がる。

 勇者の意志により形を自由に変えることができ、属性として闇属性をもつ。

_______________________


完璧に魔剣ですありがとうございます。

いや、これ勇者の剣じゃないでしょ。もうこれ魔王の剣だよ?魔王の姿見てないけど。


「ルミナスがデザインしたんだっけ?」


「はい、そうですよ?」


「剣の名前は?」


「勝手に決まりましたよ?」


「そ、そうか。」


この剣はなるべくして魔剣になったんだな・・・


というか、


「なんで2本もあるんだ?」


「創造神様に二つ分貰いましたが?」


あのじじい、説明しなかったからなぁ。


「なんか剣のこと言ってた?あのじいさん。」


「なんかいってた気もするけど、忘れてしまいました。」


おいじじい説明しろ、どういうことだよ!



もういいや、うん、


「とりあえず試し斬りに行ってくるよ。」


「うん、行ってらっしゃい。」


ツクヨミっていつも無理して神様感だそうとしてんだよな。口調がばらばらなんだよ。前、無理するなっていったら、

「無理なんかしてない!」って涙目で言われたからな。



すると、いきなり森が開けた。

なぜか木がそこだけないのだ、まるで大きな力がぶつかり合ったような・・・


「ああ、ルミナスとフェンリルか」


すげーなー。結構広くなってるぞ、これ。というか森の守護者が森壊してどうすんだよ。


とりあえず勇者の剣についてた「意志によって形を変えられる。」ってのをやってみよう。


[殺戮者(リーパー)]形状変化、刀。」


[黒色の殺戮者]を黒い霧が覆い、5秒たつと霧の中から黒い刀が出てきた。


[拷問者(トーチャー)]形状変化、鞭。」


[紫色の拷問者]を紫色の瘴気が覆い、同じく5秒で鞭となって表れた。


鞭はよくしなる、革のような素材になっていた。重さは変わらない。



その後いろいろと試したが武器どころか、盾や鎧、糸と言ったものまで何でもありだった。

で、次に切れ味だが、


[殺戮者]の方はフェンリルナイフを削いでいけるくらいの、つまりフェンリルの牙よりも鋭い切れ味があった。切れないのは竜の鱗とか、勇者の剣とかかな。


[拷問者]の方はフェンリルのナイフと同じくらいであった。まあ、これでも十分過ぎるほどだが。


次、[拷問者]の特殊能力。まず鎖の方だ。


剣を地面に刺してみる。すると周囲の要素が剣に吸われていく。

で、出てきたのが紫色の鎖だ。

鎖は自分で動かすこともできるが、対象を決めるだけで飛ばすこともできた。敵の動きを止めるにはいいだろう。


棘はまんま棘が出てきた。痛そう。


両方要素操作による体力の消費が激しいので、何回も使う訳にはいかなそうだな。[暗黒の外套]を使ったら別だろうけど。


これが俺の勇者の剣。禍々しいけど。

俺の相棒達だ。禍々しいけど。


そして、今気付く。



「これ、二刀流の練習しなきゃいけないじゃん。というか、剣術練習しなきゃいけないじゃん。」



勇者の剣を使えるまではまだ先が長そうだ。


勇者の剣、棒として使えばいいんじゃない?

そしてフェンリルのナイフがお役御免に。

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