帰ってきたよ森の中に、のお話
本日の投稿。
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目が覚めるとそこは白い部屋だった。
見渡すとそこには全身赤色のじじい・・・
「色変えたのかよ。」
「衣替えじゃ。」
いや髭まで赤いんだけども?それって衣扱いなの?
「じじい、」
「なんじゃ?カズトよ。」
「俺は・・・死んだのか?」
死んだとしたら、あの後ルミナスさんは?
それにツクヨミもだ・・・
「安心しなさい。まだおぬしは死んではおらんよ」
そ、そうか。安心・・・。
「もう死にかけではあるのぅ。」
「いや、安心できねぇよ!?」
はぁ。まあなんとかなるだろ。
森の中ならフェンリルのチート魔法で・・・・。
「あの、俺敵地のど真ん中で気絶したんですが。」
「そうだったのぅ、」
「おい!俺、助からなくない!?」
「大丈夫じゃ。正気に戻ったルミナスが連れて行ったよ。」
あ、ルミナスさん正気に戻ったんだ。
じゃあ今頃幼女女神が泣いて喜んでるかな?竜に抱きついて。
竜・・・
「はぁーー。」
ルミナスさんはドラゴンだったのか・・・
美女が・・・俺好みの美女が・・・
「そういえば、まだ死んでないのに俺はなんでここにいるんだ?」
「死にかけだったからのぅ、丁度良いと思って呼んだのじゃ。」
丁度良い、っておい神様・・・
俺の死ぬ寸前が丁度良いって・・・。
「で、なんて呼び出したの?」
よっぽどのことがあるんだろうか。
「おぬしの技巧に技巧習得必要経験値低下というものがあるじゃろう?」
「ああ、あるよ。初めっからお世話になってた。じじいがくれたんだろ?ありがとう。」
「あ、あのじゃな?」
「なに?」
「あれは、わしが付けたのではなくてな。カズト自身の才能によるものなのじゃ。」
・・・ほぅ?
「す、すごいのぅ!そんな才能があるとは!すごいぞ!流石はカズト、夜の勇者じゃよ!」
・・・つまりさ。
「お前、俺を何の戦う手段もない状態であの世界に送り出したのか?あぁ?言ってみろ!この欠陥だらけのクソじじい!」
「す、すまない。わざとじゃな・・・」
「だ・か・ら!わざとじゃないからって許される分けねーだろーが!」
というわけで一発殴った。
神様を。
ま、大丈夫だろ。
「で、あれは俺の才能によって生まれた技巧だと。」
「そうじゃ。」
なるほどなぁ。昔からどんなことも出来たのは才能なのか。
まあ普通レベルだったけど。
その点技巧は良いな!使えば使うほど強くなるし!
「で?呼び出すことになんの関係が?」
「そうじゃ。武器を渡し忘れてたじゃろう?」
「忘れてたんだ・・・」
もう痴呆症入ってんじゃねえの?この神様。
「それでじゃ。お主に武器を渡そうと思ってのう。」
ふーん。フェンリルのナイフとどっちが強いかな?
「勇者専用装備、まあ俗に言う「勇者の剣」じゃ。」
何それ欲しい。
「剣自体はもう既にツクヨミに送ってある。詳しくは彼女に聞いてほしい。」
なるほど、じじいが幼女に仕事押しつけてる。
「なんか失礼なこと考えておるじゃろう。」
「いえっ。まったく、これっぽっちも!」
「逆に怪しいのぅ。む、そろそろか。」
そう神様がいうと、俺の体を黒い光が包む
「えっと、これは死んだ?それとも・・・」
「うむ、そろそろお戻りの時間じゃ、勇者よ。」
・・・生きてたか。俺。
「神様。」
「なんじゃ。」
「あの世界に送ってくれてありがとう。つらいけど、大切な奴らも出来たし、楽しんでるよ、俺は。」
「そうか、ではこれからもよろしく頼む。カズト。」
「おう、あとやっぱ黒い方がいいと思うぜ!」
そう言って俺は戻っていく。今、俺が生きる世界に。
「がんばるのじゃぞ。」
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目を覚ますと、目の前には涙目の幼女が。
「え、えっとルミナ・・・」
「カ、カズト!かずとぉ、よかったぁ、ふぇ」
「え、ちょっ、かみさ・・・」
「ふぇぇぇぇぇぇぇん、よかったぁぁぁぁ!」
といいながら、号泣幼女神が抱きついてきた。
「おい、ちょっだきつくな!泣くな神様!俺は生きてるから!鼻水たれてるたれてる!」
ーー10分後ーー
「ひっく。よかった。ぐす。」
「ごめんなー。心配かけたなー。ほら鼻かんで。」
「うん。ぐす。」
おい、ここは森の中じゃなくて保育園なのか?
「ふん、無事だったか。」
という言いながらで入ってきたのはフェンリル。
「ありがとうフェンリル。お前が治してくれたんだろ?」
「ふ、ふん。礼を言われる筋合いはない。」
・・・狼のツンデレはちょっと・・・。
ここは夜の神殿の宿泊用の部屋らしい。
そんな部屋あったんだな。
神殿の外に出てくると、なぜか懐かしい森が。
きつかったもんなぁ。魔王城。
まずこれを言おう。
「フェンリル、ツクヨミ。ただいま。」
ツクヨミが満面の笑みで
「お帰りなさい!カズト!」
理不尽な世界だけど。帰ってきてよかった。
で、次に言いたいことだな。
「なぁ、フェンリル。」
「ん?」
「お前!ルミナスさんって竜じゃねえか!俺の美女はどこ行った!?」
「一度も人の形をしていると言った覚えはないが?」
「一度もドラゴンって言ったことないだろーが!どーせ俺の反応楽しむつもりだったんだろ!」
「そうだが?」
「か、隠そうともしない。てめぇ強化された俺に驚くなよ。」
「ふん、やってみろ。」
「ルミナスさんという強敵に打ち勝った俺に死角はない!」
「ほう、其方か私を助けた殿方というのは。」
声がした方向を向くと。そこには
美女が
いた。
お、おいハーレムできないのタグは?




