夜の女神と黒の勇者のお話
やばい、ストックが・・・・
「始めまして黒き勇者。私が夜の神ツクヨミよ。」
現れたのは黒い雅な着物をきた・・・幼女だった。
「え。」
・・・・・・・・・・・。
「え、あのどうされ・・・。」
「ストおぉぉぉぉぉっぷ!!」
俺、黒羽一斗はフェンリルに向かって超速バックステップをする。
そして速攻でこそこそ話を始める。
「(どーゆーこと?え、あれ神様なの?)」
「(何を言っているのだ!夜の神に決まっておるだろう!というか失礼の無いようにといったであろう!さっさと会話に戻れ!)」
「あのぅ、勇者様・・・?」
「(いや夜の神が女ってことはきいてたけど、幼女とはきいてないぞ!)」
「(そんなこと、私に言われても困る!というかどんな見た目をしていようがお前には関係ないだろう!)」
「え、無視ですか?あの、フェンリル?何を話して・・・」
「(いや問題大ありなんだよ!俺のモチベーション的に!俺にはロリコンの趣味はないんだ!俺の女神を助けた報酬はどうなるっていうんだ!)」
「(お前、モチベーションが上がる願い事とは何を考えていたのだ!しかも夜の女神にたいして!この世界の三柱だぞ!)」
「ふぇ、フェンリルまで無視?ねえ、二人とも・・・。」
「(そりゃあ、女性助けた報酬はキスだろキス!女神からのキスとかモチベーション上がるだろ!それがあの姿だとただの犯罪だぞ、犯罪!)」
「(たわけ!!よりにもよって女神に対して何を考えておるのだ!お前は!!というかどちらにしたって犯罪ものだ!)」
「ねえ、なんで無視するの?私、神なのに・・・ぐすっ・・・。」
「(大体なぁフェンリル、お前はロマンってものが・・・・。)」
「(仮にも勇者なのだぞ!それがキスだのなんだのと・・・。)」
・・・・・・・・・・・・・。
二時間後。
俺とフェンリルは、土下座していた。
「「本当にすいませんでした。」」
女神様は
「ひっく。もういいです。どうせ私なんて。ぐすっ。ただの新米女神なんですから。ぐすっ。」
泣いちゃった。
「いや、ほんとにすいませんでした。少し気分が舞い上がってしまったのです。」
「ぐすっ。舞い上がった、ですか?ぐすっ。それはどうして・・・?」
やばやばやばい、神様幼女だと思ってましたとかいえないし。他の理由なんかないのか!?
「え、えっとそれはですね・・・そ、そう!女神様があんまりかわいかったから!」
「かわいかった?ぐすっ。それはどちらかといえば、ひっく。小動物に向けるものでは?つまり私はちっちゃくて頼りな・・・」
「い、いや!いやいや!私の故郷ではですね!かわいいというのは、あらゆる素晴らしいものを褒め称える最高位の言葉でしてね?そう!思わずかわいいという言葉が出てしまったのですよ。あはははは。」
ごまか、せたか?いや、流石にむりか。俺、おわっ・・・
「こ、故郷というのは「ジャパン」という国のことですか。」
の、乗ってきた?
「は、はい。そうですが。」
「本当ですか!仕方ないですね。ぐすっ。今回に限ってはその「ジャパン」という国について教えてくれれば、不問にしますよ?」
え、えっともしかしてこの女神。チョ・・・
「あ、ああ!ええもちろん教えましょう。なんせ神様のためなんですからね!」
「本当ですか!わたし、うれしいです!」ニコニコ
うん、いわないでおこう。
しばらくして。
「その「ハナビ」というのはなんなんですか?」
「えっと。「日本」で夏の時期にする、まあある意味行事みたいなもので・・・。」
「その「ナツ」というのはなんですか?」
「ええっと俺の世界では「季節」ってものがあって・・・」
女神による質問タイムは終わっていなかった。
どうやらこの神様、昔、創造神様。えーと、あのじじいに日本を見せてもらったことがあるらしく(といっても江戸時代位の頃であったが)日本の伝統文化に興味津々なのだ。
神殿の形とか自分の衣装もそれをもとにして作ったらしい。
因みにこの質問タイムによって、俺の女神に対する印象は、完全に幼女>神となった。
質問が一段落した後
「それでは、本題にはいりますね。」
やっと本題らしい。
「ああ、頼む。」
「では、最初に私の加護を。」
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個体名 クロバネ カズト
経過年数 20年
種族 ヒューマン
職業 黒の勇者(上位変化)
魂の位階 第5位階
次段回に魂の位をあげるのに必要な魂 120
魂の技巧
[基本級]
言語理解
世界基礎知識
諦めの悪さ
要素感知(new!!)
[低位級]
隠密
索敵
短剣術
棒術
罠制作
[中位級]
体力超上昇
工作師
軽業師
闇属性魔法(new!!)
夜属性魔法(new!!)
[上位級]
暗殺者
要素の衣(new!!)
[王級]
技巧習得必要経験値低下
[神級]
魂の回廊
魂の扉
魂の技巧
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おおおおお!いろいろかっこいいのが増えてる!そして、きたぁぁぁ魔法!ちょっとよくわからん属性だけど魔法は魔法だ。楽しみだなぁ。
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[職業]黒の勇者
夜の神に直接認められた証。意識を持つ獣や、夜の神の加護をもったものに対して友好的になりやすくなる。
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なるほどね。
「因みになんで「黒の」勇者なの?神様。」
「格好が真っ黒だったので。」
ああ、そう。
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[基本級]
要素感知
空気中にある要素の動きを感知する。
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なるほどね、さっきからある、よくわからん感覚はこれか。
魔力も同じものだし感知できるのかな?
じゃあ次は魔法だ!
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[中位級]
闇属性魔法
闇属性の魔法をつかうことができるようになる。
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闇属性
闇を操り様々な形を作り出し、自分の配下として扱う。死体に宿らせることや、影に潜らせることが可能。
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ついに俺もネクロマンサーか。勇者が使う魔法じゃねえだろ。
じゃ、じゃあ夜属性は?なんか格好良さそうだが。
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夜属性
次元を操る。魔法力と体力の消費が激しい。
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え、次元操作ですか?何それチートじゃないか!初めてまともなやつ出た気がする!
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[上位級]
要素の衣
空気中に漂う要素を身に纏う。「~魔法」という技巧が必要。
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こ、これって。フェンリルが使ってたあれじゃないですか!?
やばい、これはやばい。テンション上がってきた。
「ありがとう!神様!」
感謝感激!
「気に入ったようでよかったです。」
あめあら・・・・
「で、この加護を。与えた理由ですが。」
あめあら・・・・・。
「実は頼みたいことがあるのです。」
・・・・・マジで。
次回更新はちょっと遅れるかもしれません。
なるべく明日の13:00には出せるように頑張ります!