プロローグ6 終了
残りは装備の項目だ。ただ、残りポイントが1ポイントなのでそれで手に入る装備が有るかが問題だが一応見ておくか。
結果としては一応あった。地球で聞いたことのあるような伝説の武器から一般的と思われる銅の剣まで。そして、1ポイントで取れるのは銅の剣のみだった。だが、果して銅の剣にポイントを払う価値があるのだろうか。銅の剣なんて転生後の世界で手に入りそうな気がする。だとすると、ここにある装備はすべて向こうの世界で手に入るのではないだろうか。そうなれば、ここでポイントは使わないで良い気がする。
そうと決まれば最初の項目に戻して何に振るか考えないと。だが、1ポイントしかないからよくよく考えたらステータスぐらいにしか振れないな。とりあえず最初の項目に戻ろう。戻ったな、ならさっさとステータスの項目を選ばないと。時間も1分を切ったことだし。そう思い再び、マウスに手を伸ば…あっ、しまった。マウスを地面に落してしまった。さっさと拾ってステータスを上げないと。
そう思いマウスを拾って再び画面に目を向けた。すると、すべての画面がスクロールされていた。へー、この画面でもスクロール出来るんだ。おっと感心してる場合じゃなかった。さっさとスクロールを解除しないと。間違ってデリートを押したら大変だ。項目が消えてしまったら選べないからな。
だが、スクロール出来るってことはさっきの仮説のようにデリート出来るってことだ。スキルの画面では検索という物が出てきたがここでしたらどうなるのだろう。ステータスに振ってから試してみるか…。だが、項目自体が消えてしまったら、もし隠し項目が有った場合ポイントを振れないことになる。なら、1ポイントを持ったままやってみるのが良いだろう。消えてしまって何も出なければ1ポイント無駄になるだけだし、何かあれば装備の項目でも1ポイントの物があったんだ。何かしら選べる物があるだろう。そうと決まればやってみるか。
よし、いくぞ。ポチ。
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残り時間 00:37
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残念、消えただけか。1ポイント無駄にしてしまった。そう思い、再び画面に目を向けて見たすると…
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???
残り時間 00:33
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思わず笑みがこぼれてしまった。これならもう少し、ポイントを余らせておくんだった。でも、なかった場合のリスクを考えるとそんなにも残せないからな。これで我慢しよう。さて、詳細を見てみるか。
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女神様遭遇券(?ポイント)
残り時間 00:30
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隠しスキル?なのか。とりあえず内容だ。
女神様遭遇券…このスキルを保有していれば、転生後女神様に会えるようになる。先着一名様限定スキル。このスキルは好きな数ポイントを振り分けられる。二名以上いた場合、多くポイントを振り込んだ者に譲渡される。同数の場合は先に振った者に譲渡される。また誰も振らなかった場合、女神様は罪なしで事務作業に戻る。
最後の文はどうでもいいが、これが有れば女神様に終えるようになるのか。ただ、仲間になるとは書いてないからそこはスキルを持った人の技量になるのか。しかし、隠しスキル?がとんだ博打スキルだな。下手したらポイントを捨てることになりかねない。でも、まぁ俺の場合は1ポイントしか振れないからとれなくても仕方ないけど。とりあえず、折角だから振っとくか。
よし、兎にも角にもこれで俺のステータス振りは終了だ。
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運(40)
全魔法開眼素質
復活
取引上手
鑑定(Ⅴ)
隠ぺい(Ⅴ)
幸運
パーティー数限界突破
パーティー付与
職業数限界突破
職業変化機能
取得経験値分配制御
女神様遭遇券
異世界言語理解
異世界基本知識
残り時間 00:00
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残り時間が0になった瞬間画面が真っ暗になった。そして神様がしゃべり始めた。誰も延長しなかったのだろうか、どうでもいいけど。
「よし、みんな決まったね。これで君達も異世界に転生する準備が整ったわけだ。折角転生するんだ、地球の事を忘れろとはいないが第二の人生を歩んでくれ。後、君達のことは天界から見ていることしかできないけど、無事を祈ってるよ。そして、僕にあえるのはこれで最後になる」
「では、異世界生活を楽しんできてくれ。最期にサービスとして地球で知り合い同士だった人とはなるべく近くに転生させるから、探したいなら探してくれ。転生者の君達は、お互いに分かるようにしてあるから。では、頑張ってきてくれ」
神様はそう締めくくると俺の目の前は真っ白になり意識が遠のいていくのが分かった。
女神様遭遇券…取得者 長門 春様
お、当たっ……。