表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第二話

ダンジョンマイスターはこの世で最も引きこもりが似合う職業だ。例えどんな相手だろうと正面突破なんてしないし、わざわざ外に出向いて戦うこともない。

というか、外に出られない。もっと正確にいうと、外だと恩恵ないし、外で生活しても良いことは何もない。

理由は簡単だ。ダンジョンマイスターはダンジョンを育てると同時に、ダンジョンに守られる存在。

ダンジョンという限られた空間の中でのみ飛翔が許される、超特化型の職業なのだ。つまりはプロの引きこもりだ。

引きこもりながら、強盗が許される唯一の存在。それがダンジョンマイスターだ。


そんな訳で、基本的にダンジョンでしか活躍する機会のない俺なんだが、聞いて欲しいことがある。

……俺、実はダンジョンヒエラルキー、低いんですよね……。



第二話「ダンジョンが大きくなればなるほど、俺より強い奴らばかり」



今日も今日とて、黙々とダンジョン内部で土魔法を使う日々。何をしているのか? 石を作っているのです。

簡単にいえば、ダンジョンを構成する石の塊を作っているのだ。四方型の石塊をひたすら量産し、ゴーレムに運ばせて土にめり込ませる日々。

極めて単調で地味な作業。多くの人間はダンジョンを作るコア魔結晶がダンジョンを広げていると勘違いしているが、そんな訳がない。

コア魔結晶の役割は純粋にダンジョン化のみであり、その外観を作るのは俺の仕事。つまり、日々のルーチンワークの賜だ。

真面目に働くことで、整理整頓されたダンジョンが出来上がる。見えない努力こそが、美しいダンジョンを作り出すのだ。

まぁ、ぶっちゃけると……。


「旦那、墓を作ろう、な?」


「な? じゃねーよ。寒いの嫌だっつってんだろ」


モンスターには理解されない。他のダンジョンマイスターの多くが、洞窟型なのは、そのせいだ。

ぶっちゃけると、ダンジョン化さえしておけば、ダンジョンマイスターも、そこに住むモンスターも、恩恵に預かることは可能なのだ。

外観を気にする必要性は一切ない。


例えば、手頃な洞窟にコア魔結晶を作成して放置するだけで、そこはダンジョンになる。

もちろん、色々と面倒な手続きは必要である。適正上げたり、生物ならば食べ物確保するための場所作ったり、精霊なら魔力が集まりやすくしたり。

だが、それらを度外視すれば、ダンジョンなんていうものは大体三日もあれば出来上がる。

コア魔結晶の作成が少し面倒だったり、時間がかかるだけだ。そう、……外観さえ、こだわらなければ。


「ボス、鉱物ヲ、掘リマショウ。ネ」


「ネ、じゃねーよ。だから公害が出ちゃうから、俺死ぬ可能性出てきちゃうから」


しかし、そんなインスタントで楽なダンジョンに、俺は断固反対の立場を取っている。

俺は、ダンジョンの外観にこだわっている。故に階層を増やすために多大な努力を傾け、ダンジョン作成に時間がかかり、苦労する。

それでも美学が必要だと思っているので、苦ではない。愛情をかけて作り上げるダンジョンは、俺にとって癒やしだ。

実利が少なかろうが、愛と夢と希望がある。だから、そこは問題ないのだ。


問題は、モンスターからの突き上げが激しいことだ。


「旦那」


「ボス」


「だー、うっせ。今ダンジョン作ってる最中なんだっつの。ちょい黙れ」


そう、こんな風にモンスターがうるさいのだ。やれ墓を作れ、やれ鉱物を掘ろう、等々。とにかくうるさい。

理由は簡単だ。外観を気にするのが俺だけ、という非常にわかりやすい事情がある。

住んでいるモンスター的には外観が良かろうが何だろうが、どうでも良いのだ。そう、こいつらは、ダンジョンの美学とか理解しない。

ぶっちゃけると、彼ら的にはダンジョンが住みやすいか否かしか興味がない。また、同族が増えることにしか興味がない。

繁殖するしか脳のない野郎どもが! と罵ったところで意味はない。彼らからすれば、ダンジョンに美学を持ち込んでいる俺の方が異端なのだから。

住みやすく、繁殖しやすければ洞窟だろうが宮殿だろうが大差ないと考えているわけだ。街に美学を求めても、実用性が低いのと同じ理屈だ。

幽霊やゴーレム何かはまだマシな方で、これが生殖する奴らだと、さらに面倒だ。やれ育児しやすいように育児室を作ろうだの、卵の安全を守るために下層に卵を守るスペースを作れだの。

とにかく、やかましいことこの上ないのだ。


ぶっちゃけた話、ダンジョン内でのダンジョンマイスターの地位は相当低い方だ。

理由は簡単で、多数派がモンスターだからだ。ダンジョンを作って運営するのは俺なのに、意見の多くはモンスターなのだ。

俺はモンスターの街が作りたいのではない。俺に都合の良いダンジョンが欲しいのだ。その辺、モンスターは、わかってないと思う。

モンスターからすると俺がわかってないと思っているだろうから、平行線を辿るだろうが。故に話し合いなどしない。


「ボス、五階層目ノ部屋、出来上ガリマシタ。次ノ命令ヲ」


「了解した。あー、それにしても、だいぶ進んだな。そろそろ地上の奴らにもばれる日が来るかもしれないな……。いい加減、コア魔結晶も大きくなっちまったし」


そろそろ第六階層。前回と同じ大きさになる。そうなると、コア魔結晶の魔力が高まり、そろそろ地上の連中にも気付かれる頃合いだ。

最近は教会の聖堂を用いて、祈らせたりすることで魔力を吸い取ったりしていたから、なおさら出来上がるのが早くなってしまったのだ。

教会型ダンジョンの思わぬ弊害だった。


「おいおい、どーすんだよ。こっちは全然数足りてないぜ?」


「ボス、強イ仲間ガ足リテマセン」


「内装重視だったからな……とはいっても、墓作ると寒いし、鉱物掘ると公害出るし、どうしようもねえ!」


問題を先送りにしながら、ついつい第五層まで到達してしまった。正直、仲間がどれだけいるか知らないが、今のままでは一般の冒険者でも余裕で突破して来そうだ。

下手すると剣士一人でも、ここまで来られそうな内情。そうだな、例を挙げるとしたらフィールドでレベル上げしていた人間が「ちょっと挑戦してみようかな」とかいう理由で入って来て、攻略出来ちゃう感じかな?

つまりは、初心者でも安心ってことだ。要するに、このままじゃマズいってことでもある。

いくらダンジョン内だと、モンスターの強さが上がるからといっても、雑魚の場合は意味がない。


「……やっぱり、お前らのいう通りにするしかないよなー」


「旦那、ようやく決心ついたかよ!」


「ボス!」


「けどなぁ、あんまり俺の美学に反するようなのは嫌なんだよ。お前ら、考えてみろよ。石作りで出来ていたダンジョンが、いきなりお墓満載だったり、ボコボコと穴が空いてたりしたら変だろ?」


「正直どうでもいい」


「ヨク、ワカラナイ」


「……これだから美学を解さないモンスターってのは」


思わず頭を振る。繁殖することと強くなることしか考えないモンスターってのは、虚しいものだ。それ以外に生き様は無いのかと問いたい。

美学は、確かに無駄かもしれないが、それが無ければダンジョンとして、どうなのだ。機能美だけとか、相手を狩るだけのダンジョンに、どのような意味があるのか。

俺は殺戮をしたいのではない。


美しいダンジョンに住んだ上で、楽して稼ぎたいのだ。どちらも大事で両立していないと、意味がない。

ついでにレベルやスキルが上がれば万々歳だ。つまり、俺にとってダンジョンというのは、趣味と実益を兼ねたものであって、効率を求めるものじゃない。

こう、ちょっと楽して稼げて人生に潤いを与えてくれるものなのだ。安易にモンスターの言うことを聞くためにダンジョン作っているわけではない。

そして、ダンジョンマイスターは、モンスターを無闇矢鱈に増やす存在では決してないわけで……。

何が言いたいかというと、ぶっちゃけ効率的なの反対。面倒。美学は貫き通す方向性で! という結論だ。


「結論が出た。面倒なんでそのままで」


「ボス!」


「おいおい、良いのか? まず間違いなく攻略されるぜ?」


「だよなぁ……」


しかし、どれもこれも気に入らない。出来る事なら今のままにしておきたい。どんなに考えても、今より良いダンジョンが出来るとは思わない。

しかし問題はそこにはない。


「問題は戦力だもんな……本当にどうしようかな。前回みたいに生物系入れるしかないのかね?」


「入れてどうなったんだよ?」


「ダンジョン汚された。まぁ、戦力的にはそれなりだったよ。近衛とも少しの間戦えたし。ぶっちゃけ近衛無傷だったけど」


「意味ないじゃねぇか! 今回は幽霊に任せてお墓建てよう? な?」


「ボス、鉱物、掘ロウ」


「言っておくが前回、お前らもいたけど、あんまり役に立たなかったからな」


「そうかよ。まぁ、幽霊系なんざ、そんなもんだ。数と何となく増えまくるので対抗するのが俺たちだからな」


「我々、鉱物型モ、数デ勝負デス。物量最高」


「どっちも物量型なんだよなぁ。まぁ、部屋で一気に襲いかかるって意味では物量で間違ってないんだが……」


しかし、数を揃えるのに、幽霊適正やら鉱物を摂取して分裂したり、俺が石を作ってモンスター化させたりと、とにかく面倒だ。

幽霊適正は、作るとダンジョンの一貫性が崩れるし、鉱物型は、鉱物がないと広がりにくい。

俺の魔力が多ければ石を作りまくって対処する方法もあるが、ダンジョンの内装+コア魔結晶への魔力供給で既に魔力は相当使っている。

これにさらにモンスター化するための石作りと、そのための契約やら魔力供給やらを増やすとなると、俺の魔力では足りない。

俺のレベルが上がれば、もう少しマシになるのかもしれないが、レベルが低い現実は変化しない。

あと、ダンジョンマイスターのレベルが上がっても魔力の上昇なんて微々たるもの。レベルに期待するのも現実的じゃない。


「んー、なんか、こう、全部上手くいく素敵な案とかないかなー」


色々考える。石作りで、物量問題を解決出来て、墓で、鉱物。

……ごめん、自分でもちょっと何いっているかわからないレベルだわ。


「……はっ!?」


いや、待てよ。鉱物は無理かもしれないけど、石の壁に霊安室的なものを作ってしまえば、墓としての機能は満たされるのでは……?


「なぁ、幽霊。石の壁に、こう、なんか、死体とか乗せるスペースを作るだろ? それも墓にカウントされるか?」


「……それ、地下の共同墓地だろ。まぁ、死体があれば問題はねーよ」


「死体いるのかよ……俺、死体とか怖くて触れねーんだけど……」


「くっそヘタレだなてめー!」


仕方ねーじゃん! 死体とかこえーじゃんよー! 何のために人魂的なモンスターに限定してっと思うんだ、ちくしょー!

ゾンビとかラミーとか見た目怖すぎんだよボケー!


「う、うっせー! ラミーとか怖えーんだよ! あいつらよー、話通じねーし! 腐った死体系は匂いひでー上に見た目恐怖すぎなんだよー! こちとら人間だぞ、こらー!」


「お前ダンジョンマイスター向いてね-! やめちまえー!」


「な、なんだとぉ!? こちとら親の代からダンジョンマイスターだぞ、こらー! なめてんじゃねー!」


「向いてねー! 向いてねーから!」


「うっせ、うっせー! アレだろ!? 何か逆転の発想がありゃ良いんだろうが、ちくしょー! やってやっからな、なめんじゃねーぞ、おらー!」


「おう、やってみろやー!」


「てっめ、ここで待ってろ! 絶対に何とかしてやっからなー!」


■■


売り言葉に買い言葉とはこのことか。

空を仰ぎながら、俺は途方にくれていた。まさか、幽霊と喧嘩する日が来ようとは、夢にも思わなかった。


「……やべー、全然思いつかない。一発逆転とか、ないわー」


手で顔を覆いながら呟く。ぶっちゃけ、適当言いました。ごめんなさい。

でも、幽霊には謝らない。素直になれないお年頃だから。あと、ダンジョンマイスターとしてのプライドとかもある。

ダンジョンマイスターは、部下や住人からパワハラに合うことが多い。基本、彼らのが強いからだ。

俺も、何度かそういう目には遭ってきたので、まぁ、慣れている。


しかし、まさか格下のモンスターに馬鹿にされるとは思わなかったんだ。そうなるとヒエラルキー下がりすぎて最下層まで落ちてしまう。

それだけは嫌だった。職業補正が低く、能力値も上がりにくいという惨めな職業ではあるが、そこまで落ちたくはない。

というわけで、俺は凄い事を思い付かなければいけない。だが、そんな当てはあるはずもなく、途方に暮れていた。


「はぁ……どうするかなー」


ゴソゴソと教会にやってきた哀れな子羊から、装備を奪いながら考える。

ちなみに、今回の人物は駆け出しの剣士のようだった。装備は貧弱だし、俺の攻撃でも余裕で昏倒させることが出来た。

しかし、教会型ダンジョンが成長してきた今、こういった行為もそろそろ出来なくなるわけか……。


「うぅ、このままでは、こうして装備を集めることも出来なくなり、冒険者がやって来てダンジョンは攻略されてしまう……」


このまま第五層で止めておきたい気持ちもあるが、それは無理な話だ。

幽霊や鉱物型モンスターから魔力を少しずつもらっているダンジョンは、俺が魔力を与えなくても成長する。

先延ばしにするのは良いとしても、根本的な解決にはならない。やはり、モンスター問題を解決する以外に方法はない。


「モンスターか……強くてかっこいいモンスター……それでいて数を揃えられるモンスター」


ぶつぶつと追いはぎながら思考する。強くて数を揃えやすいといえば虫系だが、それも難しい。

虫系は木のダンジョンと相性が良い。逆に、無機物である石のダンジョンとは相性が悪いのだ。

まだ、土で周りが囲まれている洞窟型ダンジョンの方が向いている。

結局のところ、俺の美学が全てを狂わせているのだろう。しかし、そこを譲っては意味がない。


「お、結構良い剣だ、これ」


抜いてみたところ、中々良い装備であることが判明。防具は微妙なのに、剣は悪くないとは。武器を重視したか。

俺としては、駆け出しならば、剣よりも防具を重視すべきだと思う。というか、片手剣なのに盾を持たないとは、これ如何に。

片手を自由にする型がない訳ではないが、随分と奔放なスタイル。もしかすると、冒険者について何も知らないのかもしれない。

まぁ、こうして鴨になってくれたので、俺としては何も文句はない。ありがとう、良い剣を持っていてくれて。


「大事に使わせてもらおう」


とりあえず、教会の椅子に備え付けてある隠し棚にしまっておく。

目が覚める前に、幻惑魔法をかけて、少し離れた場所へ放り出す。


さて、追い剥ぎも済んだ。追い剥ぎは済んだが、肝心な問題は解決していない。

俺は教会の椅子に腰掛けながら、ぼけっと解決策を考える。下手な考え休みに似たりというが、実際その通りだと思う。


「…………こんな時、親父だったらどうすんだろ」


窮地に立たされた時は、先人のことを思い出すべきだ。そう、俺の師匠である親父のことを思いだそう。

親父は、どうやってダンジョンを維持していたっけ。ぶっちゃけ、親父のダンジョン作りとか真面目に見てなかったから、あまり覚えてない。

覚えてないが……やはり主力は鉱物だったな。というか、親父は普通に鉄のゴーレムとか作れたから、今の俺では参考にならない。


「……ん? 鉄のゴーレム?」


そういえば、なんか鉄のゴーレムの他にも、鉄とかを使った奴がいた気がする。

例えば、そう、リビングアーマーとか……。


「あ、そうか」


バッと立ち上がる。そうか、そういうのでも良いのか!


「解決策が見つかったぞ!」


■■


夜。俺は教会から結構離れた場所へと向かっている。果たして、それは存在していた。


「この前、魔族との戦闘があったから、あると思った」


それは、戦場にうち捨てられた鎧である。多くの場合、鎧や武器は、近くに住んでいる村の人が回収する。

だが、壊れていたりするものは放置することもある。売れなさそうな物は放置するのが基本だ。まぁ、当然といえば当然だ。

鎧や武器は重たいから、出来るだけ綺麗なものを拾いたいのが本音だろう。


それに、村人の回収方法は落ちているものを拾うというわけじゃない。

むしろ、逃げ延びている最中の奴から奪うのだ。相手が魔族だった場合は容赦ない。

そんなわけで、破損している武器や防具は、そのまま放置されて土に埋もれていくわけだ。

もしも数年後、この辺りを畑にするために耕すとした場合、武器が出土しまくる程度には埋もれていると思われる。


「ま、出土しなくなるけど。俺が利用するからな」


……ダンジョンマイスターというのは、いわゆる「全滅思想」というものに端を発して出来た職業だ。

死霊術、黒魔術、毒魔術、罠魔術。そういったえぐくて、グロい物の影響を受けている。というか、むしろ積極的に取り込んだとも言える。

ダンジョンにおいて、罠、毒などは待ち受けるのに適していたし、黒魔術は魔族に合っていた。

もっといえば、場の適正レベルを上げることで、より強い黒魔術が使えるようにもなった。ある意味で、うってつけだったわけだ。

そして、最後の死霊術。これは、モンスターを使役するのに適していた。

従来の様な、ある意味でモンスターと支配者が強い信頼関係で繋がっていた物とは違い、死霊術を用いることも厭わない。

いや、むしろ積極的に使っている。理由は単純、死霊術で山のようにモンスターを生み出した方が、ダンジョンが育ちやすい。

コア魔結晶の吸収に、文句をいわない死霊術による使役は、ダンジョンマイスターに歓迎された。


コア魔結晶は、黒魔術の一種だ。それは、命と魔力を吸って生きる怪物でもある。共生関係はあるが、上下はコア魔結晶が上となる。

なぜならば、絶対にコア魔結晶の吸収から逃れることが出来ないからだ。だから、多くの場合、特に獣人や人間からは嫌われる。

魔族は気にしなかった。元々、そういった類いの主従契約があったことも関係しているのかもしれない。

そして、人間である俺は、獣人や人間などの生物を入れる気はない。妖獣に関しては既に懲りている。

結局のところ、俺が進む先は死霊術による使役しか残されていないわけだ。


―――この日、ようやく俺のダンジョンは正常に回り出した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ