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精霊のシジル  作者: 染料
四章
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第三十六話 其々の思惑



 聖人の言葉通り、ユルドは数日で目を覚ました。

 幽世の記憶のみ剥落しており、ユルドにとって助けが来たときの光景と医療院の白い天井は地続きの風景だったという。開口一番はアルクゥの身を案じる言葉だったというのが、何とも彼女の性格を表していた。

 体に異常は見られず、しかめ面で心配するヤクシを余所に仕事に復帰して元気に働いている。


「そうか。起きたのか。良かったな」


 魔術師の宿舎に付属している静かな食堂で、ヴァルフの軽く笑う声がよく響いた。前は姿すら見かけなかったのに、近頃は昼時に必ず顔を合わせる。


「お前泣きそうな顔してたよな、そういえば。司祭なんか珍しい物体を見る目だったぞ」

「そんな顔はしていない」


 アルクゥは反論して昼食を口に運ぶ。

 既に食べ終えたヴァルフは、何が楽しいのかこちらの食事風景を眺めている。


「そんなに見られると落ち着かないよ」

「二人しかいねぇんだ。フード取ったらどうだ? 邪魔だろ」

「ああ、忘れていた。つい癖で」


 顔を隠すフードを下ろすと、ヴァルフは一瞬複雑な笑みを浮かべて「だいぶ伸びたな」と髪を指した。


「最初に会ったときぐらいか」

「まだまだ足りないよ」

「切らねぇのか?」


 まるで切って欲しいような言い草に首を傾げる。ヴァルフは言い訳するように「師匠は短い方が似合ってるって言ってたからな」と付け足した。


「じゃあ切ろうかな」

「お前も大概、師匠大好きだな」

「好きだからここにいる」


 数日前にようやく面会が叶い、アルクゥは王宮敷地内にある白い塔へ訪れた。

 ネリウスは奇妙な部屋で眠っていた。治癒術師は水晶窟だと冗談めかして言っていたが、正にその通りの部屋だった。全面が水晶で覆われているのだ。

 刻み込まれた術式は、時の流れを停滞させ外部から一切の干渉を弾く大魔法を実現する。もし魔障の主が王都に来ても、ネリウスに影響が出ることはない。


「面会に行ったときすごく顔色が良かった。もしかすると、思ったよりも早く治るかもしれないね」

「……何か治癒術師と話したか」

「話していない。……何かって?」

「いや、別に。俺は魔障の心当たりを聞かれたから」


 ヴァルフは微かに視線を逸らす。明快な兄弟子には不似合いな所作が気になったが、その後に続いた興味深い話にすぐ意識は移った。


「俺が精霊鳥が関わっているんじゃないかって言ったら怒られちまった。術師の爺様が顔を真っ赤にして自前の本を持ってきてな。精霊鳥というのは月陽樹の現象であって生き物ではないんだと。まあ、気になったら調べてみればいい。本は、あー……記録保管庫の片隅に置いてあるだろうからな」

「記録保管庫って……倉庫扱いの所? 書庫ではなくて?」

「保管庫だ。まあ、信仰根強いこの国で奇跡を否定すりゃ、そうなるさ」


 ヴァルフは苦笑して席を立つ。


「そろそろ時間だ。いいか、アルクゥ。何回も言うようだが」

「危険な仕事を命令されたら隠さずに言え?」

「分かってるならいい。じゃあな」


 過保護、とヴァルフの背中に投げる。ガキ、と親愛がこもった調子の声が返ってきた。

 兄弟子を見送ったアルクゥは不意に真顔になり、フォークをもてあそぶ。

 ヴァルフはアルクゥに対して責任があるような様子を見せる。

 何もヴァルフがここにいる必要はない――そうやって、誘拐事件の直前に話し合ったことがあった。するとヴァルフは言ったのだ。あの日一人で行かせたことを、主従契約を止められなかったことを、悔いている、と。

 主従契約の破壊方法は双方の合意、もしくは片方の死だ。


 アルクゥは頭を振って腰を上げる。

 食堂を出ると、入り口横に直立していた女性が後ろからついてくる。トゥーテという女性武官で、名目上は護衛任務においてアルクゥとペアということになっているが、実際はアルクゥの護衛だ。

 囮の際、竜殺しの名は表舞台に乗り上げた。まだアルクゥがそうだとは広まっていないが、一部知っている者達もいる。


 人の噂は普通ならば七十五日で消え去るというが、竜殺しの英雄は未だに人気のある話題の一つだった。商機と見た者が演劇や本にし、更に世間に飽きられないように「その後の英雄譚」を捏造しているからだ。最近では魔獣を一気に五体も倒したらしい。


 大物を釣り上げる為に餌になったはいいけど、とアルクゥは湧いて出た苦虫を噛まずに飲み込み、奇妙な表情になる。

 本命は糸を食いちぎって逃げてしまった。口に引っ掛けたままの小さな針がどれほどの追跡の足しになるのか。

 こちらの戦利品はユルドの命、そして自害したニコラ司教と聖職者五名、魔術師三名。ユルドが誘拐直前まで探っていた者はその中にいない。


 誰とも構わず濡れ衣を被せて教会の力を削ぎたかった国王と、被害を最小に抑えたい教会の戦いは、国王の敗北に見えた。

 民衆も決着に納得し声を落としている。一部は教会の腐敗を嘆き、更に少数の者達は魔獣の頻出と開戦の兆しをシャムハットに結びつけ、まだ奴らは存在すると叫んでいるが、世論は取り合わない。


「記録保管庫に寄って行きます」

「かしこまりました」


 憂鬱な気分でトゥーテに告げると、そのキリリとした目の中に隠し切れない尊敬の色があって更に気分が悪くなった。

 過分な評価は外から危険を招き寄せ、地に落ちる瞬間になれば内部からも牙を剥かれる例が多い。



◇◇◇



 護衛がついた日からしばらく、秘書官の真似事や時には護衛らしい仕事もこなす日々が続いた。王やサタナを狙った暗殺騒ぎが数回起こったが、どれも小規模かつ首謀者も小物で、迅速に処理がなされている。

 今までの寿命が縮むような任務はとんと鳴りをひそめている。時折、夜にどうしようもなく眠れなくなることもあったが、兄弟子や風変わりな友人と他愛無い話でもすれば蟠った不安の影は去っていった。


「生き延びるのは強いものでも賢いものでもないらしいよ」

「いつもながら唐突ですね。では、どんな人が生き残るのですか?」


 秋も深まり冷え込む日が続く中、珍しく暖かな快晴の下、隠れ家のような小さな庭園は昼の休憩場所として二人の軍人に占拠されている。

 アルクゥが尋ねるとガルム子爵――ハティは「変化に対応できるものだってさ」と自ら振った話題なのに素っ気無く答えた。有名店の茶菓子に心を奪われているからだろう。


「権力の傾ぎを察して飛び回るコウモリたちは、何時の時代もしぶとく生き残る。心得ているからそつがない。……どうしてわたしの好物を知ってるのかなぁ」

「毒が入っていそうですね」

「怖いこと言わないでよ」


 そう言いながらも躊躇いなく口に運べるのは魔力保持者の特権だろう。体内での使い方を少し心得ていれば、魔物から抽出するような特殊な毒しか効かない。その毒は強力すぎて染み込ませた飲食物を変色させる。


「毒は入っていないみたいだから、アルクゥもどうぞ」

「道連れは嫌ですから遠慮しておきます」


 不思議なことに、あれほど敬遠したいと思っていたハティとは軽口を叩けるくらいの関係になっていた。

 ハティはふらふらと行く先に現れ、時にはサタナの執務室まで押しかけることもあった。幽世に入ったままなので扉は独りでに開いたように見える。するとヤクシは目を剥いて刀に手をかけ、サタナは事態を察して笑顔でアルクゥに嫌味を言った。


「いい加減、構って差し上げてはいかがですか?」


 翻訳するならば、鬱陶しいのでさっさとどこかに置いて来い、だ。

 普段感情を表に出さないサタナは、この聖人がいたく気に入らないようで辟易する素振りを見せる。

 更に諸悪の根源はアルクゥが声をかけるまで無表情で側に佇むものだから、仕方なく外に連れ出し少し話すという行動を繰り返した。するといつの間にか茶飲み友達へと変わっていたのだ。


 距離が近くなって見ると、薄気味悪いと思っていた自分への執着が寂しさから来るものだと分かった。誰にも理解されない世界を共有する相手。それは互いの仲を深めるに確たる根拠となった。


 同じ者同士、触れ合ったことが良い刺激になったのか、ハティの失踪は極端に減っていると聞いた。今まで姿すら現さなかった聖人がひょっこり顔を見せるようになったので、お近づきになりたい者達がこぞって贈った物の一つが、今ある菓子の正体である。


「不思議だね。わたしの好みを知る人なんてギルくらいだと思っていたのに」


 あどけない笑みを浮かべてハティは菓子を食べる。

 心底幸福そうな笑顔は秋晴れの空の下で輝いて見えるようだ。相変わらず風を集め、癖のある灰の濃い銀髪が柔らかく靡いている。

 幽世の幻想風景よりよほど、現実の太陽や風がハティには似合っている。


「ハティさんは、あまりアチラ側に行かないほうがいい」

「唐突だね。どうして?」

「そう思っただけです」


 ハティは菓子を三つ食べ終えてから、軽く手を払って空を仰いだ。


「白状しよう。わたしはね、あっちに慣れ過ぎて境界がわからないんだ」


 意味が浸透するまで時間が掛かった。アルクゥはゆっくりと目を丸くする。


「わからない? だって、あんなに光が」

「長く入り過ぎたのかな。あの空気が苦でなくなるごとに、星を湛えていた景色は夜明けを待つ空に広がるような薄光に変わり、いつしか消えてしまった。わたしにとって、此方と彼方に差はない」


 頬を撫でる風が心地良さそうにハティは瞼を閉じる。


「これが結構難儀でさ。誰に声をかけても何をしても、皆わたしに気付いてくれないんだ。肩を叩きでもしたら薄気味悪そうに、何もない場所を見て逃げていく。普段なら聖人様にお声をかけていただいて幸せ、って顔するのに、酷いものだよ。ああ、分かっている。解決方法は単純明快、わたしが戻ればいいだけだ。でも、それは酷く難しいことになっていた。自分の意思でどうにもならない。誰もいない孤独の世界で、段々と感情も思考も薄まっていく……」


 アルクゥは言葉を失った。真っ先に頭に浮かんだのはハティへの同情でも幽世への恐怖でもなく、母の姿だ。

 あの人も同じように、境界が分からないのだとしたら。血の気が引く音を聞いて、指先が温度をなくしていく。

 そんなアルクゥにハティは「そんなに怖がらないで」と穏やかな声音だ。


「今はもう平気だよ。一度、アルクゥはわたしを引き戻してくれたろう? その時から境界が形を持ったように感じるんだ」

「そう、なのですか。良かった」


 アルクゥは母を見つけて「引き戻して」いた。思い切り安堵したアルクゥが冗談めかして「二度とあちらには入りたくない」と言うと、ハティはとんでもないといった風に首を振る。


「あんな綺麗な場所に行かないなんて損だ。入り浸らなければ問題ないよ。特に、月陽樹の頂上は見ておいて損はない」

「……懲りてないようですね」

「三歩歩けば忘れる性質なんだ」


 先程の深刻さはどこへやら、ハティは図太く宣言して再び菓子に手を付け始める。しかし休憩は終わりだとアルクゥが無理やり背中を押して、互いの職場に戻っていく。




◇◇◇



「トゥーテさんは、デネブでの月陽樹騒動をどう思われますか?」


 ハティと別れた後、近くの建物で待機していたトゥーテを迎えに行ってから執務室へ向かう途中、アルクゥはふと思いついて尋ねてみた。鬼気迫る真剣な顔で熟考を始める女騎士に、慌てて「軽く考えてください」と断りを入れる。


「そうですね。奇跡が続くのは吉兆だと自分は考えますが……些か長すぎるのではないかと」

「何か疑わしいことでも?」

「あろうことか、デネブはかの奇跡を観光に利用しております。最初の数回は真実の奇跡だとしても、その後は……」


 アルクゥはガルドの顔を思い浮かべる。

 有り得そうだ。苦笑いを浮かべた。それに、捏造ならば最近読み終えた本の内容に矛盾は出ない。


「月陽樹の真実、という本はご存知でしょうか」


 するとトゥーテは元々きつい目を更に険しくした。


「数年前に出版された、異端の書籍です。全く、なぜあのような戯言が本になったのか理解に苦しみます。神は降臨などしていない、なんて。記録を読めば、精霊鳥が神の先触れなのは明白でしょうに」


 アルクゥはもう一度苦笑して本の内容を反芻した。

 ――精霊鳥は月陽樹の現象であることは明白である。

 過去百年、各地で起こった現象の記録から、現象の条件は“周辺地域のマイナス方面での異常”だと推測できる。天災、人為的な山火事等、周辺地域が損なわれた場合に月陽樹はその現象を起こし、地が枯れてしまわぬよう自らの栄養分を分け与えるのだ――


 神様云々よりもアルクゥには納得がいく説明だった。

 だからこそデネブの異変が気にかかったのだ。最初の数回は厄憑きによってセティが枯れたせいと見ることもできるが、それ以降は災害等も起こっていない。


(でもガルドさんなら、その後を捏造してデネブにお金を集めるくらいはしそうだ)


 疑問はすんなりと解決する。

 リリに出す最後の手紙を暗い内容へと変更せずに済んだ。デネブに残してきた友人にはこれまでに三回手紙を出している。初めの一通は挨拶もせず突然消えたことへの謝罪、後の二回は心配するリリを宥めて近況を伝えた内容を。

 今回を最後にして、以降アルクゥがここから解放されるまでは接触を絶つことに決めている。万が一、危険が及んでは申し訳がない。


「デネブこそが聖都なのでは、と言い出す不届き者もいるようです。精霊祭に母なるティアマトが訪れなかったのは、穢れを嫌ってのこと。国王陛下が敵に打ち勝てばすぐにでも王都の月陽樹に住まう精霊鳥は鳴くというのに」


 トゥーテは憤慨して今にも地団太を踏みかねない。

 仲間の信心深さを目の当たりにしたアルクゥの心に、虚の色をした感情が芽生える。


(月陽樹を見に行って、精霊鳥の正体を暴いてみよう。丁度ハティさんからも幽世で月陽樹を見て損はないと言われたことだ)


 無論、真実を知ってもトゥーテには教えない。教えても信じてもらえないだろう。ただアルクゥは、信仰よりも正しい事実があるのだと、嫌いなものに対して自身に証を立てたかったのだ。

 そうと決まれば、早い方が良い。今日にでも見に行こう。

 サタナを補佐する仕事の最中に思い至ったアルクゥはチラリと窓を見、聳え立つ巨大な霊樹に思いを馳せた。

 そうなれば気になるのは月陽樹までの所要時間と、閉門の時間だ。それはサタナと共に赴いた老臣の部屋にいた気安い知人から聞くことができた。


「月陽樹ぃ? 何だってそんなとこに? ……あ、サタナには内緒な感じか?」

「別に隠したいわけではありませんが、私的な用事をあまり叫ばないでください」

「おお、すまんな。今日行きたいのか?」

「そのつもりです」

「物好きな嬢ちゃんだなぁ。まあ、いいけど。護衛はちゃんと連れてくんだぞ」


 近衛なのに老臣の護衛についているクロは、懇切丁寧に季節別の閉門時間を教えてくれた。仕事が終わる時間でもケルピーに頼れば間に合う時間だ。礼を言ったとき、サタナが丁度用を終えていた。

 目が合ったので聞こえていたかと思ったが、何も言われなかったので違ったのだろう。


 ――というのが勘違いだったと、今日の仕事は終わりだと言われてからアルクゥは気付いた。

 一旦宿舎に帰ってからトゥーテの目を剥がして行こう、と月が昇った空に些か急ぐ気分で歩いていると、程なくして背後からトゥーテとヤクシの困惑の声がした。振り返るとサタナがついて来ている。


「こちらに用事でも?」

「面白そうなので、護衛の真似事でもしようかと」

「は?」

「ヤクシ、トゥーテ。今日もご苦労様でした。帰っていいですよ」


 顔を見合わせた両名は、同時に否と首を振る。それぞれの護衛対象から目を離すわけにはいかないというわけだが、結局言い包められて渋々この場を離れていった。

 アルクゥはフードの下にある半眼でサタナを見る。


「部下の気まぐれに付き合うほど、暇ではないでしょう。休むべきです」


 ついて来られると面倒だという気持ちが大半だが、僅かにだが連日の仕事量から来る疲労を慮る良心くらいはあった。だが疲れを表に出さないのか、そもそも疲れているのかどうかも分からないサタナは楽しげに首を振る。


「仮にも女性を、こんな夜中に一人で出歩かせるわけにはいきません。トゥーテも撒くつもりだったのでしょう?」

「護衛が護衛されることがおかしいのです。それに私を見つけられる人間はいないと、貴方自身が言っていた覚えがあるのですが」

「例外は少なくとも二人いますよ。最近貴女が仲良くしている聖人と、契約印を持つこの私です。まあ私は近くにいれば分かる程度ですが」

「……日を改めます。ではこれで失礼します」

「それは困るな。気分転換が欲しいと思っていたところなのに」

「月陽樹を見ることが? 貴方にも聖職者らしい感性があったのですね」

「貴女のよく分からない行動に付き合うことが、ですよ」


 ああ言えばこう言う。

 処置無し、と自棄になって歩き出すと、しっかり足音がついてくる。肩越しに迷惑だと視線を遣ると、手袋をはめた手がアルクゥの背を押してさっさと進めと急かした。



 



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