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精霊のシジル  作者: 染料
二章
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第十二話 嵐の予感



 調査隊は今日も収穫を得ることなくシグニを下山した。

 報告を受けた聞いた騎士団の長、ラトヴィッジ・ベアズリーは幾分か皺が目立ち始めた顔に渋いものを浮かべる。大蛇のような魔物がいるという通報を受け、大事をとって入山禁止にしてから一週間。魔力保持者でも特に腕が立つ者を集め、目撃証言の付近を重点的に調査したが何の成果も上がらない。

 逃げたのならそれでいいのだ。しかし目撃者はこの一週間に三度も会っているという。入山禁止が大いに無視されていることにはこの際目を瞑るとしても、そう頻繁に出会うのであれば普通の感覚なら山に入るのを止めるのではなかろうか。


「あまり疑いたくはないのだが、虚言ではないのか?」

「しかし、直接会って話を聞いた印象ではそんな様子はありませんでした。ただ、淡々と事実を述べるような調子で」


 誠実な新人騎士の言葉を信用したいのは山々だが、その目撃者だという娘は最寄りの騎士団詰所に行って証言することすら拒否したという。騎士団長から見ればそれは明らかに疾しい者の行いだ。

 騎士を下がらせたラトヴィッジはどうしたものかと未処理の書類を捲りながら頭を悩ませる。いつまでも魔物探しに人手を割くわけにはいかない。しかし大蛇という単語が安易な決断に待ったをかける。

 十年前にデネブと周辺一帯を恐怖に陥れた魔物がいた。

 突然北から出現した、クエレブレという竜種だ。翼はない。長大な体と強靭な顎をもつ、蛇によく似た竜だった。竜種という最強の存在でありながらも種の中では下位にあたるが、食べ物が豊富であれば中位相当にまで進化する。クエレブレ最大の武器はその成長性にあるのだ。

 デネブの門前から山の中腹ほどの距離があっても鱗の模様が見えるほど巨大な竜は、老若男女問わずデネブや王都の騎士を合わせて五百以上は貪った。それでも竜害にしてみればましな方だ。

 デネブは確執ある王都に歯を食いしばりながら膝を折らねばならなかった。その助けを借りることでやっと討伐を果たすも、魔導騎士三十名、魔術師十名という国の貴重な戦力を使い切っての辛勝だった。

 多くの仲間を失った苦い記憶は忘れようにも忘れられない。シグニ山にいる大蛇とやらが十年前の竜の落とし子かもしれないと考えると、やはり調査を続けるべきかとも思う。


「お悩みかな騎士団長」


 臈たけた声が窓辺から聞こえてラトヴィッジは肩を揺らす。

 いつの間に部屋に入ってきたのか、椅子に座って足をぶらぶらと揺らしている人影があった。その童謡から抜け出してきたような、いかにも自分は魔女だと言わんばかりの格好をした二十前後の女性は、悪戯が成功した子供のように笑って椅子を飛び下りる。


「ガルド様、おいでになられるときは一声くらいかけてください」

「考えておくよ。ふうん、大蛇ねえ」


 勝手に書類を浚っていく手をラトヴィッジは咎めず、むしろ助言を求めて魔女を見遣る。


「真実だとすれば、ワタシが十年前に卵を見逃していたってことになるのだね。さて責任重大だ」

「他から来たということは」

「竜種は数が少ないんだよ。同種がこんな短期間で、同じ場所に現れるのはありえない」


 苦笑する。この人は十年を短期間というのか。


「ワタシがその娘さんに直接話を聞きに行こうかな。名前はアルだっけ。若いけれど、流れ者のようだね。さてさて」

「仕事はどうなさるんですか」

「中央塔の職員たちがちょっと頑張ればいい話さ。じゃあ、行って来よう」


 とんがり帽子をくるくると指先で回しながら魔女は普通に扉から出て行く。

 御年三百を越えてもまだ子供らしい所がおありなのだなと思いながら、その無邪気さ以上にあくどいものを秘めた性格をした魔導都市の創始者をラトヴィッジは見送った。


◇◇◇


 入山禁止となって一週間、相変わらずアルクゥは命じられるままに薬草を採りに行く仕事を続けている。


 騎士団の調査隊には姿さえ見せないらしい大蛇は、アルクゥの前には三回も出没していた。リリの幼馴染だという騎士が聴取しに来たときには魔物のことを話したリリを一瞬恨んだものだが、アルクゥのことを思っての行動なので複雑な心境だ。

 騎士団詰所で目撃証言をということになりかけて苦しい言い訳をして逃れたはいいが、いかにも不審な人間だと思われてしまっただろう。


 傍迷惑な事の元凶である大蛇は、日々成長しながらもアルクゥを付け狙っているような気がする。

 訓練を重ねることで僅かな間ではあるが母と同じことができるようになり、逃れることは容易だが、隠れるのには酷く体力を消耗する。蛇と鉢合わせてひやりとするのは相変わらずなので、栄養が足りているなら早目に諦めて欲しいのだが。


 採取を終えていつも通りケルピーに送ってもらい、この日は真っ直ぐ薬種屋に帰らずに北区の商業区画を目指す。配達を兼業している商人にグリトニルへの配送は出来るか訪ねに行くのだ。これは数日に一度の習慣となっているが、今のところ否という答えしか貰ったことがない。

 今日も今日とて太った商人の申し訳なさそうな顔を拝み、慣れすぎて落胆もせず帰宅した。


「ただいま帰りました。……リリさん?」


 店のカウンターには誰もいない。

 しんとした店内が不気味でうなじの産毛が逆立つ。

 息を飲んでゆっくりと歩を進めると背中に微かな違和感を覚えた。その勘働きに体が反応して振り返りながら距離を取る。バッグに潜ませた短剣に手を這わせることも忘れない。


「ああ、悪かったね。驚かせてしまったようだ」


 つばの広いとんがり帽子、黒いワンピース、黒い靴。

 露出は首から上だけで、肌は抜けるように白く、大きな瞳は異国的な紫色だ。ほんの一瞬逸れた視線は鋭く腰のバッグに突き刺さる。

 この時世に何とも奇抜な、しかし一目で魔女であると主張する服装の女性は悠然と微笑みながらアルクゥに友好の握手を差し出した。


「初めまして、ワタシはガルドというものだ。見ての通り、魔女だね。キミは大蛇の目撃者で、名前はアルで合っているかな? 話を聞きに来たんだ。どうぞよろしく」


 手を握らないでいると寂しそうに引っ込める。

 警戒を解かないアルクゥに埒が明かないと判断したのか、少し眉を下げたガルドは大声で奥に叫んだ。


「おーいリリ坊、友達が帰ってきているよ! ワタシが泥棒か不審者かと疑っているようだから早く来ておくれ!」


 軽い足音が階段から下りてくる。最後の数段を飛び下りたのか派手な音が響く。

 作業場を経由して顔を出したリリはいつものように「おかえり!」とアルクゥを迎える言葉を言って、怪我の有無を確認して微かに強張っていた表情を和らげた。


「アル、その人はデネブの創始者だから不審者じゃないよ。大蛇のこと聞きたいんだって。今日もいたの?」

「ええ、会いましたけど……創始者?」

「ガルドは若作りだから。実は三百歳越えてるんだって」


 創始者というには若すぎるという感想を察してかリリは事も無げに告げる。三百、と実感に乏しい数字を呟くとガルドは照れたように帽子をいじり始めた。成人したての、未だ少女らしさを残す女性にしか見えない。


「大蛇のことですね」

「よろしく頼むよ」


 アルクゥは早々と納得を放棄してパシーに話したものと全く同じ内容を繰り返す。

 ガルドは客用の椅子で足を組み両手を組んで膝の上に乗せ、上目にアルクゥを見つめながら静かに終わるまで聞いていた。


「三回、ねえ。それほど出会って、怪我をしたのは最初だけ?」

「はい。……信じていただかなくても結構ですが」


 疑われてまで信じてもらう努力はしたくない。

 どういうわけか大蛇は創始者を、リリの冗談でないとするならだが、引っ張り出すような深刻なものを孕んでいるようだ。事が大きくなればなるだけアルクゥの危険は増す。ここで虚言を弄したことにすれば、後ろ指をさされる程度の被害で済むのではないかと画策し始めたアルクゥにガルドは申し訳なさそうに詫びた。


「すまないね。事が事だ。それに年寄りは疑い深くっていけないね。十年前の事件は知っているだろう?」

「田舎の、出身ですので」

「ふうん? じゃあ説明しておこう。簡単な話だけれどね。クエレブレという竜がデネブを襲ったんだ。その竜の姿は幼体も成体も蛇そのものの形をしている。そしてキミが話した大蛇の特徴は、クエレブレと一致するというわけさ。万が一、虚言であっても、議会が動く案件だ」


 嘘であれば相応の対処をする。そんな脅しを嗅ぎ取ってアルクゥは真っ向からガルドを見返して眉をひそめた。

 ガルドはしばらく真贋を見抜こうとするようにアルクゥを見つめていたが、やがておどけた風に天を仰ぐ。


「どうしようかな。まあ第一に確認を取らないと、事態の把握が大事だ。それなら、うん……ううん、まずは、仕方ないか。ありがとう。また来るよ」


 ガルドは突如として立ち上がり、危うく倒れそうになった椅子の振幅が収まるのも待たず表に向かって歩き出した。ガルドの中でどんな思考と決定が行われたのか分からないアルクゥとリリは顔を見合わせて、じわじわと圧し掛かってくる事態の重さに今更ながら気付いたのだった。



◇◇◇



 翌日の夕刻、裏口から訪ねてきた騎士のパシーが大規模調査隊が編成されることになったと教えてくれた。

 魔力を持たない騎士はともかく、この不安定な情勢の中で魔力保持者を数十人単位で動かすのはそれだけで権力者に目をつけられるかもしれない、と異を唱える貴族を押し退けての決定だという。


「ガルドさんが働きかけたらしい。決行は明後日。騎士団員が四十名、内半数が魔力保持者、そこに中央塔に登録している魔術師三名を交えての任務だ。アルが目撃した“竜の可能性がある”魔物の種別及び規模の確認。住処の特定。討伐許可もきっちり下りている」


 パシーは騎士団の作戦を暗唱してから、ふと薬種屋を覗き込みリリに耳打ちする。


「明日から規制を破った一般人には罰が科せられる。友達ならちゃんと守れよ」


 それだけ言って巡回があるからと詰め所に戻っていった。頷いたリリは、直前の真剣な顔が嘘のように力の抜けた笑みを浮かべ、アルクゥの背中を押した。


「アルは部屋に入ってて。今日は私が夕飯作るからさ」

「ですが……」

「いいのいいの! でも味は期待しないでね」


 強引に自室まで追いやられる。

 アルクゥは目の前で閉まる扉に触れて、やれやれと眉を下げベッドに腰掛けた。気を使ってくれたリリには悪いが、どうせマリが帰ってくればアルクゥは働かなければならない。

 しかし何時まで経っても癇癪持ちの女主人が扉を叩く音はしなかった。

 ありがたいどころか逆に不気味なことに思えて、暇潰しに読んでいた本の内容も頭に入らない。やがて痺れを切らしたアルクゥは自ら階下の店に行き、カウンターを覗いた。すると振り返ったマリと目が合う。


「お帰りなられていたのですか」

「あなた一体リリに何を吹き込んでいるの?」


 冷たい目の女主人は、呆れとも蔑みともつかない声の調子だ。


「どう言う意味でしょうか」

「はあ……同年代の子を雇ったのが間違いだったのかしら。従業員なんて使い捨てが当たり前でしょう。なのに何で私が青臭い説教なんて受けなきゃいけないのよ」


 マリは憂鬱そうに頬杖を突いて、たった今思い出したかのように呟いた。


「明日は山に入っては罰金だそうよ」

「ええ。先程パシーさんから伺いました」

「だったら、何で今ここにいるのかしら。明日何もしないで一日分のお給料を貰う気?」


 何が言いたいのか分からないでいると、マリはチラリと空の袋に視線を遣り、溜息と一緒に吐き出した。


「恩を着せるわけじゃないけれど、こっちは寝る場所も食事も提供しているのよ。明日採りにいけないのなら、今日に明日の分も採りに行くのが礼儀なのではないのかしら。貴女には考える頭というものがないようね。それともわざと?」


 アルクゥは苦虫を噛んだ顔で窓を見る。差し込む夕陽は弱々しく、空は夜に向けて色を変え始めている。マリが特に採ってくるように命じるシグニ草の群生地まで、ケルピーの足を借りて四半刻。薬草を採り終える頃には日没だ。

 夜は魔物が活性化する時間帯だ。おそらくはあの大蛇も例に漏れない。

 昼間なら一目で分かる巨体も、夜闇の中ではどうだろうか。

 見落としてうっかり近付きすぎれば逃げる間もなく食べられてしまう。


「それで? どうしてそこに突っ立っているの?」


 深く息を吸い、吐き出す酸素と一緒に声を搾り出す。


「すぐに採ってきます」

「そう、自分から行ってくれるのね。ありがとう」


 白々しい感謝の言葉を背中で聞きながら店を飛び出した。

 給金は一日中働いて二日分の食費程度。

 子供の小遣いかとアルクゥは笑う。

 一方で採取する薬草は一回の分量ですら切り詰めればひと月は暮らして行ける金額になる。マリを見限って路上で薬草を売った方がまだ利益が出る。

 だがアルクゥはここから離れない。

 命懸けの違法労働。その負い目からマリは詮索はなくアルクゥを雇った。寝床も食事もありがたい。店の場所も良い。門が近く、ケルピーを隠している山にすぐ行くことができる。自分を慮ってくれる友までできた。これも良い。

 もし逃げ出す状況が訪れても、あの素直な娘はアルクゥを助けるだろうから。

 譲れない目的を大義に掲げれば、こうして人は段々と捻じ曲がっていくのだ。


 山道に足を踏み入れたアルクゥは、一歩目で足を止めた。

 視線を先に走らせても数歩先すら見えない。

 山は夕闇を掻き集め夜よりも尚暗い様相だった。デネブから届く明りと暗闇の境を前にしてしばし竦んだ足を、本能がそれ以上進むことを許さない。アルクゥは己の怯懦に舌打ちし、手の平を闇に差し出して橙色の火を作る。

 細く今にも消えてしまいそうな灯りを頼りにケルピーを呼べる位置まで進み始めるが、即刻膝が震えて萎えた。

 光の世界に隠れて進もうか。否、あの中では持って二分程度だ。こんな所で体力を使うわけにはいかない。


「そこに居るのは誰だ?」


 突然の呼びかけに悶々とした思考が吹き飛び、気付けば抜き身の短剣を握って声の方向に向けていた。思わず火を握りつぶしてしまったので何も見えない。

 暗闇に慣れると微かにだが人影が見えた。誰何を返して出方を窺うと、僅かな沈黙を挟んでから闇向こうの者は「こんな時間に若い娘さんが何をしている」とこちらの姿を言い当て近付いてくる。

 なぜ見える。人の皮を被った魔物か。普通の人間だとしても男だ。横を通り過ぎるのは遠慮したい。しかし。

 逃げ帰るか、男の傍を抜けて先へと進むか。

 迷っている間に、声の主は威嚇する獣に近付く慎重な足取りでアルクゥの視界が利く範囲に現れた。

 五十か、六十がらみの男だった。白髪に黒曜のような強い眼差しがアルクゥをそっと見つめている。辛うじて見える造作は、昔はさぞ精悍であったのだろうと思わせた。老いの証である皺は寧ろ威厳が滲み出た風情で、伸びた背筋と相まって些かの衰えも感じさせない。


「人が出歩いていい刻限ではない。帰りなさい」


 咎める言葉は優しい響きを含んでいた。

 距離を取って真横を通り過ぎようとしていたアルクゥは、ぎょっとして思わず立ち止まる。声質は全く似ていないのに、なぜか言葉の中に父親の面影を見る。


「ご忠告、ありがとうございます。……武器を向けてしまって申し訳ありませんでした」

「なんの。気にしなくていい。突然声を掛けたこちらが悪いのだ」

「では、私は失礼します。急ぎますから」

「こら、止めろと言っておるだろうに。この先には竜がいる」

「ご覧になったのですか?」


 アルクゥ以外にも姿を見せるきになったのかと驚くと、肩をやんわりと掴んだ男は少しバツが悪そうに笑った。


「いる、かもしれん。そういう噂だ。報せを聞いて探しに来たはいいが見つけられなかった。だが目撃者がいるらしい」

「……そのようですね」


 アルクゥは自分がそうだとは名乗り出ず、わざわざ竜を探す物好きな男を観察する。

 仕立ての良い外套を羽織った姿で、見える範囲にある武器は腰の短刀くらいだろう。勇を誇る歴戦の武人が名を上げるために竜を討ちにきた、というわけではないらしい。


「とにかく、帰りなさい。引き返さないと担いで帰るぞ。家はデネブにあるのだろう?」

「でも用事があるのです」

「命と引き換えるほどのものかね」

「仕事です」

「こんな時間に山に登る仕事が、どんなものか言ってみなさい」


 頑として通すつもりのない男に仕方なく理由を告げる。

 男は話を聞いて嫌悪に顔をしかめ、担いでいた荷袋を地面に下ろす。中から紫色の一束を取り出した。つんと薬の匂いがする


「これで足りるか」


 大輪の花のような紫色の草は、マリが貪欲にかき集めているシグニ草だ。

 分量こそアルクゥが採取するより少ないが、草はどれも見事な成長具合である。まさかくれるつもりだろうかと恐る恐る窺うが、他人の善意を信用できずに伸ばしかけた手を止めた。


「遠慮はしなくていい」

「おいくらでしょうか」


 男はついと片眉を上げる。


「金など取らぬよ。竜探しのついでに千切ってきたものだ。今すぐ必要とも思ってはおらん。要らないなら、そこいらに捨てて行くが」


 本当に無造作に手を離れた薬草の束を思わず受け止める。

 はしたないことをした気分になり羞恥で俯くと頭上で微かに笑む気配があった。


「……感謝いたします、本当に」

「こちらとしても助かった。お礼に門まで送ろうか」


 男は深く頭を下げたアルクゥの肩を軽く叩く。

 それから会話らしい会話もなく二人は門前に到着する。「ではな」と男は僅かばかり名残惜しいという気持ちをアルクゥの心に残し、再び山へ続く道へと歩き去っていった。


 

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