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彼女の選んだ世界  作者: taka
第22章 獅子、最後の奉公
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役目を終えた獅子

 レムルは剣を構えた。

 全力で。

 誇りも、命も、そのすべてを込めて。


 「陛下……姫様を、帝国を……どうか」


 光と刃が、正面から激突する。


 爆光が収まった後、

 そこに立っていたのは――

 焼け爛れた、ひとりの将軍だった。


 左腕は炭化し、身体の半分以上が黒く焦げている。

 それでも、彼は倒れていない。


 妖精の表情が歪む。


 「……馬鹿な……」


 言葉を失ったその前で、

 レムルは最後の力を振り絞り、剣を振り上げた。


 「我は、ここまでだろう」

 「だが――」


 一閃。


 蒼の武装は、中央から二つに断ち割られた。


 沈黙。


 「……撤退だ!」

 妖精が叫ぶ。

 「これ以上、失うわけにはいかない!」


 レムルは剣を大地に突き立て、

 その場に立ったまま、静かに息を引き取った。


 獅子は、倒れなかった。

 ただ――

 与えられた役目を、最後まで果たしただけだった。

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